銀行への嫌がらせ研究:『融資の繰り上げ返済』と『定期預金解約』
「自分がされて嫌なことは、人にもしちゃだめでしょ!?」
ミスタM妻のKちゃんが、こどもたちに理解させるよう丁寧に説明しているのを聞きながら、「そうだよねぇ!」と思いつつ、純粋なだけではなくなっしまったおっさんのぼくの頭には、「これはこれで、交渉に使えるなぁ」なんて考えてしまっていた。
例えば、ピストルを頭に突きつけられたら、大概の人はなんでも言うことを聞いてしまいますよね?もはや交渉ではなく、強制なのですが、いくらピストルを突きつけられていても、拒否権はあるはずです。それでも言うことを聞いてしまうのは、殺されたくないからですね。
何が言いたいのかというと「相手がされたら嫌なこと」って、うまく使えば交渉材料になるってことです!!
(脅しじゃないですよ。あくまでも交渉!)
交渉は結局のところ、メリットで釣るか?
デメリットで回避を促すか?
交渉ってどんな銀行融資でも、営業でも、はたまた恋愛でも、どんなジャンルにも関係することだと思いますが、
① メリットで釣るか?
② デメリットで回避を促すか?
大きく2つに分けると、この2つに集約されます。デメリットを回避することが、つまりはメリットになるので、要は話の切り口の問題ですけれども。
デメリットとは「相手が嫌なこと」。メリットである「相手が喜ぶこと」だけではなく、「相手が嫌なこと」も把握しておくと、交渉の幅が広がっていきます。
銀行融資の繰り上げ返済と定期預金解約
では、銀行さんが「嫌がること」とは一体何でしょうか?
もちろん、全てを放り投げて逃亡。融資が焦げ付いてしまうことが、最も嫌なことです。担当者や支店長の成績は下がり、誰もいい思いをしませんね。
他の例では、「融資の繰り上げ返済」や「定期預金の解約」なんかがあります。
銀行の嫌がること(1)
銀行融資の繰り上げ返済
借りたお金を、約束よりも早く返済するんだから、銀行は喜ぶだろうと思うのが一般的ですが、本当は違います。
借りたお金の元本を返済すればするほど、銀行の売上利益は下がりますからね。
担当者個人または銀行の支店には、ノルマがあります。どれぐらい融資を実行していて、利息(銀行にとっては売上)をどれだけ受け取ったか?が問われます。
融資の繰り上げ返済を行うということは、銀行の支店長や担当者が、数字として計算していたものを狂わせてしまいます。大丈夫だと思っていた数字が、なくなるわけですから、支店長や担当者は嫌がりますよね。
しくみとして融資の繰り上げ返済ができないわけではないので、どうしても必要な場合には返済可能です。ただし、そのような場合にも、仁義的に担当者や支店長に前もって事情を話し、誠意を持って実行するべきだと思います。
銀行の嫌がること(2)
定期預金の返済
定期預金ってのは、良くも悪くも、普通預金よりもロックされた預金の方法です。普通預金に入っている現金は、いつでもさくっと引き出すことができますが、定期預金の場合には、わざわざ解約をしなければいけません。
なので銀行からみたら、普通預金よりも定期預金のほうが、確保できている現金として計算ができるわけです。
ただ、銀行が嫌がる本当の理由は「実質金利」が下がることにあると思います。
「実質金利」ってのは、例えば1億円を2%で借りていたとしても、9,000万円の預金があれば、実質的な貸し出しは1,000万円だけであり、1,000万円で200万円の利息を(1億円の2%)とっているのと同じ。つまり、実質金利は20%だ!という考え方です。
定期預金を解約して、引き出すということは、実質金利を下げることに繋がります。つまり、銀行の儲けを下げることになるので、支店長や担当者は嫌がるんですね。
今回は、銀行が嫌がることの例として、融資の繰り上げ返済と、定期預金の解約という2つを紹介しました。これを実際に実行するのかしないのか?ハッタリで一発かますのか否か??
銀行が嫌がることというのは、裏を返せば、銀行が喜ぶことでもありますよね。
このあたり、一度しっかりと考えて見て、戦略を組んでいきましょう!
(写真コラム)
家族でたこ焼きパーティ♪たこ焼きを自分で焼くことなんてないので、最後までうまくできず・・・。お焦げw