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底辺を彷徨う就職氷河期世代が40代を迎えて(松宅AFTER 第1話『松宅一郎クロニクル』)

40歳を迎えた誕生日は30歳を迎えた時とは比にならないくらいの
絶望感を感じました。

鏡を見てもそこに映っているのはただのおじさんです。
肌は乾燥し、指にもわずかにシワが出て、鼻毛や髭にも白い毛が…
陰毛にも見かけた時はかなりショックを受けました。
頭髪についてはノーコメ!
そう、まさに初老の入り口。それが40代。

もう後戻りはできない、やり直しがきかない。
これは相当に心にきます。
所謂世間一般の40代なら
仕事では中間管理職として働き、
子供はそろそろ中学生という難しい年頃ですかね。
「あぁ…自分はこのままこの生活を送っていくのか…」という気持ちと
強烈な脱出願望に苛まれてなんてケースもあるのかもしれません。

普通の40代でもかなり心に負担がくるであろうことは予想できるのに
非正規雇用という不安定な立場だったらどうなってしまうのか。
そうです、我々就職氷河期世代がもう40歳以上になっているんですよね。

Twitter上を見渡すと、自分と似たような境遇の人たちがたくさんいて、
声にもならないツイートで溢れています。
「苦しい」、「辛い」、「寂しい」、「助けて」、「死にたい」
自分の身体や精神的な衰えを感じる人もいるでしょう。
老いていく親から親の死を感じ、恐怖する人もいるでしょう。
友人ともすっかり疎遠になり、出会いなんて期待もしなくなり、
このまま一生独り身なんだと絶望する人もいるでしょう。

そういう人たちの気持ちを代弁するなんておこがましい気持ちはありません。
でも「自分よりもダメな人間っているんだな」とか
なんらかの反応をもらえればとても喜ばしいことです。

若い人たちにも自分のようにはなってほしくないので反面教師にしてほしいです。
今を精一杯生きることの大切さに気付くきっかけになるかもしれません。

この『松宅AFTER』は自分の魂全部乗せです。遺作になる覚悟で執筆しています。
もしよろしければ、お付き合い頂けたら幸いです。

「おまけ」
この1話ではとても大事な教訓が隠されています。
それは「人生の節目の大勝負で連敗したら駄目」ってことです。
受験・就活・婚活とか節目節目の大勝負があると思いますが、連敗は駄目。
「そんなの関係ねー!!」ってくらいの辣腕なら関係ないですけどね。

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松宅一郎
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