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星野源『Gen Hoshino’s 10th Anniversary Concert “Gratitude”』

興奮冷めやらぬうちに感想を殴り書きしておこう。
そうしよう。

CAUTION
これからアーカイブ見る人はがっつりネタバレなのでご注意!!

源くんのソロデビュー10周年を記念した配信ライブ、星野源『Gen Hoshino’s 10th Anniversary Concert “Gratitude”』が本日19:30から開催され、21:30に終わりました。最初は「楽しみだけど画面越しだからなあ、ゆっくりパソコンの前で座ってみますか!」という気持ちでしたが、終わったあとは汗だくで普通のライブ後のような疲労感に襲われておりました。

画面越しだっていいじゃないっ!!!

ライブのもう一つの形を見せてもらった気がしました。会場で一体となって楽しむあの感覚はやっぱり唯一無二だし、何者にも代えがたいです。
配信はやっぱりいろんな事情で会場では見れられない人も見れるし、好きな場所で自分のスタイルで見られるという強みがとてもいいですね!
他人を気にする必要がないので、パーソナルスペースを大きく確保してたくさん動いて踊りまくり、拍手し、一緒に歌い、拳をあげ、笑い、お茶を飲み、思いっきり自分好みに楽しむことができました。
源くんがバンドスタイルの最後の曲、「Hello Song」で言っていた「画面越しだっていいじゃないっ!!!」という言葉。うんうん、と頷きました。

変わったこと、変わらないこと

10周年記念ライブとあって、かなり古い曲もたくさんやってくれました!私はSAKEROCK時代から、それこそ10年以上前から星野源という男を応援し続けているのですが、良い意味で変わり、良い意味で変わっていないんです、あの男は。
詳しく説明するとめちゃめちゃ長くなるのではしょりますが、東京ドームで見た、東京ドームの真ん中で寝っ転がってニヤニヤしている姿は、弁天湯や、キネマ倶楽部、タワーレコードB1など、小さい箱で見ていた頃と根っこは変わっておらず、あんな大きい箱なのにとても距離が近いような錯覚に陥る、変な感覚だったのを覚えています。
だけど歌詞や楽曲はしっかり10年分積み上げて経験したものを取り入れ、アップデートしているんですよね。過去の自分を否定するわけではなく、しっかり過去の足跡を大事にしながら進化している姿、向上心にいつもファンとして心強い気持ちでいます。

あれ、これ全然感想じゃなくない?

ということに気づきましたが、セットリストが最高で一個ずつ何がよかったか言いたい気持ちもありつつ、それも野暮なのでやめておきましょう。

ライブハウスの音

「肌」がドラム始まりだったのですが、そのドラムを聴いた時なんかすごくドキッとして、そして空想委員会のマネージャー時代にライブハウスでリハーサルをしている記憶がフラッシュバックしたのです。
「なんだこの感覚!?」と思い考えると、そのドラムの音がレコーディングスタジオで録った音とも違い、かといってホールとか大きな箱で演奏している時のドラムとも違う。そう、ライブハウスで鳴るドラムの音だったんです。今回の会場は渋谷クラブクアトロ。源くんが10年前に初めてソロで立ったステージ。「ああ、ライブハウスの音だ……!!」と気づき、きゅんとしてしまいました。
ライブハウスの独特の響き、いいよね。やっぱライブハウスにもまた行きたいよね。

いつかこの日を超える未来

前述した通り、バンド編成ラストは「Hello Song」。

いつかあの日を いつかあの日を
超える未来 Hello Hello
笑顔で会いましょう
By"Hello Song" Gen Hoshino

この歌詞の「あの日」が「この日」になっていました。
この日を超えて、また笑顔で会いたいですね。
大切な人たちにも、プロキオン・スタジオの音楽を好きでいてくれる人たちにも、大好きな音楽を奏でてる人たちにも。

いってらっしゃい!

まさかやると思わず個人的サプライズだったこの曲を最後に語ります。

SAKEROCKのDVDの中で、ライブ開場前にこっそり一人でこの「老夫婦」を歌う源くんの隠し撮りが収録されているんです。この時はこんな風にソロデビューして10年もの間でこんなにたくさんの人たちに自分の音楽が聴かれるとは思ってもみなかったんだろうなあと思いました。

よくインディーズバンドがメジャーデビューして、「インディーズのままでいて欲しかった」とか、「有名にならないで欲しかった」って言う人いるじゃないですか。気持ちはわからなくはないんです。
確かに以前は余裕で取れてた源くんのライブチケットがどんどん当たらなくなりライブに行けないことも増えました。30cmくらいの距離で見れていたライブも、今は源くんが1cmサイズ。
気持ちが大きくなって変わっていってしまう人も大勢いる。

でも音楽を続けていくには大勢の人に聴いてもらえないと、結局続けられずバンドが解散したり、音楽活動を辞めてしまうことになりますし、何より私が大好きな星野源の音楽をたくさんの人が聴いてるってめっちゃ嬉しくないですか?
私はとても嬉しいのです。
前はいくら星野源が好きと説明しても「誰?」で一蹴されていたのに、今や誰に話してもだいたい伝わりますからね!

それに前述した通り、あの男は大事な部分は変わらず、楽しく変わっていく男なので安心しています。
だから私はこれからも応援し続けるし、好きなことをやり続けて欲しいと思っています。こっちのことはまかせて世界中の近所に音楽引っさげて散歩に「いってらっしゃい」と思っています。
楽しんだ者勝ちです!
源くん、ソロデビュー10周年、おめでとう!

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