大化けした鉄道路線が好きです。
私が好きな鉄道路線のジャンルのひとつに
「もともと低規格な路線が重要ルートに大化けした路線」
というのがあります。
例をいくつか。
箱根登山鉄道 小田原〜箱根湯本
いわゆる平坦線区間。
平坦線とは言え最急勾配は40‰と結構きつい。。
もともともともと箱根登山鉄道の小型車両向けの規格のところに
最長で20m級×7両相当の小田急車両が入ってくる様子が良い。
途中各駅も、窮屈な土地に20m級×7両対応の有効長を何とか確保している様子がなかなか面白い。(そしてほとんどの駅が安全側線まで装備している!)
名鉄常滑線
もともと特急が走っていたとはいえローカル感があったが、2005年の中部国際空港セントレア開港で一気に重要路線に。
ローカル線出身でカーブが多いため、空港向け特急の「ミュースカイ」はカーブで車体を傾ける機能を持っている。
(なお、これは私鉄で初である)
普段は飛ばしまくるミュースカイが、新舞子前後の急カーブの連続で右に左に車体を傾け通過していく面白い。
一方、新日鉄前付近は線形がよくスピードが出るが、軒先をかすめるように走るため一層スピード感がある。こちらも面白い。
近鉄志摩線
もともと軽便鉄道であるところへ、賢島の観光開発のため近鉄が直通するようになったところ。
ただでさえ軽便鉄道だったところへ私鉄の中でも最大級である近鉄の21m級車両が入ってくる様子はかなり緊迫感がある。
鳥羽駅から賢島方面へ発車後しばらくの区間は特に窮屈でハラハラする。
未来の?名鉄三河線(山線)
現状はワンマン運転を行っているローカル線。
しかしリニア開通の2027年を目標に、名古屋〜豊田を結ぶメインルートとして特急が走ることになっている。
現在その布石として三河八橋駅が複線化対応の高架化済。
さらに今後は若林駅などもそうなる予定である。
今しばらくは、三河八橋駅前後の妙に高規格な高架をワンマン運転の列車が走り抜ける違和感。
そして今後は逆に、高架化がなされなかった区間などローカル感が残るところを特急が駆け抜ける、という違和感。
そのどちらも楽しめるのではないだろうか。
ちなみに若林駅は2面4線の高架駅に化ける予定。
複線化が予定される区間のほぼ中間地点であることを考えると、
もしかして上下線同時に通過追い越しが見られるのでは、、、!?
などと妄想している。
(過去の)JR津軽線
津軽半島へ向かうローカル線だったが、青函トンネル開通に伴い青森〜北海道の重要ルートに。
ローカル線の風情でありながら妙に高規格な線路の上を特急が走りまくる様子が良かった。
ただし私が乗る前に北海道新幹線ができてしまい、その違和感を体験することは叶わず。
結論
単線区間を駆け抜ける長大編成の特急はエモい。