ハンドメイド販売で『服』に特化する理由
単純に単価が高いからです。
というのは正直に言うと後付けなのですが。
元々わたし、服作りは趣味でした。
でもしばらく(20年くらい)は忙しくてやっていなかったのですが
『minne』と言うハンドメイドの販売サイトがあるよと聞き
試しにやってみようかと思ったのが始まりです。
なので当時は
服の方が単価が高いから始めたわけではないのですが
今になって『服』に特化していて良かったなと思うのです。
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スーパーで100円のお豆腐が、
10個売れても100個売れても作る側の手間はそれほど変わりませんよね。
でもハンドメイドで服やバッグやアクセサリーを作るのって
10個作るより100個作る方が、やっぱり10倍近い手間がかかります。
コスト的にもそれに近いかたちなんじゃないでしょうか。
ちょっと極端ですか?
まあ10倍とまではいかなくても言ってることはわかりますよね。
巷でよく聞くアパレルブランドなら別です。
アトリエやスタッフがたくさんいればその分、『数』を売らないといけないので
同じものを100個1,000個と作らないとやっていけません。
これだともちろん、さっき言った手間の考え方はお豆腐と同じになります。
話を元に戻します。
ハンドメイドなら
1つ売れたら利益はいくらになるのか?
1ヶ月に作れる数はいくつなのか?
このやり方で欲しい利益に達することはできるのか?
を考える必要があるということ。
今まで相談に乗ったり、講座の中で話を聞いていると
『ぼちぼち売れているけど、利益はほとんどない』
という声をよく聞きます。
はじめはそれでも良いと思います。
初めて売れた時の嬉しさは私にも覚えがありますから。
でもその先は『利益』を出していかないことには
良い材料も仕入れられませんし
勉強などに時間もお金もかけることができません。
そうするとお客さんに良いモノを提供できなくなるばかりか
販売自体を続けられなくなってしまうのです。
この物価高の中で、高い服は売れないんじゃないか?
なんて思うのも無理はありませんがそんなことはありません。
人は高いものを欲しがります。
そしてそれを手に入れた時には嬉しい気持ちがより大きくなります。
『価値』なんです。
お客さんに提供するのって
『布でできた服』自体ではなく
『素敵なブランドの上質な服を買ったことによる幸福感』
なのだと覚えておいてください。
(もちろんそれに見合う素材の良さ、デザインの良さ、着心地の良さなどは
当たり前に必要です。)
こう言った考えは今では当たり前かもしれませんが
こと、ハンドメイドで自分で作って自分で販売していると
売れない不安が優って見えなくなってしまいがち。
改めてこういうマインドを持つことで
作品作りも楽しくなっていくのではと考えています。
では価値のある安くない作品を作るにはどうすれば良いのか?
それはまた次回以降に!
ではまた。