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味城山に登ろう

幾春秋は過ぎゆきて。

2022年2月3日(木)

群馬県みなかみ町

時は戦国の乱世…
上杉、武田、北条はこの地の覇権を争っていた。

天正八年(1580年)三月、北条氏邦の軍勢は小川城に攻め入ったが、武田側についた小川可遊斎は菩提木の合戦にてこれを打ち破った。
同年十月、北条氏邦は大軍を率いて再び攻め入ると小川城は落城し、城は焼かれてしまった。
小川可遊斎は多数の戦死者を出しながらも見城みじょうさく味城山みじょうやま)まで退いて奮闘したが、越後へ敗走したという。

四百年数十年の後、その頂は薄暗い木立の中で白雪に包まれ、治乱興亡の跡は見る影もなかった。

🌤曇りのち晴れ 🌀軽風 🕡6h20m
🐾20,541歩 11.8km ⇅820m
♨️高山温泉 ふれあいプラザ 530円

8:00 道の駅『月夜野矢瀬親水公園』⇒上毛高原駅⇒
△589.5m⇒味城山⇒伊賀野山⇒ホタルの里⇒嶽林寺
⇒上毛高原駅⇒道の駅『月夜野矢瀬親水公園』14:20

今年は雪がよく降りますね、全国各地でも例年以上の降雪となっている様です。
群馬県みなかみ町の山沿いでは毎日のように降雪が続き、生活されている住人の方々は除雪や雪かきで大変なご苦労があるでしょう。
喜ぶのは雪山愛好家と🐶ちゃんだけですかね。
昨日も降雪があり、みなかみ町の月夜野周辺の里山はすっかり雪に覆われていました。

味城山は戦国時代の城址です。
登山道は整備されていないので、歴史好きの方でも訪れる人は少ないでしょう。
山中の作業林道を利用すれば苦もせず登る事は可能ですが、道標や目印は無いので注意が必要です。

8:00
道の駅『月夜野矢瀬親水公園』

今回は起点を何処にしようかと決めかねました。
上毛高原駅の駐車場からか、月夜野神社でも良いかと悩みましたが、道の駅『月夜野矢瀬親水公園』を起点にすることにしました。

登山者が半日以上も利用するのはどうか?
と御意見もあるかと思いますが、ここはご勘弁を🙇🏻

さぁ出発ー!

路肩や日陰には雪が残っていました。
ベンチの雪も解けぬまま。

雪の積もった歩道を歩いていきます。

駅に向かう途中に縄文時代の史跡が有りました、
ちょっと覗いてみましょう。

駅周辺には小川城址や曹洞宗の古刹、嶽林寺などもあるので散策してみるのもオススメです。

フムフム🤔
4000千年前の住居跡だそうです。

8:21
上毛高原駅

新幹線専用の駅で利用者は多くないと思います。
駅周辺は閑散として少し寂しい雰囲気ですが、
都心からみなかみ町へのアクセスは良い?です。

上毛高原駅からはみなかみ町の各温泉地とスキー場へ向けてバスが運行しています。
観光だけでなく、谷川岳登山や尾瀬の玄関口としてたくさんの人が訪れると良いですね。

駅前にはみなかみ町観光協会があります。
また駅構内の「みなかみツェルト」では
地ビールを味わうことが出来ますよ。
駅から橋下の集落を歩いて入山口に向かいます。
獣除けの電気柵を通って雪の積もった林道へ入ります。
振り返ると北方は雪雲に覆われていました。

8:45
取り付き

味城山南面の尾根の末端から入山しました。

目印は有りません。
薮の急斜面を登っていきます。
上越新幹線のトンネルの落石防止ネットの
横を抜けると小ピークが見えてきました。

8:58
赤いお宮

月夜野神社の奥宮でしょうかね!?

傾斜が緩み歩き良い尾根を登っていきます。

9:17
△589.5m

石詞と四等三角点が有りました。

ちょっと木が多いですけど、展望はまずまずかな。

左から破風山、二階山、大道峠、小池山、岩本山。
南方は木越しに赤城山、子持山。
四等三角点。
今日はスノーブーツがちょうど良い感じです。

9:30
小休止して出発します。

目印無いなぁ、歩く人は少ないでしょうね。

味城山が見えてきましたよ。

尾根の下に林道が見えます、
東電の巡視路かな?

9:58
送電鉄塔

上空には青空が広がり、いい天気です♪

鉄塔から林道に降りました。
林道は山腹を巻いて東へ下って行きます。

ここから尾根に上がり味城山山頂へ向かいます。

やはり取り付きには目印が有りませんでした。

日当たりが良く、雪は解けた様ですが、
写真の上から雪尾根に変わりました。
積雪は20cm位かな。
登ってきた尾根を振り返ります。

10:35
見城みじょう柵跡さくあと味城山みじょうやま)△757.4m

雑木に囲まれて薄暗い山頂部には史跡の看板があるだけでした。

味城みじょう山の山名は見城みじょうから転じた様です。

三等三角点。
北方は木越しに大峰山を望みます。
東方には三峰山。
山頂下の曲輪跡でしょうか?
イノシシに掘り返されていました。

城址に興味があれば山頂部を散策して曲輪跡や堀切などを探してみるのも良いでしょう。

僕自身はそこまでの興味を持たず、小休止して山頂を後にしました。

10:45
伊賀野山へ向けて出発です。

尾根には動物の足跡🐾があるだけでした。

地形をよく見て尾根を辿り、鞍部へ下ります。

11:00
鞍部

味城山と伊賀野山の鞍部には作業林道が横切り、
南の植林帯へ下っていきます。

伊賀野山に向けて雪尾根を登っていきます。

やはり目印は有りませんでした。

11:19
伊賀野山いがのやま 772m

山頂南面の草地はパラグライダーの発着地です。
ここから飛び立つなんて凄いですね!!
覚悟が必要でしょうが、気持ち良いのだろうなぁ。

奥には赤城山や子持山が良い眺め。
西方の展望は破風山から岩本山へGoodです。

北方から飛んできた雪が曇天の空から
チラチラと落ちてきました。

山頂は火気厳禁‼です。️
ここでラーメンタイムの予定でしたが…
ローカルルールですが、遵守しましょう。
ベンチに腰掛けて、おにぎりとお饅頭をパクリ。


11:45
さてさて下山しましょう。

伊賀野山の山頂まで麓から車道が通じています。
パラグライダー専用道といったところでしょうか、
こんなに細い林道を山頂まで上がってくるなんて
パラグライダーで飛ぶよりも危ないかもね⁉️
⚠️転落事故が起きません様に‼️

雪の林道を歩いて下山します。
ザクザクと林道歩き。
うゎゎぁ❗️マジで危険‼️
カモシカかな!?
山中には縦横無尽に足跡🐾が有りました。

12:02
林道分岐

分岐を右手に進み、味城山の北側を回り込みます。

左手に行けば集落が近い様ですね。

ツボ足のまま行きましょう。
Gorgeous!

雪の積もった林道があまりにも綺麗で
調子良く歩いてたら道間違えたよー!

山中には地図に無い作業林道が
通っているので気をつけましょう。

12:30
鞍部

行きに通った鞍部に戻って来ちゃいました。
進路を修正しなくてはね、地形図をよく見て
下の林道に向かって雪の斜面を急降下しました。

林道の分岐では地形図をよく見ましょう。

山中彷徨の末、橋上の集落の
最上部に下山しました。

13:00
高区貯水池

貯水池のすぐ上が林道沢入線の起点となります。

下山した橋上の集落はゲンジホタルの生息地で
『ホタルの里』として整備されています。
その頃に訪れるのも良いかもしれませんね。

その頃っていつ頃だろう?
どうぞお調べ下さいませ(笑)

さぁて、後はトボトボと車道歩きかと
おっ!嶽林寺の道標を見つけました。
ちょっと寄り道して帰ろうかな。

『結婚の森』だって!寄り道の寄り道です。

道標から雪の細道に入りました。

薮っぽいなぁ。
あらら〜。

木の階段は薮と雪に埋もれていました、
昔は整備されていたのでしょう。

13:22
『結婚の森』(お寺山)

山頂部には結婚記念の植樹がたくさん有りました。

お寺山の南方は爽快な展望です。

お寺山の東端まで足を運ぶとお宮があって、
素晴らしい展望が広がっていました。

ちょっと分かりづらいですが、高檜山が見えています。
谷川方面は雪雲に消えて寒そう。
三峰山が良い眺めですね。
南側の山道は良く手入れされていました。

13:36
嶽林寺がくりんじ

1505年在天禅師を開山とし、小川城二代景裕公を
開基に創設された曹洞宗の寺院です。

          HPはこちらからどうぞ⬇︎⬇︎⬇︎

鐘楼堂

鐘楼堂やお駒堂、宝蔵など拝覧出来て、味城山登山と併せて来院することをオススメします。

13:55
そろそろ帰りましょうか。

上毛高原駅の西口から構内を抜けていきます

駅構内にはいろいろとオブジェがありました。
無機質な鹿と登山者がちょっと怖い(笑)

駅前にある、みなかみ観光協会に立ち寄って
"見城の柵跡"の事を聞いてみました。
詳しい人が不在の為、詳細を知る職員さんに
わざわざTELして下さって、すいませんね。

"見城の柵跡"は(みじょうのさくあと)と
読むそうです。
整備した道は無いので、山中の林道から尾根を登るのが良いと、教えて頂きました。

お忙しい中、どうも有難う御座いました🙇🏻

駅から坂道を下って道の駅に戻ってきました。

14:20
道の駅『月夜野矢瀬親水公園』

味城山は上毛高原駅の後ろに目立つ山ですが、
登山道が整備された山ではなく、登る人は稀です。
山中の尾根には踏み跡や目印がほとんど無く、
登山の対象にはなっていない雰囲気でしたね。

薮山好きの方ならば満足の山歩きとなるでしょう。
薮山嫌いの方はそれなりにお楽しみ下さいませ。

〈おまけ〉
ちなみにね、道の駅で地場野菜を買うついでに
レジのおねえさん◎(おばさん✖️)に聞いてみた。
この辺には見城けんじょうさんがちらほらといるそうです。

これだけ買って900円!
今夜のつまみは何が良いかな🍺

#350 《おしまい》

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