フランスに学ぶ、肩の力の抜き方♥
Bonjour!
フランスに移住して13年も経つというのに、「え?これ、アリなん?」と驚くことに出会うのですが、今回は"肩の力をここまで抜いていいんだ!"と思わせてくれたほっこりエピソードをご紹介したいと思います( *´艸`)
学校行事のほとんどないフランスですが、学年末に1度、「学校祭」という名のショーが、地域の舞台で行われます。
各クラスがそれぞれ歌や演劇、ダンスなどの出し物をしてくれるので、両親、祖父母、親戚のおばちゃんなどなど、家族総出で子どもの成長を見に行くのです♥
子どもたちは1年をかけて、この日のために練習をするのですが、ご存知休みの多いフランスの学校・・・・少ない登校日の中に詰め込まれるカリキュラムの合間に練習するのは、きっと大変だっただろうな・・・と思うのです。
思うのですが・・・・
日本で生まれ育ち、こういったショーに保育園時代から慣れ親しんでいる(お遊戯会、運動会、文化祭、合唱コンクールなど)私にとって、このフランスの子どもたちの出し物の完成度は・・・・・
低っ!!!!と思うわけなのです(失礼!)
私は1年生(娘)と3年生(息子)の出し物を見に行ったのですが・・・・
歌を歌わせればバラバラだし、物語の暗唱は覚えていないので、先生がカンペを堂々と持っているし、ダンスだって先生が舞台脇から次の動作を示し、子ども達、みんな先生の方見ながら踊ってるし・・・・
もうね・・・この出来なのに、出し終えた後の子どもたちの「達成感満載の笑顔」に・・・(๑ÖㅁÖ๑)キュ━━━━━ン♥ฺ なのですよ♥
3年生の出し物になってくると、少し完成度が上がり、クラスによっては本当に素晴らしいショーをしてくれました!
ここはおそらく先生の熱量により完成度が変わるのか、息子たちのクラスは最高に素晴らしいダンスをお披露目してくれたのですが、別のクラスの3年生はやっぱりうろ覚えで、これまた(๑ÖㅁÖ๑)キュ━━━━━ン♥ฺ
でもね、今回お話したいのは、この出し物そのものではないのです。
それぞれのクラスがテーマを決めて、それに合わせた服装を準備するのですが、息子たちのクラスの先生から「無地の〇色のTシャツを持ってきてください」と指示が出たのは、ショーの3日前!(え?今言う、それ!平日やし、買いにいけへんで!!)
「無地が無ければとりあえず色だけ合わせて」というので、仕方なく出来るだけ柄の少ないものを準備して持たせるのですが、当日ショーを見て驚き!
みんなTシャツを裏表逆に着てる(*゚Д゚)φ))ナルホド!!(Tシャツの内側には柄がないので)
私が子どもの頃の写真を見てみると、お遊戯会に合わせて母親が着物を準備してくれていたりするのですが(大変だっただろうな・・・・)、今回のこのショーを見て、「これでもいいんだよね~」と思いました。
そう、その時にできる「最善」であれば、別に完璧でなくてもOK!
無理はしない。
こういう力の抜き方が、フランスはとても上手だな、と「ついつい完璧を目指すクセが付いてる」私は、いつも感心させられるのです。
少し前の記事で紹介した、ご近所のパン屋兼カフェの、紙コップが出て来るか分からない『運試しコーヒーマシーン』も・・・(紙コップが出て来るか分からないので、出てこない時のために、コップを持ってマシーンの前で構えておく。瞬発力勝負!)
モンブランのマロンクリームが足りなくて、細ーーーーーいクリームで店頭に出してしまうパティスリーも・・・
誰も傷つけたりはしないのです(選ぶか選ばないかは自由なので)。
これでいいのだ。
うん、これでいいのだ。
移住当初はこういうことにイライラしがちだった私の「許容範囲」は、このフランスという国で、ぐいぐい押し広げられ、そして・・・
肩の力を抜くと、こんなにも生きるのが楽になるのか!
と感心させられるのです( *´艸`)
(まぁね・・・・そうはいっても日本に帰るとすぐさま求めるもののレベルが跳ね上がるんだけどね・・・・(;´∀`))
【ラベンダー情報】
さて!今週末、いよいよプロバンス地方のラベンダー畑に行ってきます!
2年連続で遅すぎた失敗から教訓を得、今回はかなり早めです!
どうかたくさん咲いていますように♥
地球を愛し、自然を愛するイラストで、癒し活動を続けるため、よろしければサポートをお願いします♥