まわるまわる_アドカレ9日目

気緩む休暇 交う雪、群る雪
きゆるむきゆうかかうゆきむるゆき

冬休みの雪空回文です。
窓の外は雪。
そういえばキム・エランさんの『外は夏』という小説、おもしろいです

新木場行けばパパ競馬禁止
しんきばいけばぱぱけいばきんし

この夏、モンゴルで競馬(謎)を見ました。
休みの日は競馬に行かず、庭で水やりでもして欲しいです。

サボり休みの水やり補佐
さほりやすみのみずやりほさ

タイトル:「水やる日の昼休み(みずやるひのひるやすみ)」
花壇で休憩していそうです。
『ひらやすみ』という漫画を思い出します。

さみしさ発掘「靴は刺身さ」
さみしさはつくつくつはさしみさ

マグロ物語1
ひとりごとまぐろ

街は切り餅でもちきり
まちはきりもちでもちきり

すみません、これは回文ではないです。
切り餅でもちきりの冬の街、あたたかそうです。

呪いの絵の水色、白い墨の絵の色の。
のろいのえのみずいろしろいすみのえのいろの

『いいことってどんなこと』という絵本が好きです。
雪の中に春を見つけるお話しです。

老後、寄る年波に皆しとるよ、航路。
ろうごよるとしなみにみなしとるよこうろ

年波にしたがって進む船。
James JoyceのFinnegans wakeにいつか挑戦したいです。
wakeには航路という意味もあるようです。

海洋よ、漂うようよ。ただ酔う、良いか?
かいようよただようようようただようよういか

マグロ物語2
海に話しかけるマグロ、ひとりごとまぐろ。
もう少し潜ります。

深海だ。鯨らしく戴冠し。
しんかいだくじららしくたいかんし

くじら一世の誕生ですね!
ちょっとだけ寺山修司の俳句みたいな雰囲気があります。「鰐狩りに文法違反の旅に出き」が一番好き。
くじら回文なんて書いたら、まぐろに嫉妬されるかもしれないです。
みなさんも、回文作ってみてください!
少し早いですが、よいお年を〜

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