【10,000文字!】2021年 中央競馬G1レースを振り返る

2021年 中央競馬G1レース振り返り


競馬をしていると一年が過ぎるのがとても速く感じます。2021年日本の競馬界では3歳馬の躍進、活躍馬の引退、海外レースでの快挙など話題に尽きる事のない一年となりました。この記事では2021年の競馬界を盛り上げてくれた競走馬達が覇を競った2021年G1レースの中からフェブラリーステークスから日本ダービーまでを振り返っていきたいと思います。


初春のダート王決定戦 フェブラリーステークス

2021年中央競馬最初のG1レースは快晴の東京競馬場で行なわれたフェブラリーステークス。距離はダート1600m、出走馬16頭、カフェファラオ、アルクトス、サンライズノヴァの順に人気を集めました。全馬揃ったスタートからエアアスマルが気合を付けながらハナを奪いに行きます。次いでヘリオス、ワイドファラオも先団争いに加わっていきます。中団からはオーヴェルニュ、カフェファラオ、アルクトスといった有力馬が固まって電工集団を追走しレースは進んでいきます。レースを引っ張るエアアルマスにワイドファラオが絡んでいき先行集団には厳しい流れのレースになりました。ハイペースの中、人気のカフェファラオは3コーナー過ぎから3番手まで上がっていきます。後続馬群も早めに先団に取り付こうと差を詰めてきました。最後の直線ではエアアスマルが早々とワイドファラオを競り落とし単独先頭に立ちます。その直後、内々をロスなく回ってきたワンダーリーデルが脚色良くエアアスマルを捉えにかかります。人気のカフェファラオは馬なりのまま直線を迎えじっと我慢、ラスト400mから満を持して追い始めました。人気の一角アルクトスもカフェファラオに抵抗しようと競りますが、脚色が鈍り後退し始めます。そんな中内の空いたスペースからエアスピネルが鋭く末脚を伸ばしてきます。残り1Fでついにカフェファラオが逃げたエアアスマルを差し切り先頭に立ち、後ろからエアスピネルとワンダーリーデルが伸びてきます。さらに後ろからレッドルゼルも猛追してきますが、航続の追撃を振り切りカフェファラオが先頭でゴール板を駆け抜けました。2着はエアスピネル、3着にはレッドルゼルが入りました。

勝ったカフェファラオは今回の勝利がG1初制覇となりました。速い流れを先行し押し切った内容は強く、今後の活躍も期待されるものとなりました。2着のエアスピネルは芝のレースでも実績のある馬。果敢にダート路線に挑戦し結果を残しました。


電撃の6F戦 高松宮記念

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