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文字に溢れた夏休み -書いたものたち-

今年の夏休みは、とにかく創作に費やそう。そう決めたあの日からはや2ヶ月。一度そう決めた私は就活や勉強に見向きもせず、本当に創作のことばかり考えて過ごしていたような気がします。

この2ヶ月と少しで、世に出せるレベルまで仕上げることができたのは6つの物語。それが多いのか少ないのかはわかりませんが、これまで月に1つの頻度で書いていた私にしては上出来、と思うことにします。未完の物語はまだまだたくさんありますが。

前回は読んだものについて書きましたが、今回はこの夏書いたものについて紹介がてら振り返ります。昨日と同じく、かる〜くお付き合いください。


noteでは初めてのSF風小説です。結ばれているのに会えない男女の物語。二人は彼女の残してくれる「跡」という空間の共有によってのみ、繋がっていました。大切な人がこの世からいなくなったときのことって、考えられますか。

終わり方はもう少し練ることができたな……という密かな反省点を添えて。


-sunset-

「2000字のドラマ」コンテスト用に、ベタな青春物語が書きたくなって書いたものです。2000字だとあまり大きな展開をさせられないんだなと学びました。情景描写と物語の展開の早さが噛み合ってない!解散!

ただ、私の小説では珍しく(?)かなり私情を詰め込んでいるのはここだけの話です。


夕空に焦がれて

どうやらこういうほわっとした話を書くのが性に合うみたいです。流れる風だとか、毎分毎秒色彩を変える空の色だとか。

絵を描くように文章を書くのは楽しいです。高校時代、一度だけ行くことができた屋上からの景色を思い浮かべながら書きました。


みずた まり

因縁の産婦人科事件の日にぼんやりと思いつくままに書いたお話。結婚にも出産にも全く現実味が感じられないのですが、私にもいつかこんな心情になる日が来るのかしら。

私の苗字はごくごくありふれた平凡なものなので、かっこいい苗字の人との結婚は昔から密かに憧れてます。変な名前になるのも、それはそれでいいかも。


無音の音

あとがきにも書いたのですが、ここ数年の間で一番楽しく書けた作品です。ちょっと純文学っぽさを出してみたかった。

BL表記や注意書きについてかなり悩んだのですが、BLを求めて読まれるのはなんか違うなぁと思ったのであえて書いていません。BL小説の醍醐味でもある同性愛の葛藤も特に描いてないですし。というか解釈次第でこの二人は男にも女にもなりうると思うので、とでも言って逃げておきます。苦手な方はすみません本当に。


明日になったら

500字以内という規定の企画に参加させていただいた作品です。ちっとも眠れない夜に突然思いついて、そのまま勢いで完成させました。

短い物語って本当に難しいんですよね。ほんの一文字の表現が物語を大きく左右するので、そこのさじ加減には苦労しました。気がついたら朝でしたもん。


以上、6作品の振り返りでした。

noteはなんでこれが伸びるんや!?という記事に限って謎に伸びがちですが、小説は私の手応えに比例した反応がいただけることが多いので嬉しいです。(それでもなんで?ってのはよくあるけれども)

もちろん、手応えや反応の数関係なしにどれもこれも全力で愛情を注いだ我が子たちなので、気になったものがありましたら覗いてみてくださると嬉しいです。夏休みに生まれた子たちに限らず、それ以前に生まれた子たちもぜひ。


創作にいただけるスキやコメントは、正直エッセイや日記にいただくそれらの何十倍もの喜びがあります。いつも感想をくださる方々には感謝してもしきれません。かといって反応に依存すると創作欲は死んでいくので、程よくパワーにしつつ程よく自己満を求めてこれからも続けていきたいと思います。

さて、読書と創作という現実逃避に明け暮れた夏休みでしたが、向き合わなければならない現実が刻一刻と迫ってきました。書くことに支えてもらいつつ、私は私の人生の駒を進めていこうと思います。そしてたまに創作に逃げます。えへ。

それでは、長々とお付き合いいただきありがとうございました!



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皐月まう
ご自身のためにお金を使っていただきたいところですが、私なんかにコーヒー1杯分の心をいただけるのなら。あ、クリームソーダも可です。