車のヒールトゥを応用したらバスドラムのヒールトゥもできた話。〜「ヒール」に引っ張られない〜
緒言
車の運転テクニックにもドラムの演奏テクニックにも「ヒールトゥ」というものがある。
車のヒールトゥはすでに出来ていた筆者がそれを応用したらバスドラムのヒールトゥもできた、というイキリヲタクの調子こいた記事です。
それではまずそれぞれのヒールトゥについて。
車のヒールトゥ
これはマニュアル車でシフトダウンするときのテクニックである。
ブレーキを掛けて減速しながらシフトダウンする時、そのままクラッチをつなぐとシフトロックというのを起こす。
要するにスリップする。
これが特にカーブ中だと危険な状態に陥る。
ここで出てくるテクニックが、つま先(トゥ)でブレーキを踏みながらかかと(ヒール)でアクセルを煽り回転数を合わせてからクラッチをつなぐというヒールトゥである。
具体的にどう足が動いているかはこちらの動画が分かりやすい。
バスドラムのヒールトゥ
これはバスのダブルストローク、つまり一踏みで2回音を出すためのテクニックだ。
具体的な方法についてはこちらの動画が分かりやすいので参照されたい。
共通したポイント
さて、私がこの2つを習得する際に、どちらにも共通したポイントがあった。
それは、ヒールはヒールでない、ということだ。
つまり名前の「ヒール」に引っ張られてかかとで踏むことにこだわるとどちらも上手くいかない。
私の場合はどちらも足の小指側の側面、いわゆる足刀のところで踏むと上手くいった。
車の場合で「足刀で踏むと良い」というのはこちらの記事で勉強させていただいた。
かかとで踏むことにこだわると足をねじり過ぎになって関節が辛くまた動かしにくい。
当然車の挙動もスムーズにできない。
それを足のねじりを少しにして足刀で踏むようにしたところ、楽でかつ滑らかに操作できるようになった。
そしてこれをバスドラムに応用しても面白いことにうまくいったのだ。
バスドラムのヒールトゥをやり始めた当初も、やっぱり「ヒール」に引っ張られてかかとで踏むことにこだわっていた。
しかし私の場合特に足が大きいので、普通に踏むとかかとは手前の蝶番か、もしくはそれよりさらに手前に来るのでどうやっても踏みようがない。
かといってかかとをペダル中央まで持ってくるとつま先の行き場がない。
そこでかかとをねじってペダルの左側に出してしまい、足刀でペダルの中央付近左縁、つま先でペダルの奥を踏むようにしたらすっと踏めるようになった。
感想、結論
バスドラムのヒールトゥを初めて踏めたときには、できるようになった嬉しさもありつつ車のヒールトゥと同じポイントで解決したことに笑ってしまった。
私の体験記がこれからヒールトゥ(のどちらでも、あるいは両方)を習得しようとする方の一助になれば幸いである。