2021/8/15 お盆休みRTA 感想

・せっかくの9連休だったので、ちょっとくらい無理してもええやろ……という魂胆で初日にエナドリ(ZONe 500ml)8本を購入。集中力を切らさないためのラムネも買い込んで準備万端。普段の土日にやっているようなペースで毎日作業できるだろうと見込んでいたのだが……なぜか連休5日目にして頭が働かなくなり寝込むはめになってしまった。元々生命力というか活力が乏しいというのもあるのだろうけど、多分、今まで平日に十分な睡眠時間を確保できていたのだと思う(前提として、運良く残業の少ない環境にいるというのもある)。平日5日の休息を以てしてようやく土日2日の無理ができていたのであれば、長期連休を普段の土日と同じペースで生活するというのは無理がある。本当、自分の体力を過信するのはダメ、ゼッタイ。

・ゆるりと下記の小説3冊を呼んだ。以下、恣意的偏見に基づくネタバレなし感想。

①屍人荘の殺人   著:今村昌弘

 パニックホラー要素のある特殊設定ミステリ。あらすじ:神紅大学ミステリー愛好会に所属する葉村譲はひょんなことから映画研究部の夏合宿に参加することになるが、この夏合宿はとある曰くつきで知られていた……。序盤はサークルあるあるの不穏な人間関係が仄めかされ早速何か事件が起こりそうな雰囲気が漂うが、その直後予想もつかない出来事が起こり主人公達は一気に窮地に立たされる。本の内容はまんまタイトルの通り。ほら、パニックホラーものと言ったら、あれだよあれ……。途中、自分が今何を読んでいるのかわからなくなることもあったけれど(?)、最後は綺麗にミステリとして終わる。ちなみに推理長編の新人文学賞として名高い鮎川哲也賞受賞作品。本格ミステリとしてはどうなの?という見方もあるのだろうけれど、こういう作風だからこそオリジナリティが評価されたんだろうな~と思ったり。

②楽園とは探偵の不在なり  著:斜線堂有紀

 『二人以上殺人を犯した者は天使によって地獄に落とされる』という世界を舞台にした特殊設定ミステリ。あらすじ:大富豪・常木王凱に誘われ天使が集まる常世島を訪れた探偵・青岸焦は、この世界で起きるはずのない連続殺人事件に出くわしてしまう……。この小説には天使が実在の生物(?)として存在するが、聖書で描かれるような神々しい存在ではなく、不気味なものとして描写されている。二人殺した瞬間に地獄行き(=死)のため、「自滅をよしとしなければ、一人の人間は一人までしか殺すことができない」というルールがミソになる。つまり、一人の犯人が連続殺人を行うことは実質的に不可能。このあたりのルールを上手く織り込んだ推理が読みどころ。全然関係ないけれど、与えられた制約によって推理が可能になったり、天使が出てきたりするせいか、読みながら勝手にデスノートを思い浮かべていた(あれは死神だが……)。

③バビロンⅠ ー女ー   著:野崎まど

 これってジャンル何だろうと思っていたところ、wikiにサスペンスと書かれていたのでどうやらそうらしい。あらすじ:検事・正崎善は製薬会社と大学の臨床研究不正事件の発覚に伴い、報告書を作成した麻酔科医・因幡信の家を訪れるが、そこで見つけたのは全身麻酔機を用いて死亡した因幡の死体だった……。東京地検特捜部の検事が主人公なので、政治家と企業との利権の絡みを描いたような固い話が出てくる。このシリーズは3部作で、これはその1作目。2作目絶賛読書中。この物語では首都圏に『新域』という行政特区が存在しており、それが話の肝になっている(はず)。話の顛末を知らない者に物語を語る人権は与えられないので、感想は割愛。

・そういえば連休も終盤に、地方に行っている兄が帰省してきた。家では生後2ヶ月になる子猫を飼っており、これが初対面になった。双子と言えど顔も髪型も違うのでさすがに見分けはつく模様。猫は最近は体が大きくなってきて噛む力も強くなってきた。最初は笑顔で指を噛まれていたが今は若干顔が歪んできているような気がする。うちの猫は無限に甘噛みするので、あと3ヶ月も経てば命が危なくなるのではと思ってる。以上

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