『明日のフリル』が自分の「人生を変える一冊」になったかもしれないという話
…これってそういうことなんだろうなぁ、って最近思うことがありまして。
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今まで自分の中に「ファッション(おしゃれ)」ってフォルダーってなかったんですよね。
興味がなかった、というか、私みたいな容姿のもんが着飾ったところで、みたいな自信のなさもあったし、だから積極的に自分から手を出すようなジャンルではなかった。
もちろん、「こういう洋服ほしいなぁ」「こういう格好したいなぁ」っていうのはあったけど、結局は「でも似合わないよな」ってやめちゃう。
でも、人からすすめられたものは、他人から見てそれが確実に私に似合うと思ってくれてるわけだから、自信をもって着れる。
…だからぶっちゃけ自分で自分が欲しい洋服を買うってことは久しくしてなくて、家族が「これ、似合うと思ったから買ってきたよ」って買ってきてくれたものを着ることがほとんどだったし、買いに行くにしても、似合わなかったら似合わない、って厳しい目で見てくれる人がいないと買えなかったから、自然と服も「無難」で似たようなものしかなかったように思います。
その意識が変わったきっかけが、この本でした。
発売前からいろんなところでくれはさんのファッション論みたいなものを聞く機会もあったんですけど、その段階から「なんか気にしすぎてるのかなぁ…」って思い始めてきて。
で、本を読んだら、まさしく私みたいな悩みを持ってるキャラクターが出てきてびっくりして。
でもその子を含め、みんな最後は自分が着たいと思った服を見つけて、前を向いて、キラキラしながらお店を出ていて。
そういうお洋服の選び方ってありなんだなって思って。
だから、小説の発売後にラフォーレ原宿の「chelsea」であったポップアップストアで、「自分が買いたい服を買う」を(ほぼ初めてに近く^^;)実践してみたんです。
それでもやっぱり、お店の人は商品を売りたいだろうから、多少似合わなくても「お似合いですよー」って言ってくれてるんだろうなっていう偏見というか(小説の中にもそういう描写もあったし)、自分の自信のなさが拭えなかった部分もあって、不安になりながら家に帰って(厳しい目を持つ)家族に服を見せた第一声が
「いいじゃん」
だったんですよ。
これがね、本当に嬉しかったし、自分の中で「あり」だと思った服は大丈夫なんだ、って自信にもなった。
あとは、私に合うお洋服を親身になって一緒に選んでくださった「chelsea」の店員さんも信じていいんだな、って(何目線)。
そこから急に自分の中の『ファッションフォルダー』にいろいろなものを入れたくなって、気になった洋服を見に行ったりアクセサリーなんかも手に入れてみたり。
それを身につけて出かけることを想像してワクワクしたり、実際に身につけて気分アゲアゲ(表現が古い)で出かけてみたり…。
今までお洋服とかファッションに対してこんなに前向きになったことってなかったし、ましてや行きつけのセレクトショップができるなんて、今までの自分からしたら考えられないことだったから、私にとって『明日のフリル』という本は、大げさでもなんでもなく、こういうのを「人生を変える一冊」っていうんだろうな、っていうのを最近思っているわけです。
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この本と出会う前が最後で、最近数ヶ月ぶりに会った推し(女子)に、「なんかすっごくおしゃれになってんじゃん!」って言われてすごく嬉しかった、っていう出来事があって、ますますそんな思いが強くなってきたので言語化したら結構長くなりました😅
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも自分なりの「おしゃれ」を楽しみたいと思います。
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