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これからの介護マネージャーに必要な『チームワーク』の作り方

こんにちは。

介護事業所で管理者やマネージャーとして働く皆さんは、日々忙しい業務の中でスタッフとのコミュニケーションに悩むこともあるのではないでしょうか。

特に、介護の現場ではスタッフ同士のチームワークがうまくいっているかどうかが、利用者へのサービスの質に直結しますよね。


今回は、そんな介護マネージャーが意識すべき「チームワークの作り方」についてお話しします。

効率的でスムーズな現場運営をするためには、チーム全体の連携が欠かせません。

これからの介護マネージャーが持つべき視点と、実際に現場で使える具体的な方法を一緒に見ていきましょう。


1. チーム全体の目的を共有する


まず、チームワークの基本として「目的を共有すること」が非常に重要です。

チーム全体が同じ方向を向いているかどうかで、現場の連携具合が大きく変わります。

特に介護の現場では、スタッフそれぞれが違った視点を持っていることが多いので、マネージャーが中心となってチームの目的を明確にし、それを全員に伝えることが必要です。


例えば、「利用者に最も快適で安心できる環境を提供する」という大きなビジョンをチームで共有することで、日々の業務が目指すべき方向性がはっきりします。

理念やビジョンが抽象的でスタッフが理解しにくい場合には、それをブレイクダウンした形で「基本方針」を作るなどして、スタッフがより行動に反映させやすい形で伝える方法もありだと思います。

目的が明確になれば、各スタッフが自分の役割を理解しやすくなり、連携もスムーズになるはずです。


2. オープンなコミュニケーションを促進する


チームワークを強化するために、コミュニケーションの質を高めることが欠かせません。

スタッフ同士が円滑にコミュニケーションを取ることができれば、業務の効率も上がり、問題が発生したときにもすぐに対応することができます。


介護現場では、忙しさから「話す時間がない」という声をよく聞きますが、ここで大事なのは「オープンなコミュニケーション」を促す環境を作ることです。

つまり、スタッフが気軽に意見を言いやすい雰囲気を作ることがポイントです。


たとえば、日々のミーティングや休憩時間に「最近どう?」「困っていることはない?」といった軽い声かけをすることで、スタッフが自分の意見を言いやすい雰囲気が生まれます。

マネージャーがオープンな姿勢を示すことで、スタッフ間のコミュニケーションが活性化され、チーム全体の結束力が高まります。


3. 信頼関係を築く


チームワークを作る上で避けて通れないのが「信頼関係」です。

介護現場では、スタッフ同士が日々協力し合い、互いを信頼して業務を進めることが重要です。

信頼関係があるチームは、スタッフが互いにサポートし合い、チーム全体のパフォーマンスが向上します。


信頼を築くためには、マネージャー自身がまずスタッフを信頼し、サポートする姿勢を示すことが大切です。

例えば、スタッフの意見や提案に耳を傾け、その意見を尊重することで「自分もこのチームの一員として認められている」という安心感を与えることができます。

また、困ったときにはすぐにフォローすることで、スタッフは「この人なら頼れる」と感じるようになるでしょう。


4. 適切な役割分担を行う


チームワークを最大化するためには、各スタッフが自分の強みを活かせる役割を持つことが大切です。

介護の現場では、全員が同じ仕事をするのではなく、それぞれの得意分野に応じて役割を分担することで、効率的に業務を進めることができます。


例えば、言葉や表情で表現することが得意なスタッフには外部事業所への営業を中心とした業務を任せたり、細かな作業が得意なスタッフには記録やデータ管理を担当してもらったり、対応が丁寧なスタッフには接遇の教育を担当してもらうなど、それぞれが力を発揮できる環境を作りましょう。


役割分担が明確であれば、スタッフは自分の仕事に自信を持ち、他のメンバーとの連携もスムーズになります。

また、役割分担を行うことで、リーダーとしての負担も軽減され、全体のマネジメントがしやすくなるでしょう。


5. 定期的なチームミーティングを実施する


チームワークを強化するためには、定期的にチーム全体でのミーティングを行うことが有効です。

ミーティングでは、日々の業務の進捗や問題点を共有し、改善策を話し合う場として活用できます。


また、ミーティングはスタッフ同士の意見交換の場としても非常に重要です。

普段の業務では言いづらいことも、ミーティングの場でなら意見を言いやすいというスタッフも多いでしょう。

定期的なミーティングを通じて、チーム内のコミュニケーションを深め、問題を早期に解決する習慣をつけることが、チームワークの強化につながります。


6. スタッフの成長をサポートする


介護の現場では、スタッフ一人ひとりのスキルや成長がチーム全体のパフォーマンスに大きな影響を与えます。

そのため、マネージャーとしては、スタッフの成長をサポートすることが非常に重要です。


例えば、定期的なフィードバックや研修の提供を通じて、スタッフが自分のスキルを向上させる機会を提供しましょう。

また、成長の過程をしっかりと評価し、成功体験を共有することで、スタッフは自信を持ち、チームに貢献しやすくなります。


チーム全体のレベルアップが図られれば、チームワークもさらに強化され、業務の効率も向上することでしょう。


7. チーム全体の成功を一緒に喜ぶ


介護の現場では、日々の業務の中で達成感を感じることが少ない場合もあります。

そこで、マネージャーが意識して「成功体験を共有すること」が重要です。


たとえば、利用者からの感謝の言葉や、チーム全体で解決した問題など、どんな小さな成功でもチーム全体で喜び合う習慣をつけましょう。

これにより、スタッフは自分たちの仕事がチームの成果に貢献していることを実感し、モチベーションが高まります。


一緒に成功を喜び合うことで、チーム内の連携が深まり、さらに強固なチームワークが築かれます。


8. モチベーションを維持するための工夫


チームワークを強化する上で、スタッフのモチベーション管理も欠かせません。

スタッフが意欲的に働けるような環境を整えることで、チーム全体の士気が向上し、業務の効率もアップします。


モチベーションを維持するためには、適度な目標設定や達成感の提供が効果的です。

たとえば、短期的な目標を設定し、それを達成した際にはチーム全体で祝う機会を設けることで、スタッフのモチベーションを維持しやすくなります。

また、スタッフ一人ひとりの意欲や成果をしっかりと評価することも大切です。


9. 柔軟な対応を心がける


介護の現場では、日々予期しない出来事が発生することがあります。

そのため、マネージャーとしては、チーム全体が柔軟に対応できるような環境を整えることが重要です。


柔軟な対応をするためには、スタッフに対しても「どんな状況でも冷静に対応できる準備」を促す必要があります。

たとえば、突発的な問題が発生した際には、即座に対応できるよう、事前にシミュレーションや事例を共有しておくことが効果的です。


また、何か問題が起きた場合には、スタッフと共に状況を振り返り、今後の改善策を話し合うことで、次回同じような問題が発生した際に、チーム全体でスムーズに対応できるようになります。

このように、柔軟性を持ったチームは、突発的な問題にも強くなり、現場での連携もさらにスムーズに進むようになります。


10. 自分自身も成長する姿勢を見せる


最後に、チームワークを強化するためには、マネージャー自身が成長する姿勢を見せることも大切です。

スタッフが「マネージャーも学び続けている」と感じると、スタッフも自然と成長を目指すようになります。


マネージャーとしても、常に新しい技術やマネジメントスキルを学び、自分の知識や能力をアップデートすることを意識しましょう。

また、スタッフからのフィードバックを積極的に受け入れ、改善すべき点があれば柔軟に対応する姿勢を見せることで、チーム全体の信頼感も深まります。


マネージャー自身が前向きに成長を続ける姿勢を示すことで、スタッフも積極的に新しい知識や技術を学ぶようになり、チーム全体の成長を促進することができます。


まとめ


これからの介護マネージャーに必要なチームワークの作り方について、10のポイントをお伝えしました。

チームワークを強化するためには、まずチーム全体で目的を共有し、オープンなコミュニケーションを促進することが基本です。

信頼関係を築き、適切な役割分担を行いながら、スタッフの成長をサポートし、チーム全体での成功体験を共有することで、強固なチームワークが生まれます。


以下の10のポイントを日々の業務に取り入れることで、介護事業所のチームワークがさらに向上し、より良いサービスを提供できる環境が整うでしょう。


1. チーム全体の目的を共有する

2. オープンなコミュニケーションを促進する

3. 信頼関係を築く

4. 適切な役割分担を行う

5. 定期的なチームミーティングを実施する

6. スタッフの成長をサポートする

7. チーム全体の成功を一緒に喜ぶ

8. モチベーションを維持するための工夫

9. 柔軟な対応を心がける

10. 自分自身も成長する姿勢を見せる


これらの取り組みを通じて、スタッフとの信頼関係を深め、介護事業所全体が一丸となって成長できるようなチームを作り上げていきましょう。

チームワークの力は、利用者に対するサービスの質向上にもつながり、長期的な成功をもたらします。


ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

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《このnoteを書いた人》
ひろ/介護事業経営者/理学療法士/介護支援専門員
・病院で80人の部下を抱える管理職⇒介護で起業⇒6事業立ち上げ⇒経営11年目
・仕事効率化、知的生産、ビジネス書、文房具、ガジェットの話題が大好き
X(旧Twitter)で介護事業の運営・マネジメント・リーダーシップについて発信
YouTubeで介護事業の起業・経営について発信
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