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社会貢献の方法
社会貢献する方法には大きく次の三つの手法があります。
お金を消費する
商品を生産する
新しい知識を創造する
一つずつ説明します。
まず第一にお金を消費することで社会貢献できます。募金をすることや所有しているお金を消費することで社会に回すと、お金が社会を巡ることで経済が活性化するためです。
次に商品を生産することで社会貢献できます。例えば、スマホは便利ですがこれも「商品」の一種であり、誰かが労力をかけて生産してくれた便益であると言えます。
最後に新しい知識を創造することで社会貢献できます。例えば、コンピュータという発明はそれに関する多くの知識によって発明されましたが、根本的にはそれを可能にする理論的な土台を新たに創造した人たちによる功績でもあります。
以上の基準から、高度に社会貢献の責務を果たしている人々を判定することができます。
簡潔には、お金の消費量が多く、何らかの商品の生産量が多く、発想した知識の量が多いほど、その人は高度に社会貢献していると言えます。
以上のことから、高度に社会貢献を果たしている人々には次の三つの特徴のいずれかが備わっていると言えます。
ケチでなく、贈与的である(富豪、権力者など)
もの作りを好み、得意としている(発明家、芸術家など)
多くのアイデアを持ち、知識に秀でている(知識人、理論家など)
簡潔には、いつも金払いがよく、有形無形の実益のある事物を絶えず生産し続けており、博識である人は高度に社会貢献を果たしている……と言えます。
以上のことから社会貢献度の低い人の特徴は次のように述べられます。
ケチである
発明や芸術などへの関心が薄い
発想が貧困かつ無知である
なお、社会貢献度の低い人の特徴から、自ずとその長所も見えてきます。次の三つのようになります。
ケチであるため、資源の消費量が少ない(燃費が良い)
発明や芸術は不得意であるため、システムの保守に向く(安定している)
発想が貧困かつ無知であるため、思考が単線的かつ行動が速い(効率的)
以上のことから、社会貢献度の低い人にも機能的な長所が備わっていると言えます。具体的には、安定したシステムを燃費よく、素早く保守したい場合には社会貢献度の低い人の方が社会貢献度の高い人よりも良い適性を持つと言えます。
社会貢献度の高い人にも低い人にもそれぞれの良いところがあります。それぞれに異質な人々が多様に共生することで互いの強みを生かしつつ、人類の公益を追求していくことができます。