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竜ヶ岳、笹塒山に登ろう

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。

2024年5月15日(水)
群馬県…高崎市/吾妻郡東吾妻町

今年の干支はドラゴンですね。
群馬県内で辰年にちなんだ山を探してみると、高崎市倉渕町が登山口となる竜ヶ岳りゅうがたけが見つかります。
今回の目標は竜ヶ岳の山頂から東方へ静座する笹塒山ささとややままで町界尾根を歩いて二峰を繋ぐ事です!
竜ヶ岳と笹塒山はそれぞれを単体で登られる事がほとんどで、二峰を一度に歩いた山行ブログを検索してみると、細部不明のブログが一つと懸崖をラッペルしたクライマーのブログがあるくらいでした。
「まぁ、いつもの事だい!」と行き当たりばったりの薮山彷徨は"マジでこりゃ駄目かも"と半ば諦めかけましたが、何とかなっちゃったね。
竜ヶ岳北面の薮斜面は下降ルート不詳で、途中で目印を見つけたものの、滑落必至の難ルートでした。
いゃ〜、それにしても鞍部は楽園じゃったなぁ。

⛅️晴れのち曇り 🌀平穏 🕡6m38m
🐾21,350歩 14.33km ⇅930m
♨️倉渕川浦温泉 はまゆう山荘 570円

6:50 駐車地⇒滑川林道⇒竜ヶ岳登山口⇒
ヒカリゴケ洞穴⇒竜ヶ岳⇒鞍部⇒笹塒山
⇒細尾沢支線⇒滑川林道⇒駐車地 13:28

国道406号線から県道54号線に入ってしばらく車を走らせると、"笹塒山のヒカリゴケ"の小さな看板がある滑川林道の入口に駐車スペースがあります。
すぐ先のチェーン着脱所にも駐車は可能でしょうが、個人の判断となるでしょうかね。

6:50
駐車地

他に車はありませんでした。
さぁ、準備を整えて"いざ出発!"
竜ヶ岳は2016年、笹塒山は2017年以来で、
どちらも二度目の登頂を目指します。
オヨヨ!林道にオトシブミの揺籃ようらんが落ちていました。
竜ヶ岳の登山口まで滑川林道を歩いて行きます。
分岐は左の滑川林道へ、直進は細尾沢支線となります。
笹塒山に登った後は細尾沢支線から帰って来る予定です。
林道から美しい滑沢を眺めます。
木漏れ日が気持ち良いですね♬
ヤマツツジ

7:40
竜ヶ岳登山口
駐車地からここまで3kmとちょっとです。
"笹塒山のヒカリゴケ"の看板から入山しました。
ところで、何で"笹塒山のヒカリゴケ"なのかな?
地形図を見ると、ヒカリゴケの洞穴は竜ヶ岳の尾根下なんだけどな… ハイ、小言でした。

竜ヶ岳の登山口にはヒカリゴケの看板が建っています
登山道は下草に覆われています。
訪れる人はあまり多くないのでしょうね?
ホイ、ホイ、ホイ
ニホンカナヘビ
ミヤマキンバイ

8:04
ヒカリゴケ洞穴

登山道からひと登りでヒカリゴケの洞穴に到着です。
"笹塒山のヒカリゴケ及びウサギコウモリ生息地"
の案内板は劣化が激しくて、部分的に判読不能です。
ワォ〜、光ってる✨
ここは是非とも立ち寄りたいですね。
さて、洞穴を後にして谷間の道を進みましょう。
ムムム、この先の谷間には道形がないね?
⚠️ここは道迷い要注意ポイントですね。
この道を歩くのは二度目ですが、すっかり忘れてました。
東側の尾根に上がってみます。
尾根上にはハッキリとした道形がありました。
ホイホ〜イ
ふぅ、木漏れ日を見上げてひと休み。
ヤマツツジはこれからが見頃ですね。
分かれ道に小枝が置かれて塞がれています。
この先に何かあった様な?なかった様な?
登山道から外れて、ちょいと寄り道してみましょう。
Wow!大きな滝がありました。
そうだった!思い出しました。
仮に"大岩の滝"と名前をつけちゃいましょう。
さて、来た道を戻って先に進みます。
もう少しで稜線に上がりますが、道形がなくなりました。
古い目印を見つけましたが、踏み跡は薄いですね。
ホイサッサと。
ハイ、山頂下の稜線まで上がりましたよ。
YayYay!
よしっ、山頂に到着じゃな。

9:30
竜ヶ岳りゅうがたけ(岩岳) △1410.6m
2016年以来、二度目の登頂となりました。
山頂は木に囲まれていて展望は皆無ですが、明るくて良い雰囲気でしたね。
今日の目的はここからが本番です。
その前に腰を降ろして、ひと休みしましょう。

古い石詞が置かれています。
△三等三角点

9:45
ほな、行こか!

稜線に登り上げたポイントまで来た道を戻ります。
ミヤマキンバイ
タチツボスミレ?
道無しの尾根を辿って、北の小ピークに向かいます。
Excellent!
竜ヶ岳の北方にある小ピークに到着しました。
小ピークの少し先に展望の岩場があります。
これから目指す笹塒山が良く見えましたよ。
⚠️しかしながら、その先は懸崖の上となります。
インターネットを検索すると、この懸崖をラッペルした
山行ブログがありますが、クライマーの成せる技ですね。
何処か降りれる場所はないかと彷徨の始まりです。
GPSで地形を見ながら降りてみます。
どうだろう?
わぉ、駄目じゃ〜😭
けどね、樹間の浅間隠山はグッドでした。
一度仕切り直して、薮の急斜面にルートを探します。
「こりゃヤバイな、中止して尾根上に戻るしかないか?」
「この先で滑落したら終わりだなぁ」と諦めかけました。
それでも小枝を掻き分けて急斜面を降りてみます。
おっ、ピンクテープ発見!何処でも歩く人はいるんだね。
これで何とかなりそうだけど、道形はまったくありません。
ウムム、目印を追いかけると谷間に降りてしまいます。
ならば得意の強引突破といきましょう。
GPSで位置を確認して、急斜面をトラバースしました。
生還出来たからこそ、山行ブログを書き残せる訳ですが、
今振り返っても、この辺りは遭難真っ只中でしたね。
前方に町界尾根が見えてきました。
この時は本気のガッツポーズを決めました。
よっしゃー!
何とか懸崖下の町界尾根まで来ましたよ。
少し町界尾根を登ってみましょう。
崖下まで登って来ました。
もしかしたら、このチムニーに登路があるかも?
ウム〜、滑落、落石、手詰まり、単独ではNGだね。
ワォー、この崖を降りてくるのは無理だなぁ。
当然ながら登るのも無理に決まってるね。
さて、難所を越えてひと安心です。
町界尾根を辿って笹塒山に向かいますよ。
尾根には目印のテープがいくつか付いていました。

10:36
竜ヶ岳/笹塒山鞍部
雑木林に日が差し込んで、明るく良い雰囲気です。

最高に気持ち良いねぇ、まるで楽園だね♬
鞍部の樹間に竜ヶ岳北面の懸崖を望みます。
この鞍部を訪れる人はほとんどいないだろうね。
テント張って、何日か過ごしたいなぁ。
ヤマツツジ
ヤマツツジ
トウゴクミツバツツジ?
トウゴクミツバツツジ?
楽園の様な鞍部を後にして、急斜面に取り付きました。
目印は見つからず、適当に木々の中にルートを探します。
太尾根に上がって、歩きやすくなりました。
鞍部から笹塒山方面に難所はありませんでしたね。
ホイホ〜イ

10:59
笹塒山西峰
ふぅ、一息入れましょう。
2017年に笹塒山登頂した時はここまで足を延ばしていたんだけど、まったく憶えてないんだな。

山頂部は木に囲まれていて展望は皆無です。
道形は薄いですが、快適な尾根道が続きますよ。
ホッ、ホッ、ホッ。
ピンクテープの目印が笹塒山からの下降ポイントです。
下降ポイントを過ぎれば、山頂は近いですよ。

11:18
笹塒山ささとややま東峰 1402m
やったぜー!
2017年以来、二度目の登頂となりました。

山頂には鳥居と石詞が置かれています。
雑木に囲まれて展望はいまひとつですが、
南の岩棚から大展望が広がりますよ。
ヤッホッホー!
西方に竜ヶ岳、その奥に浅間隠山が見えます。
南方には雨坊主山、角落山、剣の峰が良い眺めですね。
さてさて、ランチタイムを楽しみましょうかね。
抹茶ドーナツ旨し。
ココア旨し。

12:00
下山開始
お腹も満たし、目標達成にて気分上々です。

目印のピンクテープから下山路を辿ります。
竜ヶ岳と同じく笹塒山に登る人も少ないですね。
道形は薄いですが、歩き良い尾根が続きます。
ヤマツツジ
チゴユリ
林道を横切って、カーブミラーの先から尾根を辿ります。
このまま林道を南東方面に歩いても下山は可能ですよ。
尾根道から植林地の作業林道を辿ります。
ありゃま!作業林道が大崩落してます。
一旦、下に降りて強引に這い上がりました。
ホイ、ホ〜イ。
作業林道から細尾沢支線に出ましたね。
朝に通った滑川林道の分岐まで降りてきました。
駐車地までてくてくと滑川林道を歩いて行きましょう。

13:28
駐車地
ふぅ、と大きく深呼吸!
無事に生還となりました。

今回の山行は計画時から相当難儀するだろうと、予想していたので危険ならば中止と決めていました。
しかしながら、悪癖を直せずに前進してしまった事は反省しなければなりませんね。
この先の山行で大事にならなければ良いのだけれど、自分で自分を止めるにはどうしたら良いものか?
やり遂げた結果に対して歓天喜地の至境にいる自分が心配だなぁ。

#418《おしまい》

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