VSEの引退を受けて名鉄ミュースカイが心配な件。
去る3月11日を以て小田急ロマンスカーのVSEが定期運用を離脱しました。
みなさん早過ぎるという印象をお持ちのようですが、その理由に関して気になるところがありました。
公式の理由としては「主要機器の更新が困難」ということなのですが、、、
https://www.odakyu.jp/news/o5oaa100000214su-att/o5oaa100000214t1.pdf
そんな中で下のような気になるツイートを見つけました。
ワイ「あとはホームドアとかの影響ですかね…?」
— 黒姫 (@shinano_96hime) March 12, 2022
車掌「皆さんよくホームドアを引退理由に挙げられているんですが、
どちらかといえば車体傾斜装置の方が
理由で、もう維持が限界で…」
ワイ「まぁこればかりはってとこなんですかね…🤔」
どうやら「主要機器」という中でも特に車体傾斜装置の維持が問題なのだそうです。
さて、そうなってくると気になるのが名鉄2000系ミュースカイです。
名鉄ミュースカイも車体傾斜を行っています。
そのデビューは2005年1月で、小田急VSEよりも少し早いです。
さてここで他の車体傾斜をする車両を見てみます。
先輩となるJR北海道201系(1997年〜)と261系(2000年〜)はいずれもまだ走っていますが、JR北海道の一連のことを受けて傾斜停止となっています。
そしてほぼ同時期の小田急VSEがこれから廃車となります。
またN700系(試作編成は2005年〜)はすでに廃車が始まっています。
ほかE353系、8600系、2600系はまだまだ新しいです。
以上のことから、現役で車体傾斜を行っている車両としては名鉄ミュースカイが最古参の部類ということになってきます。
つまり、ミュースカイは車両自体はまだまだ新しいとは思いますが、車体傾斜という目で見ると同世代は廃車が始まっている状態です。
さらに社会的な情勢を見ると、コロナの煽りを受けてミュースカイの本分である空港需要は減っており、今後も戻るか分からない状況です。
また名鉄常滑線、空港線は、ミュースカイが車体傾斜をするためだけにATS-Pが設置されるなどコストも掛かっています。(他はM式ATS)
以上3点、車体傾斜車両として古いこと、空港需要の減退、ATS始め維持コストという背景を考えると、ミュースカイの車体傾斜の存続が心配になってしまいます。
ミュースカイの車両自体の廃車はされないとしても、車体傾斜を止めてしまうくらいのことが起きるのでは、と思ってしまいます。
名鉄としても1600系から長期試験をして思い入れのある機構だとは思うのですが、心配は心配です。
みなさんはどうお考えでしょうか。。。