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ニートになってよかったこと

まず、ニートになってよかったことよりニートになったことによるデメリットの方が遥かに大きいであろうことは大前提だ。

ベッドに寝そべりすぎて30分歩くだけでも筋肉痛になるほどガクンと落ちた体力と筋力、高卒フリーター(弱者)なのに職歴に穴をあける愚行、将来への不安を加速させる、今“何もしていない”という事実、減り続ける貯金。

これらを今日は一旦見ないようにしておいて、ニートになってよかったことについて考える。


家族が優しいことの再確認

何と言っても私の場合はこれに尽きる。
私自身の人生は明らかなる失敗であるが、家族ガチャに関しては薄々感じてはいたが成功と呼ばれる方であることに間違い無い。

現にこうして、ぬくぬくと布団の上からしょうもないnote記事を書けている。
それは紛れもなく家族のおかげであり、高卒フリーターであるなんの資本価値もない私ことニートを養ってくれているのは感謝しかない。同時に情けなさと申し訳なさで潰れそうになるのだが。

決して裕福な家庭ではない。
かつては、そこに不満を感じて恵まれた友人家庭を羨んで「親ガチャ失敗」などと息巻いていたがとんでもないと思う。
確かにウルトラレアではないが、本当に真っ当に何の見返りもなく純粋に自分を想ってくれる家族がいるというのは、成功以外の何ものでもないだろう。

だからと言って希死念慮が消えるわけでもないし、今でも支えは安楽死の利用対象拡大のニュースだ。
たった何百万ぽっちで異国で自分のタイミングで死を選べることが選択肢にあるありがたさ。

生まれてきたくは無かったし、誰が産めと頼んだ?誰が作ってくれと願った?みたく、バッドが入った時は相変わらずミュウになってしまうが、それでも私の家族がこの人たちでよかったとは心の底から思う。

コンテンツ消費力の復活

ニートは暇だ。なにせ何もやることがない。
ニート=暇の意なので、「ニートは暇だ」は進次郎構文かもしれない。

そんなこんなで、生活に忙殺され消滅していたコンテンツ消費力が復活した。やることがないから、そりゃそうなる。
気になっていたドラマ、アニメ、web小説、期間限定無料作品、青空文庫、ドキュメンタリー、などなどなど。

24話まである1時間ドラマは、仕事から疲れて帰ってきた日や偶の惰眠を貪り散らしたい土日には観れない。
ぼーっと昼11時くらいに起きてきてバターを塗っただけの雑なトーストを齧りながら温まり始めたコタツの心地よさに浸る火曜日こそがタイミングなのである。

おかげで結構、積んでいたコンテンツたちがはけていった。それらの感想などを今度、記事にまとめるつもりだ。


終わりに

よかったことなんてこんなもんだ。
デメリットに比べてだいぶ少ない。
2つだもんだって。いいことなんて。
ニートなんてなるもんじゃない。
できれば、ならない方がいい。
肴はあぶった、イカでいい。
涙がポロリと溢れたらニートは舟唄の代わりに何を歌えばいいんでしょうね?
学生時代に十八番だと勘違いしていた絶妙に気持ち悪い裏声と普段の早口を生かした「右肩の蝶」は私にとっての舟唄足りうるのでしょうか?
とりあえずあの頃の私に、息継ぎという概念を教えてあげたいです。



終わり

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