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M&A仲介とは

M&Aとキーワードをググると最近では、フィナンシャルアドバイザー(FA)ではなく、M&A仲介が一番トップに出てきます。
もう、国内マーケットの覇者は、FAからM&A仲介になりつつある感じがしています。海外に関しては、法規制やそもそもの案件の難易度からFAがまだまだ幅を利かせている印象です。

そんな中でのM&A仲介の印象は、

・年収ランキング上位常連

・事業承継ニーズの顕在化による案件の増加

・CMやセミナーによる露出の多さ

では、実態はどの様なものなのでしょうか・・・。
どちらも身を置いた経験から語っていきたいと思います。

率直に言うと、M&A仲介の実態は、「営業会社」です。

彼らのビジネスモデルと紐解くとイメージし易いかと思います。彼らの収益源がM&A成立時に発生する成功報酬になります。つまり、案件が成立しない限りは、ほとんど収益にならないのです。つまり、良いディールを纏めるよりも成立の方に重きを置くことが多くなり易い環境にあります。

一方で、FAはどうなんでしょうか?
結論、一緒です。彼らも収益源の多くは成功報酬によるフィーになります。色々と助言はしますが、本音は成立させたいのが大きいです。

根本は一緒ですが、大きな違いが一点あります。

それは、M&Aの世界に不動産営業テイストのインセンティブを持ち込んだのが、M&A仲介だということです。つまり給与体系及びそれに紐づく属性が大きいです。モデルケースは下記のイメージです。

M&A仲介:あまり高くない固定給+青天井のインセンティブ(個人紐づき)
⇒業界未経験者の営業畑出身が多い
とにかくスピード感が早いし、交渉力や突破力があります。よくそんな案件出来るなといった案件をこなすことが多いです。

FA:高給与+業績連動のインセンティブ(チーム紐づき)
⇒BIG4出身、投資銀行、PEファンド出身
チーム体制もしっかりしているので、コストをかけて人員を揃えております。なので、クオリティは高いですが、その分融通が利かなかったり、組織的な運用が得意だったりします。

どっちが良いとかは、全くありません。どっちも一長一短あります。属する社員が全くカラーが異なるので、当然提供するサービスも異なります。
単純な個人的な見解を申すと、

・スピード感を要し尚且つシンプルなM&AであればM&A仲介

・ネックやイシューが山盛りな案件はFA

と使い分けることが出来る会社が一番効率的M&Aが出来ている印象です。


国内名門のGCAグループが外資のFA企業の参加入りしましたが、今後FAはよりフィーの取れる海外へ

国内大手の日本M&Aセンターはベンチャーへのピッチコンテストなんかを実施しており、より細かい国内案件へ

戦うフィールドを変化させていき、住む環境が変わっていくと予想しております。双方、刺激的な人がおりますし、情報の取り方も全く異なります。
どっちが上かという時代は終焉を迎え、バランス良く付き合う時代に突入した様に感じております。

以上

M&A Univ.

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