見出し画像

ダン沢ノ頭、赤石山に登ろう

大笹の海を渡る。

2021年7月18日(日)

群馬県吾妻郡中之条町/長野県下高井郡山ノ内町

いよいよ夏山シーズンの到来ですね!!
今回はぐんま県境稜線トレイルの野反湖•横手山縦走コースのうち、オッタテ峠〜赤石山までのルートを歩いてきました。
朝から雲ひとつ無い青空が広がり、猛烈な日差しに照らされますが、笹原に続く稜線のトレイルは木陰が多く助かりました。

ぐんま県境稜線トレイルはそれまで未整備だった
稲包山の三坂峠~白砂山までの区間が整備されて、その他の県境縦走路と合わせて2018年の8月に全長約100kmのトレイルが全線開通となりました。
日帰りの山行では到達するには厳しい山もあって、泊まりでも手強いルートが多いです。

今回歩いたルートの情報提供として水場やテント泊適地などレポートしていますが、テント泊適地に関してはあくまでもビバーク時という事を付け加えておきます。
トレイル以外は笹の密薮となっているのでレポートした場所以外にテントを張る事は難しいです。
野反湖から志賀高原エリアまでは一日で歩く事が適当でしょう。

馬止メ登山口へのアクセスはマイカーならば花敷温泉から中之条草津線に入り白根開善学校を目標にすれば良いと思います。

ぐんま県境稜線トレイルのオフィシャルサイトはこちら⬇︎⬇︎⬇︎

☀️快晴 🌀軽風 🕤9h23m
🐾36,374歩 20.7km ⇅1470m
♨️応徳温泉 くつろぎの湯 400円

7:25 林道ゲート前⇒馬止メ登山口⇒一つ石
⇒オッタテ峠⇒オッタテの峰⇒ダン沢ノ頭⇒
赤石山⇒林道ゲート前 16:48

7:25
林道ゲート前

白根開善学校の前を通り、グラウンドや畑を過ぎると林道はゲートで塞がれます。
狭い林道で転回して路肩に車を停めました。

馬止メ登山口まで林道を歩いて行きます。

朝から日差しが強くすでに気温は高いです。

今日の行程は長い為にしっかりと3リットルの水を担いできました。

8:18
馬止メ登山口

赤石山•野反湖登山口の立派な標柱が建っていますが登山口付近は手入れされておらず草木をかき分けて入山しました。

昔は多くの人がハイキングに来たのでしょうかね、大きな案内板が有りましたが、消えてしまっていて何が書いてあったのかな?

3年前に大高山へ登った時も誰にも会わず静かな山行でした。
大高山と小高山の鞍部から天狗池を見に行こうと思ったのですが、入り口が笹薮に覆い尽くされていて諦めた事が思い出されます。

山道は少し薮っぽいですが、
道形はしっかりしています。

鷹巣尾根(たかのすおね)の急登が続きます。

P1559の手前でいい眺め、
ふぅ〜と一つ大きく深呼吸。

南方に群馬県の山々を見渡せました。

まだまだ続く急登。

9:35
一つ石 (ひとついし)

ここで小休止、いい眺めです。

9:50
一息入れたところでそろそろ出発しましょう。

一つ石の展望を後にすると再び樹林帯の尾根道を登ります。

10:13
オッタテ峠 (小倉口三叉路)

県境の稜線まで上がってきました。
ここからは稜線のルートを西に向かいアップダウンを繰り返して笹原のトレイルを進みます。

笹薮の向こう側に細い流水が有りました。
谷間を少し降れば水を汲めると思いますが、
期待は出来ませんね。

水場のある五三郎小屋までは大高山方面に向かって往復一時間程かかると思うので、水は充分に用意して来ましょう。

オッタテ峠にはトレイルのすぐ脇にテントを2.3張り出来るスペースが有ります。

💧水場は当てに出来ず。

10:30
オッタテの峰

木立の中にひっそりと標柱が立ちます。

テントは2.3張りが可能です。

オッタテの峰からの下りは崩落地が有り注意が必要です。
今後は大雨などで大規模な崩落が予想されます。

笹原に続く稜線のトレイルは木立が多く夏の日差しを遮ってくれますが、展望が寂しいですね。

11:00
ダン沢ノ頭 (だんさわのかしら)

南方に展望が広がります。

令和二年に建てられた写真付きの道標は防災ヘリ墜落事故の記憶を刻みます。
横手山の山頂部のすぐ下に墜落したんですね、
再び悲しい事故が起きない事を願うばかりです。

赤石山まで130分の道標に今回はここで引き返そうかどうしようかと悩みました。
往復4時間以上かかってはタイムオーバーです。
まだ遠くに見えますが、木立の向こうの赤石山まで目算で約90分位で行けそうです。
湯ノ沢ノ頭まで行ってそこで決めようと先へ行く事にしました。

展望の笹原に涼風が吹き抜けていきます。

樹林帯の中にテント泊適地が有りました。
トレイル上ですが、道が広くなっているので5.6張りは可能でしょうかね、ただ直火の焚き火跡があったのは残念ですね。

テント泊適地から少し先に湿地帯が有りましたが、水は汲めません。
その先の濁った水溜まりは緊急時のみですね。

11:46
湯ノ沢ノ頭 (ゆのさわのかしら) 

ペースを上げた甲斐もあって早く来れましたね、
これならば赤石山まで行くしかないでしょう。
あとひと頑張りじゃー!!

トレイルは山頂部を通らない為に地形図のP1991とすぐ北側の高いピークのどちらが湯ノ沢ノ頭なのかは確認出来ませんでした。
どちらも笹の蜜薮で行く気になれませんね(笑)

オッタテ峠から赤石山までトレイルには倒木が多く10ヶ所程ありました。

赤石山が近づいてきましたよ。

キツい登りが続きます。

樹林帯の中にひっそりと佇む仙人池。
水が枯れる事は無い様です、透明な水ですが煮沸または浄水器が必要でしょうね。

💧水場として使えそうです。

ホイサッサ!!あともう少しじゃ。

12:23
赤石山

木立の中に標柱が建っています。

標柱から僅かで大展望ー!!

ヤッホッホー♫

横手山から志賀高原の山々がいい眺めです。

展望を楽しむ間も無く早速ランチタイムです。
のんびりと休憩してもいられないのでね、
さっさと用意しましょうね。

チリン♪チリン♬ 大沼池から年配のご夫婦登ってきました、今日初めて会ったハイカーさんです。

13:05
さてさて、また来た道戻らないと。
出っ発ー!!
と思いきやご夫婦と立ち話、群馬県前橋市から来たそうでひと盛り上がりです。

13:15
「ではまた何処かの山でお会いしましょう。」
なんて挨拶の時にたまに言っちゃうんですよね、
でも結構真面目なんですよ。
また何処かの山で会えると嬉しいですね。

帰り道は登頂の喜びに満足して気分は最高です、
いい眺めもさらにいい眺めです。

13:40
湯ノ沢ノ頭

脚疲れたよー!まだまだかー!

14:25
ダン沢ノ頭

14:45
オッタテの峰

枯木の苔庭で小人が日向ぼっこしてたら驚いて
腰抜かすな!でもホントに居そうだったなぁ。

14:59
オッタテ峠 (小倉口三叉路)

もう疲れ過ぎて言葉も無い(笑)

下りがキツいのよ、下りが。

15:22
一つ石

ちょっと休憩しまーす、脚をぶん投げて一休み。

15:30
よし行こう!っと気合いを入れて出発します。

16:08
馬止メ登山口

長い下りが終わってホッとしました、あとは林道をトボトボと歩いて帰りましょう。

16:48
林道ゲート前

終わったー、長い一日でした。

本来ならば野反湖から志賀高原までのセクションは泊まりで歩きたいのですが日帰り中心のハイカーではこれが目一杯の頑張りです。

今回のルートはぐんま県境稜線トレイルの中では地味なセクションでしょうかね、谷川連峰から新たに拓かれた白砂山までの豪快な稜線と風光明媚な志賀高原エリアに挟まれたこれといった見所の無いトレイルになります。(少し言い過ぎましたね)

それでも笹原の海から見た景色は素晴らしいものでした、歩く事が出来てとても幸せですね。


おまけ

道の駅 六合(くに)でお土産買ったよー。

六合ハムのソーセージの製造は県外じゃんか、
お土産あるあるですね。
栄ちゃんの竹の子キムチは正真正銘の地元の手づくりでした。

じゅ〜
じゅ〜
じゅ〜

パクパクパク
美味〜い!

グビグビ🍺 プハー!!
もう一杯おかわりお願いしまーす。

#329《おしまい》

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?