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キャリアの原点は、「社長秘書」経験。情熱溢れた代表を支える右腕タイプから経営者へ

過去のどんな経験が、「今」の自分を作っているのかーー。
最近色々な場面で聞かれるので、改めて考えてみたんです。すると、私のキャリアの中で「社長秘書」というキャリアが鍵を握っていると気づきました。そこで、今回は私の考える社長秘書について書きたいと思います。

私の考える秘書の役割

私が考える社長秘書の役割とは、組織全体を俯瞰しながら、経営者がいかにスムーズに業務にあたれるようにするかを先回りすること。ときには組織の司令塔となり、各ディレクションを行い、社長のサポートをする。組織成長の鍵を握る、超重要な役割だと考えています。

一般的に「秘書」というと、スケジュール調整や出張手配、来客対応といった事務作業を想像する方もいるかもしれません。しかし私が経験したのは、違います。

それは、社長の考えや思いを汲みとり、プロジェクトを主導したり、各役員陣などと連携・調整していくような黒子に徹しながらも、周囲を巻き込んでプロジェクトを推進していく右腕ともいえるような攻めの秘書でした。

この経験が、私のキャリアの原点の1つになっていると気づいたのです。
社会人として必要なビジネスマナーはもちろん、アシスタント業務をきちんと習得し、その上で「秘書」の枠を超えた業務をたくさんさせていただきました。今考えても、当時若造の私にとっては本当に貴重でありがたい経験です。

社長秘書の仕事を通して、たくさんの経営者の方とお会いさせていただきましたが、共通しているのは一流の人ほど周囲への気配りが素晴らしく、社内外問わずホスピタリティに溢れていること。決して”ビジネスセンス”というひとことだけでは片付けられない、考え方、価値観、周りを巻き込む力、実行力やそのスピード感を目の当たりにしてきました。

代表である私自身が秘書の仕事を通して、リーダーシップ、コミュニケーション能力、事業推進力、マネジメントを学んできたからこそ、経営者としての「今」があると心から実感しています。

信頼関係を築くために徹底したこと

秘書未経験かつ第二新卒の当時、自分にとってかなり高いレベルを求められていたので、とにかく「期待以上のクオリティ」を提供できるように徹底をしました。

たとえば、まず徹底したことはこの3つ

・速いレスポンス
・迅速な対応
・社長の志向や意向を汲み取り、かゆいところに手が届くように先回りをすること

これらを徹底したおかげで、経営者やコミュニケーションを取る経営陣との信頼関係が構築でき、希望していた広報職を兼任できることになったのです。

この経験は、今でも私が重要視している社内外問わず、関わる人がいかにスムーズに自分のすべきことに専念できるかを配慮する意識をもった原点になっています。

経営者の近くで仕事ができるという価値のあるポジション

今、社長秘書をしながら「単なる事務作業」と思って業務にあたっている方がいたら、本当にもったいない…!!と思います。

それは、どんなビジネスセミナーやビジネス書より、毎日が学びになるから。経営者の傍で言動を見聞きするのは何よりの勉強だと身を持って経験し、その意義を断言できます。

社長と二人三脚で経営に関すること全てに関わらせてもらっていた私は、経営戦略やビジョン・ミッションを社内に落とし込むための施策、重要な会議や会食での発言も求められたり、国内外に出張し主要取引先とのやりとりや、買収先企業の社員面談の対応など「それって社長秘書の仕事!?」と思われるような経営に近い領域までを対応していました。

そのため、経営者目線で組織を俯瞰して見られる能力が自然に身につき、広報としてもとても役立つこととなります。

トップが組織に対してミッション・ビジョン・バリューをどう落とし込み、組織力を高めていくか。適した人員配置だけでなく、有能な社員をさらに引き上げるための施策など、さまざまなことを間近で見ていたことは、インナーコミュニケーションに役立ちます。


どんなキャリアも今の自分の糧になる

今までのキャリアは、すべてどれをとっても「今」の自分にとって大切なステップでした。

  • 社長秘書

  • 事業開発

  • 経営企画

  • 販売促進

  • 広報PR

  • セールス

事業成長の鍵を握る新規事業の立ち上げやそれに伴う新規案件開拓、また業務提携の推進などにも携わりました。

そして今では事業開発や事業拡大の支援までしています。こうしたクライアントに対する支援はもちろん、経営者となった今の自分にとっても活きています。

どんな経験も無駄なことはありません。

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志賀祥子@株式会社MaVie代表取締役
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