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読みたくなる書評

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読んだ本の書評をまとめた記事です
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#マルクス

倫理資本主義の時代

倫理資本主義の時代

新しい資本主義の話で話題になっていて、本屋にも山積みだったので買ってみました〜

それほどじっくり検討しなくても、たとえ両者の利益が同額でも善社のほうが悪社より良い会社だと誰もが考える。これは私たちが利益は善行によって、またお互いを尊重することによって生み出されるほうが好ましいと考えていることを示す、きわめてシンプルな思考実験

「倫理資本主義」という新たな概念を提唱する。経済的利益は道徳的に優れ

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教養として学んでおきたい哲学

教養として学んでおきたい哲学

宿にあったのでささっと読んでみました〜

哲学とは常識を疑う学問。フィロソフィーには「哲学を愛する」「正しい知識を愛する」

近代哲学の父 デカルト
「コトギ(我思う)」と言ったら概念が基本

カント
「超越論的主観性」

ヘーゲル
「ガイスト(精神)」

プラント
「イデア」

断言しないのが哲学
ソクラテスは「吟味なき生は無意味である」

ミネルバのフクロウ説
ひとつの時代がちょうど終わろうと

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ゼロからの『資本論』

ゼロからの『資本論』

人新世の「資本論」を書いた斎藤幸平さんの新作が出たので、気になって読んでみました〜
今回はマルクス資本論入門の書籍です

人間と自然との物質代謝
「物質代謝」とは、生体に取り込まれた物質が、多様な化学変化を経て、異なった物質となって体外に排出される過程で、食べたものが消化されて、栄養になり、要らないものは体外に排出される過程

『資本論』は「富」から始まる
資本主義的生産様式が支配的な社会の富は、

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株式会社の世界史

株式会社の世界史

東洋経済の読書案内特集でおすすめになっていたので、気になって読んでみました。株式会社がどのように出来たのか?どこに行くのか?が説明されている書籍です。

「株式会社」とは、所有と経営が分離し、株主が主権を有することを前提として、株式市場において公開された会社、あるいはその先駆的な形態の法人。

一旦合意が成立すれば、以後は人肉1ポンドは3000ダカットの金と交換可能となる。等価交換されたという事実

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人新世の資本論

人新世の資本論

新書大賞2021で、本屋さんで山積みになっていて気になったので読んでみました〜

マルクスは、資本主義の辛い現実が引き起こす苦悩を和らげる宗教を大衆のアヘンだと批判した。SDGsは、まさに現代版の大衆のアヘン。

ノーベル化学賞受賞者のバウル・クルッツェンは、地質学的に見て、地球は新たな年代に突入したと言い、それを人新世(ひとしんせい)と名付けた。人間たちの活動の痕跡が、地球の表面を覆いつくした年

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