キワノ平ノ頭、稲包山に登ろう
綾錦は過ぎゆきて。
2021年11月10日(水)
群馬県みなかみ町/新潟県湯沢町
黄金は消えてしまった…。
紅葉の良い頃にと思っていた上越国境の稲包山。
一昨年に四万温泉から錦秋の道を辿り登頂した事は今でも良く覚えています。
奥四万湖を彩る見事な紅葉、
唐突に出くわした日本猿の群れ、
赤沢峠から稲包山へ続く黄金色に染まった
尾根道は忘れる事が出来ません。
もう一度会いたくてね、
けど…少し遅かったなぁ。
上越国境の山は季節の進む足取りが早く、山中の木々はすっかり葉を落として冬支度が整いました。
今回は群馬県みなかみ町の法師温泉から晩秋の山々をぐるりと巡り、ぐんま県境稜線トレイルを歩いてみました。
ぐんま県境稜線トレイルの詳細はこちらから⬇︎⬇︎⬇︎
🌤晴れ時々曇り 🌀軽風 🕣8h27m
🐾32.217歩 18.9km ⇅1615m
♨️猿ヶ京温泉 まんてん星の湯 800円
7:25 赤沢スキー場入口⇒法師温泉 長寿館
⇒三国トンネル⇒三国峠⇒長倉山⇒キワノ平ノ頭
⇒稲包山⇒赤沢峠⇒赤沢スキー場入口 15:52
みなかみ町営バスのバス停『赤沢スキー場入口』の前に簡易トイレのある広場に駐車が可能です。
7:25
赤沢スキー場入口広場
さぁ行くぞー!
今日は長丁場です。
序盤は飛ばさずにボチボチと
ペースは控えめで行きましょう。
天気予報は晴れでしたが、
北方には雲が広がり、
少しどんよりとしていました。
法師温泉の長寿館までしばらく車道を歩きます。
道中には群馬県沼田市出身で世界的に著名な登山家である山田昇、三枝照雄、両氏を偲ぶモニュメントが建っていました。
この地に何か縁があるのでしょうかね。
法師温泉にある温泉宿は長寿館の一軒のみです。
ご参考までに⬇︎⬇︎⬇︎
長寿館は日帰り温泉の受付終了時間が早くてね、
まだ温泉に入った事無いのです。
残念ながら今日も間に合わないなぁ。
いつかゆっくりと温泉に浸かりたいものです。
7:45
法師温泉 長寿館
情緒ある長寿館を抜けて奥へ歩いて行きましょう。
長寿館のすぐ先に三国峠への道標が立ち、
周辺を散策する遊歩道が整備されています。
逢初の滝の紅葉🍁はもう終わり、
少し前なら見事だったでしょう。
法師ノ沢に架かる右側の丸木橋はツルツルで危ないですよ。
左側の板張りの方を渡りましょう。
苔で覆われた橋を渡って行きます。
この道を歩く人は少ないのでしょうね。
山中の紅葉🍁はもう終わりですね。
少しは楽しめると思っていたので残念でした。
三国トンネルの入口が見えてきました。
手前に見えるトンネルは新三国トンネルです。
来年の春頃に開通予定となっていますよ。
工事の為に国道は片側交互通行になっていますので
現場係員の指示に従い、自動車に気をつけて車道を歩いて行きましょう。
9:04
中部北陸自然歩道入口
トンネルのすぐ脇から登山道に入ります。
上越の山らしい笹の道が続いています。
9:35
三国峠
ここは群馬県/長野県の県境ですよ。何で三国峠?
遠方は良く晴れているのにね、この辺だけ曇り空。
三国権現の後ろは三国山。
夏季にはニッコウキスゲが咲き誇り、
たくさんのハイカーさんで賑わいます。
9:45
一休みしてから出発しましょう。
ここから稲包山までは"ぐんま県境稜線トレイル"
を辿ります。
登山道は笹に覆われていますが、道形はしっかりしていますよ。
トレイルの整備や維持管理には問題が多いと思いますが"ぐんま県境稜線トレイル"を笹薮に返してはもったいないですね。
各自治体の観光協会や山小屋関係者、地元の有志の方々の尽力のおかげで我々はこういったトレイルを歩く事が出来ます。
日本全国から世界中の広くまで、多くのハイカーがこのトレイルを歩きに来てくれると良いですね。
少しずつ展望が良くなってきました。
気分が上がりますね ♪
10:10
長倉山 1439m
山頂からは三国山と平標山がよく見えましたが、
仙ノ倉山は雲に覆われています。
大鉄塔へ向かい登山道を下って行きます。
鉄塔の右がムタコ沢ノ頭、左がキワノ平ノ頭。
鞍部へ降りてムタコ沢ノ頭へ登り返します。
振り返って長倉山を望みます。
10:36
ムタコ沢ノ頭 1447m
青空が広がってきました、良い眺めです。
稲包山はまだまだ遥か先だ!!
アップダウンを繰り返して、少しずつ、少しずつ。
11:04
キワノ平ノ頭 1511m
山名に平の字が付くだけあって緩やかに波打つ様なキワノ平ノ頭、道標が立つのは東峰です。
トレイルからの展望は良好です。
気持ち良く歩けますよー♫
キワノ平ノ頭の西端から稲包山を望みます。
まだまだ遠いなぁ。
ここら辺が今日の行程の中間地点、
やっとこさ半分か!行くぜー!!
天気はぐんぐんと良くなりましたけど、後半は終始西日になってしまって写真が撮りづらいです。
逆周りの方が良かったかな!?
11:33
コベックラ沢分岐
この先は鉄塔の巡視路の為に進入禁止とありますが
コベックラ沢に降りられれば苗場スキー場方面から周回ルートが歩けそうです。どうでしょうか?
トレイルから鉄塔へ続く巡視路が幾つもあるので
迷い込まない様に注意しましょう。
あ〜疲れたな。
トレイルの脇に腰を下ろして一休み。
秋風が汗を乾かしていきます💦気持ちいいー。
よし!あともうちょい。
ホイ!ホイッ!!と。
12:25
新道分岐
"ぐんま県境稜線トレイル"はこの分岐から三坂峠へ向かいます。
まだこの先は未踏、いつか必ず。
分岐から僅かで稲包山の山頂となりました。
12:31
稲包山 △1597.7m
三等三角点が埋まっています。
先客さんが三人いらっしゃいました。
四万から登って来たそうで、ちょうどランチタイムでした。
奥四万湖の紅葉🍁もそろそろ終わりだそうです。
さてこちらもランチタイムといきましょうか。
今日は長丁場なので簡単なカップヌードルです。
味噌旨し!!
13:05
さてさて下山しましょう。
ここまで良く歩いたね。
法師温泉までまだまだ長い道のりが残っています。
一昨年に奥四万湖から登った時に黄金色に染まった尾根道はすっかり葉を落としていました。
残念でした。
あの時の紅葉の美しさを思い出しますね。
是非、秋に登ってください、とてもオススメです。
ヤマビルもいないしね。
分岐から鉄塔の巡視路へ入り秋小屋沢の山道から
ムタコ沢へ下れます。
ちょっと昔話にお付き合いください。
2012年の9月の終わり頃、初めて稲包山に登った時はこのルートでした。
そしてヒルクライマーとしてデビューしたのです。
お腹に違和感があって、何かな〜と見みると
そりゃびっくり‼️ですよ。
うわぁ〜😱と手で引っ張って剥がしたけれど、
血🩸が止まらんのです。
忘れられない出来事となりました。
その後の山行では何度かヤマビルに
吸いつかれましたけどね🩸
とっておきの山急山での思い出話はまたいつか。
雪解けから晩夏までヤマビルが活発ですよ。
気にしない人もいるでしょうが、オススメの時期は
やはり紅葉🍁の頃でしょうね。
赤沢峠までもう少しという所で、年配の男性5人が登って来ました。
「これからですか?」と声を掛けると、
何でもその昔に四万から三坂峠に通じる道があって今でも山中に石垣が残っているみたいです。
今日は皆でそれを探しに来て、この辺りから尾根を下ってみるそうです。
見た〜い、探した〜い、ついていきた〜い、
と興味津々でしたが、今日はもう疲れちゃったね。
お気をつけてと別れましたが、地形図をみると尾根から四万川へ下る西側はかなりの急斜面です。
石垣は見つかったのかな!?
気になるよね〜。
14:03
赤沢峠
14:10
ちょいと一休みしてから行きましょう。
ここからは上信越自然歩道に入り赤沢スキー場へ向かいます。
自然歩道は崩落した箇所も有りましたが、概ね歩き良かったです。
道は落ち葉でフカフカでした。
雑木の森から植林帯に入ると赤沢林道は近いです。
15:11
赤沢林道
あれれっ!道が無いよ!!
地形図にある道がどうしても見つからないのです。
そのまま赤沢林道を下る事もできましたが、かなりの遠回りになるので林道の終点からP1054を目標に赤沢スキー場の尾根を下る事にしました。
今考えれば、写真の道標のすぐ後ろに道があったのかな!?無かったと思うけどなぁ。
林道の終点から鉄塔へ降りると携帯電話の中継基地があって、その下に赤沢スキー場のリフトの終点が見えました。
リフトの終点からゲレンデの急斜面を下ります。
途中の鉄塔から横道に入ると登山道に合流する事が出来ました。
この辺には少しだけ紅葉🍁が残っていました。
赤沢スキー場に道案内がありました。
赤沢林道の辺りがちょっと分かりづらいですが、
こちらから稲包山を目指すのも面白いと思います。
スキー場から車道に出ると駐車地はすぐそこです。
15:52
赤沢スキー場入口広場
約19キロのロングルートはアップダウンが多く、
歩きごたえは充分でした。
県境稜線の山々からの展望も上々で思い出深い山行となりました。
ただ、もう少し早い時期に歩きたかったなぁ。
あと一週間、10日前に来れば尚良かったですね。
次回は狙いを定めて良い時に登りたいと思います。
〈おまけ〉
帰りに寄った猿ヶ京温泉♨️のまんてん星の湯では、
登山でたんまり汗をかいたにもかかわらず、サウナでさらに汗💦を絞り出します。
80℃に届かぬ温いサウナでも12分×3セットを
決めれば更に1kgの減量となりました。
家に帰ってお疲れ様の乾杯です。
グビッ!グビッ!!と500mlのビールを
速攻やっつけてもう一本🍺
あらら〜、また元の身体に戻ったな。
#339《おしまい》
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