秘密とフロンティア
ハンセンの提唱した「長期停滞論」 (theory of secular stagnation) によれば、資本主義が高度に発達することで、その成長が次第に緩慢になり、ついには止まるものと考えられていました。その原因の一つに「フロンティアの消滅」というものが挙げられていますが、この説を現代的な立ち位置から見た時には色々な感慨がわいてきますね。
人の社会というのはフロンティアへの「冒険」なしには持続できないようになっているのかもしれません。それが具体的にどのような下部構造から生じてくる現象なのかを完全に立証することは難しいかもしれませんが、個人的実感からしても、人にとって冒険心や知的好奇心のようなものは生き残るためにも大切な衝動の一つであるようにも思います。
現代の人類にとってのフロンティアはどこなのでしょうね? ひょっとするとそれは「宇宙」とかなのかもしれません。あるいは地球にもまだ「フロンティア」は残されているのかもしれません。ある種の秘境みたいに。
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