不安や恐怖から意識を逸らす
あれはいつだったかな…
まだマンガを描くなんてことをしていなかった頃の話です。
もう自分の人生なんて詰んでいるし、どうせなら好きなお笑いの道で野垂れ死んでやろうと、ネタの台本を書き上げましたした。
台本を書き上げたのは褒めてもいいですけど、結局お笑いの道に逃げているだけです。それはただの現実逃避です。
お笑い芸人になれたらいいなでは、まずなれないと思います。
なんとしてもお笑い芸人になるんだという覚悟が必要です。
つまり、自分にはその必要最低限の覚悟すら持ち合わせていなかった訳です。スタートラインに立つ以前の問題。
ほぼぶっつけ本番のような状態でマセキ芸能社のオーディションへ。
会場は両国にある演芸場、審査員はドロンズの石本さんでした。
当然のことながら、無残な素人芸を披露して爆死!!
まるで永久凍土のような場の空気…
永遠にも感じる1秒…
もう帰りたい…誰か助けて…
それでも「どうもありがとうございました!」と最後までやり切りました。
そこは自分でもえらいと思いますw
こうして黒歴史が爆誕しました。
あれから随分月日が経ちましたが、
唐突に思い出して「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
この感じって私が精神疾患を患った時に襲われた不安障害やパニック障害と似ているところがあると思っています。
さらに深刻な症状として、命の危険を感じる程の強い恐怖に晒されることによって発症する心的外傷後ストレス障害(PTSD)があります。
私が不安障害やパニック障害で苦しんでいた時に行った対処法は、
とにかく不安や恐怖から意識を逸らすです。
呼吸を整えたり、ツボ押しやタッピング、整体の体操などをして意識を逸らしていました。
今回は私が行っていたタッピングの方法を紹介します。
まず、人差し指で頭をトントントントンとタッピングします。その時に反対の手で胸を押さえます。息を4秒吸って8秒吐くのを2回。
次に、胸をタッピング。反対の手でお腹を押さえます。深呼吸を2回。
最後に、お腹をタッピング。反対の手で頭を押さえます。深呼吸を2回。
これを何セットか繰り返します。
タッピングに意識を集中させることによって、不安や恐怖から意識を逸らします。
タッピング以外の方法もあります。
要は不安や恐怖から意識を逸らせれば、どんな方法でもいいのです。
私は自分に合っている意識の逸らし方を20パターンくらい持っています。
精神疾患を2ヶ月半で寛解しましたと一言で言ってしまえばそれまでですが、20パターン以上も意識の逸らし方を試したことから、如何に不安障害やパニック障害に苦しめられたかを垣間見ることができると思います。
もがき、足掻き、まさに死闘でした。
決して不安や恐怖とまともに向き合わないでください。
もちろん、黒歴史にもですw