横山典弘ジョッキー
競馬を見始めた2005年ごろ、ノリさんのリーディングは武豊騎手に次いで2位。
ノリさんが白帽子を被っていたら馬券に入れておけ。と、競馬が趣味の会社の先輩は初心者の私に教えてくれた。
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2009年の活躍は良く覚えてます。
初のダービー制覇。秋はウオッカを応援しに府中に何度も行き、またカンパニーとノリさんにやられた!と悔しい思いをしたから笑。
インタビューでは、一見にこやかだけど目の奥が笑ってなくて、何を考えてるかわからない怖さがあった。
10年ぶりに競馬に戻って、久しぶりにノリさんを見たら、一層笑わなくなっていて驚いた。
息子が同じレースに出ると授業参観のように見ていると言われている。
やる気のない後方でのポツン。とも。
たまに勝利騎手インタビューを受けても淡々としていて、時にイラついているように見える。
年齢もあるし、仕方ないことなのか…。
でもダービーの勝利インタビューを聞いて、この人はずっと変わってないと思った。
馬第一。馬優先なの。
後方ポツンもそれじゃない?騎手がやる気がないんじゃない。馬にやる気がないか、体調が悪いか。
ノリさんのことを、よく知らなかったので調べてみたら
1996年 ドバイでのレース中に転倒し安楽死となったホクトベガ。
横山騎手(当時28歳)は、自分の強引な騎乗のせいだったと悔やみ、自死まで考えたと。
ホクトベガは、後続の馬に踏まれないように自分を守ってくれた。
この一件が、ノリさんの騎手人生に大きな影響を与えているのではないか。
ダービーインタビュー
「皐月賞の時の(スタート直前で発走取消)、自分の判断は間違ってなかった。厩舎スタッフとそこから立ち上げて、ああいうことがあっても、馬は大事にしていれば応えてくれる。馬に感謝です」
馬に対して、誰よりも感謝してる人だと思う。大事にしてる。
若い騎手のようにSNSはやらないし、武さんみたいに発信するでもない。
だから、あの人の本当の心の内はなかなかわからない。(息子もわからないって言うくらいだし)
でも、きっと予後不良になる馬がいれば悲しんでいるし、藤岡康太騎手の事故の時は、同じ騎手の息子がいる父親として本当に辛かったんじゃないかな。
何も言わなそうだけど。
JRA-VANのYouTubeチャンネルで、
5/23に横山武史騎手に100の質問と言う動画がUPされた。
Q.横山典弘騎手に一言
「一生の憧れです。これからも頑張ってください」
全く恥ずかしがらず、即答した武史騎手。
25歳の息子がお父さんにこんなこと言えないです。
その3日後にダービー獲っちゃうんだから、一層憧れだね。
すごいお父さんだし、こういう息子に育てたお母さんもすごい人だと思う。横山家はすごい。
(武史と私の馬券相性はすこぶる悪い笑🤣)
56歳3ヶ月でのダービー制覇は新記録。
今年は10勝。うち3つがダービー含む重賞。
忘れた頃のノリさんが1番怖いのよ笑。
まだまだ引退しないでください。
ノリさん、おめでとうございます。
そしてこの記事↓
やっぱりノリさんのことは、わからない。怖い。
けど、崇めたくなる。
子供の頃、山で遊んでいたら古びた鳥居があって、入ってみたい。でもやばい気がする…と迷ったあの気持ちに似てる。
神様なのかもしれないなあ笑