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上州武尊山に登ろう 〜 家ノ串山

雪薮に噛みく。

2023年3月12日(日)
群馬県利根郡…片品村/川場村

上州武尊山の前衛峰となる家ノ串山いえのくしやまの東尾根は残雪期ならば登れるだろうと、この数年機会をうかがっていました。
今日は好日となり春の陽気の中、沖武尊を目指すも家ノ串山に登頂したところでタイムアップ!
残念ながら力足りずに念願叶いませんでしたが、春風は心地良く、美しい雪尾根に心は踊り、足取りは軽やかに、(難所にビクビク😱、下山はフラフラ😵)思う存分に雪山を楽しむことが出来ました。
しかしなぁ、ウォォ〜!やっぱり悔しいぜ〜!!

🌤️晴れ 🌀平穏 🕙10h14m
🐾26,989歩 11.8km ⇅1120m
♨️ 花の駅片品 花咲の湯 850円

6:00 逢瀬橋⇒家ノ串東尾根⇒P1329⇒
P1555⇒P1901⇒家ノ串山⇒逢瀬橋 16:14

武尊牧場スキー場は2016-2017年シーズンにて営業終了となりました。
冬季にはB.Cスキーで入山する人もいる様ですが、スキー場へ通じる道は逢瀬橋の先にカラーコーンが置かれて関係者以外は立入禁止となっていました。
準備をしていると車が一台さらに一台と来て、それぞれ釣り人でした。
東俣沢、西俣沢は共に釣果が期待出来るそうです。
6:00
逢瀬橋おうせばし

ちょうどこの辺が取り付きに近いのでね、
道路の端に車を停めてスタートします。
雪が硬いので、スタートからクランポン装着です。
登れそうな場所から尾根下の急斜面に取り付きました。
あらっ!しばらく雪無しの尾根を登りました。
It's all good.

7:20
P1329m

木が多く、展望はありませんね。
P1329mを越えると傾斜が緩みます。
赤ペンキがついた木があったのはこの辺だけでしたね。
熊棚発見!

8:21
P1555m

こちらも疎林に囲まれて展望はありませんでした。
予定より遅れてるね。
ここから飛ばしてもバテるだけだから、
じっくりと登りましょう。
広々とした尾根は気持ち良いですよ♬
フゥ、フゥと息を整えながら。
標高1650m辺りから尾根がヤセてきます。
谷の向こうのオグナほたかスキー場から
音楽が聴こえてきました。
写真右側のピークは前武尊です。
標高1800mを越えると美しい雪庇帯になります。
やっと家ノ串山が見えたー!
なんて喜びましたが、
実際のピークはまだまだあの先でした。
Awesome.

10:09
P1901m
この辺にはスキーとスノーシューのトレースがあって南の谷間へ続いていました。
B.Cでここまで登る人が少しはいる様ですね。

ここまで4時間では、かなり遅れたね。
家ノ串山まであと標高差200mでひと休み。
エナジーゼリーとアンパンで体力を回復します。
さぁ、行くぜ!
⚠️雪崩れの危険地帯に突入します。
急斜面に四肢を突っ込んで這い上がりました。
いゃー、キツい💦
一旦傾斜が緩むと、またまた急斜面。
⚠️こりゃ、ヤバいね。
右手に逃げて、登りました。
シャクナゲの木を掴んで這い上がります。
踏み抜きに難儀しましたね。
⚠️ありゃりゃっ!まだまだ難所が続きます。
急斜面は雪がシャバシャバで難儀しました。
この急登でクラストしてたら無理だったね。
何とか家ノ串山の直下まで登りました。
難所を越えてひと安心ですが、
既に下山の事が頭をよぎります。
念の為にロープ持ってきて良かったよ。
よっしゃ、登れっー!!

11:56
家ノ串山いえのくしやま 2103m
ヤッホッホー!
家ノ串山登頂です。
沖武尊まで往復で2時間以上かぁ、悩んだ末にここでタイムアップを決めました。
下の難所を降りるのに時間がかかるだろうし、もう疲れちゃったからね。
残念ですが、今回は諦めます。
結果、下山は16時を過ぎたからこの決断は正解でしたね。

沖武尊までまだ遠いなぁ。
南側には川場剣ヶ峰と、奥に前武尊。
剣ヶ峰山が美しいですね。
さようなら武尊山👋🏼

12:15
下山開始

家ノ串山の北面から急斜面を横切って降りていきます。
山頂下の難所は二箇所!
自分のトレースを辿って降りていきますが…
⚠️こりゃ、駄目だ‼️
登ってきたのに、降りる気にならないね。
尾根の北側から雪薮の急斜面にロープを出しました。
マジでロープ持ってきて良かったよー!
難所を降りて、フゥ〜とひと息。
ここでクランポンからワカンにチェンジ。
🍙パクパク
時間がないので、ラーメンはパスです。

13:55
P1901m

さぁ、頑張って下山しましょう。
素晴らしい雪尾根です🎵
広い尾根で自分のトレースを見失いますが、
まぁまぁ適当に歩きます。

14:57
P1555m

ちょいとひと休み。
登ってきた尾根から外れて北寄りに進路を変えました。
赤ペンキを頼りに北の尾根に向かいましたが、
目印があったのは上部の数本だけでした。
地形図を見ながら慎重に降りていきます。
問題ないね。
谷間を降りれば西俣林道です。

16:14
逢瀬橋

西俣林道に降りると駐車地はすぐでした。

無事に下山出来て、大きく深呼吸。
いゃ〜、悔しいねぇ。
しかしなぁ、陽が長くなってきたとはいえ、あのまま沖武尊を目指したら間違いなく夕闇でしたね、途中で撤退を決めたのは正解でした。
目標の達成は出来ませんでしたが、難所を越えて家ノ串山に登った事は得難い経験でした。
特に標高1800mから上の雪庇帯は素晴らしく、ここまでならば誰にでもオススメ出来ます。
しかしその上の急斜面は登降ルートが悩ましく、雪崩れの危険もあり、雪のコンディションによっては進退極まる恐れがありますので、ロープを持参することが望ましいですね。

何はともあれ、この素晴らしいルートを歩けた事は忘れないでしょう。
いつか、沖武尊までやってやるぜ!!
#386《おしまい》

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