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「好き」を言語化する技術
推しの素晴らしさを語るために表現する方法について詳しく書かれた書籍で文書を作成するのにも参考になる1冊です
必要なのは、自分の感想を言葉にする「ちょっとしたコツ」
「ファン」といった言葉はありましたが、「推し」という言葉の特徴は、「推薦したい」、つまりは誰かに薦めたい、という感情が入っていること
ありきたりなシチュエーション。ありきたりな台詞。ありきたりな言葉。それらをフランス語で「クリシェ」と呼ぶ
ずばり、「他人の感想を見ないこと」
逆に言うと、「好き」を言語化するうえで一番NGなことー それは、他人の感想を自分の言語化の前に見てしまうこと
谷川さんという哲学者が「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を使って説明しています。ネガティブ・ケイパビリティとはなにかといえば、「もやもやを抱えておく力」のこと。すぐに白黒つけずに、もやもやをじっくり抱えたままにすることで、あなたが本当に感じていることや、考えるべきことがわかってくる
①よかった箇所の具体例を挙げる
②感情を言語化する
@忘れないようにメモをする
つまり、①心を動かされた箇所の具体例を挙げる→②自分の感情を言語化する→③それをメモする、という順番
面白さとは「共感」か「驚き」である
この短歌がいいと感じるのは、「共感」か「驚き」のどちらかである
「共感」とは、自分も同じような体験や感情を知っていて、それをぴったりくる言葉にしてもらったことへの快感
「驚き」とは、それまで見たことのないような未知の手法に出会ったときの快感
相手が自分と違って「その情報についてどのくらい知っているのか」「その情報についてどのような印象を抱いているのか」という2点を把握しておくこと。それがすべての発信におけるポイント
なによりも「あなたのことに、私は興味がありますよ」という意志を伝えることが重要
人間は言葉によってコミュニケーションする生き物だからこそ、何回も同じ言葉と接するだけで、自分に向けられた言葉だと勘違いしてしまう
文章のゴール
①想定した読者に
②伝えたいことが伝わること
せっかく自分の時間を使うなら、期待した範囲のなかで自分を楽しませてほしいとみんな思っている
何度も理想の文章を読んでいると、その文章のテンポや言葉の使い方が、なんとなく自分の体に沁み込んでくる感じがします。いい影響を受けるので、本当におすすめ
たかが順番、されど順番
自分の文章がなんだか微妙だな〜と思ったときは、「自分が一番いいと思うフレーズを冒頭に持ってくる」という順番の改変を行ってみてください。もちろん短い文章書きだしになにが登場するかで、文章全体の印象が変わってくる
一番いいフレーズは最初に持ってくる。たったこれだけで、文章全体がグッと締まる!
推し活を、上手く表現できるようになるため、とても参考になる1冊です。表現をするための作文も参考になるので、色々な方におすすめです