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釘読みクイズ P地中海-ワープ 答えと解説

今回も多数様のご参加ありがとうございます。

・あまり情報が少ないワープ周りの釘
・画像比較ではない自由記述式
・肝心の命釘は固定
・プラスではなくマイナスになる調整
・複数マイナス候補がある
・動かせる選択肢が多い

そんな理由から難易度MAXにしました。
特にひっかけ要素はなく比較的素直な問題でした。

スクリーンショット 2021-08-28 013638

ワープ入口の二本釘を固定にした理由は
「広ければ入りやすい、狭ければ入りにくい」
これでも良いのですが誰でも知ってる当たり前というか問題にはなりませんね?

実際の調整もワープや一般入賞口は11.02~11.04mmなど玉ゲージでギリギリまで締めることがほとんどなのであまり実用性がない問題になってしまいます。

他にも⑥を上や右も玉がブッコミに通りにくくなるので大きなマイナス。
今回は最もマイナスという面で今回は⑩以外は不正解とさせていただきました。

正解は「⑩を左上」と「⑩を上」でした!

回答はどちらを選んでも正解ということにさせていただきましたm(_ _)m
今回はワープ入口の釘ということで本来は「⑩を左上のみ」が正解になるように問題を選んだのですが、出題後に別の箇所にプラスになってしまう点が発覚し「⑩を上」も正解です。

トゥモロー店長様に素敵な回答をいただきました。

①この形のプラスマイナスの一般論
②今回の機種の場合

この順で解説しますのでご了承ください。

玉の入る流れをイメージする

スクリーンショット 2021-08-28 012653

先に青部分の釘はないものとして解説します。
後に⑩を上の解説をしますのでご了承ください。

スクリーンショット 2021-08-28 012917

このようにブッコミを抜けた玉はこの逆三角形に進入します。
釘は逆三角形の集まり。
ワープも寄り釘と考え方は同じです。

玉が左下へ流れていきこの逆三角形で「右か左か」二択の分岐になります。
右へ流れればワープへ、左に流れればOUTです。
この逆三角形をたくさんある釘の中から見つけることがポイントです。

スクリーンショット 2021-08-28 013527

実際に打ってみるとわかるのですがブッコミを抜けた玉は
ワープへ入る時には必ず⑩の釘に当ってくの字の動きをして入ります。
(もちろんイレギュラーもあります)
つまりワープへの誘導釘です。

もし仮にこの釘がなかったら??
入ることは絶望的です。
このもしこの釘がなかったら?の考え方はよく使いますので覚えておくと役立つ時があると思います。

「じゃあ⑩の釘を見れば良いんだ!」
これでもまったく間違いではないのですが今回は2本の釘が固定という条件がわかっています。

もし固定の釘位置が変わっていたら?
寄り釘もそうですが風車や縦に並んだ連釘も元ゲージから動いているホールはたくさんあります。
この地中海もワープ入口の釘が無調整に近い、ほぼ垂直のものを選んでいます。
多くのホールでは
・固定の上の釘が左向き
・固定の上の釘が右向き
・もしくはどちらか一方

動いてることがほとんどです。
そういった場合に対応できなくなるので、部分的な見方ではなく全体的な見方を推奨しています。

スクリーンショット 2021-08-28 015306

正解のイメージです。
左上・上に動かすことで逆三角形の形が変わったのがわかると思います。

スクリーンショット 2021-08-28 002604

例えばこういう問題は見れば誰でもわかります。
圧倒的に左の方が左辺が広いです。

スクリーンショット 2021-08-28 002824

しかしこうなると難しいですね。
なぜならどちらも左辺は広いです。
答えは左なのですがこういう問題は

・画像で比較できる
・補助線がある
・二択

でも実際のホールではこんな並べて比べられないですし正解や答えが用意してはいませんね。
とりあえず上のような「どちらも左が広いケース」
「マイナスだけどよりマイナスの小さいものを選ぶ」内容でした。

水の流れに置き換えてみるとわかりやすい

スクリーンショット 2021-08-28 021523

このようなイメージです。
矢印の釘を左上に振れば、左右どのように水の流れが変わるか?です。

スクリーンショット 2021-08-28 021548

右の量は固定なので変わりませんが左の量は多く流れます。
(注意:今回はマイナスにする問題です)
真上でも良いですが左上が最も多く流れます。

こちらの問題の方が適切でしたね

スクリーンショット 2021-08-28 021022

盤面左下の他入賞口です。
箇所は違いますが地中海のワープと同じ理屈です。

スクリーンショット 2021-08-28 021241

入口の釘は固定という条件なのでこのように左上にすることで左辺に多く玉が逃げます。
他にもマイナスにする方法はあるのですが今回は固定の釘がある前提での解説になります。
この見方が万能ではないのは注意してください。

2つ目の答え「⑩を上」の解説

スクリーンショット 2021-08-28 022626

今回急遽正解とした⑩を左上ではなく「上」も正解です。


スクリーンショット 2021-08-28 022745

左上とすると⑨~⑩間が広くなってしまいます。

スクリーンショット 2021-08-29 131108

私はこの赤ルートは想定しておらず気にはしていませんでした。
実践ではほぼブッコミ抜けた玉経由がメインでこのルートは私はアテにはしてないです。(ここから入る割合は少ないとは思います)

ブッコミを狙うストローク前提の問題なので、
⑨~⑩間を抜けたとしてもワープヘは遠くなってるのでプラス調整とまでは言えません。
しかし他にも動かせる釘が問題にある以上これも正解としました。
自分が気にしてるかいないかは主観なので、客観的に見たら十分入り得るカタチですからね。
こういうマイナスにしたつもりが、こちらではプラスに作用してしまう釘は結構多いです。

スクリーンショット 2021-08-28 022808

真上だと⑨~⑩間も狭くなり左へ逃がす玉も増えます。
⑩を左上に動かした場合より、抜けた玉はワープへは近くなるのでどちらが良いかは難しいところですがワープへ絡む量を減らすという意味で正解ですね。
ブッコミではなくここを狙う人もいるはずですし、ブッコミから弾かれた玉がここを通る数も多いと思いますので。

ただし上向きが最もマイナスなのはこの問題のように⑨~⑩間がある
海の上部にワープがある機種だけです。

同じ一般入賞口のようなカタチ、他にもスルーや盤面左にあるワープなど説明は割愛しますが左上が最も入りにくい調整になります。
この問題から他入賞へのクイズと繋げたかった意図を察していただければと思います。

ワーププラス調整の例

スクリーンショット 2021-08-28 030223

・右下向きが最もプラス
・右向きでもプラス
・下向きでもプラス

左辺を狭くする向きになっていればプラス調整です。
ただ実際はプラスにされることはほぼありません。
どれか一つでも満たしていれば十分良い調整です。

スクリーンショット 2021-08-28 030251

「右上」
意外と多かった回答でした。

この形の入賞口は
・上向きはすべてマイナスに作用します
・下向きはすべてプラスに作用します

ただ右向きはプラスになり上向きはマイナスになるという、あまりないと思いますがプラスにしたいのかマイナスにしたいのか非常にちぐはぐな向きです。

もしあった場合は素直に逆三角形で見た方が良いと思います。
(打ってみるのが一番ですが)

実践的なプラスマイナスの見方

スクリーンショット 2021-08-28 024551

実践で使える見方です。
命釘の上を基準として一本の線を引いてみるイメージです。
(画像の文字は左上がりの間違いです)

基準釘に対して左上がりになっているほどマイナス

他の釘が曲がってる・角度は?などいろいろ悩みそうなところですが

・命釘はギリギリまで締まっているものと考える
・他に動かせる釘が少ない

この前提を利用して見るイメージです。
でももし命釘が開いていたら前提が変わるのでは??

スクリーンショット 2021-08-28 024936

その時は「斜めから見てみましょう」
理屈は簡単でヘソ釘の要領です。
斜めになっているヘソとして見るイメージです。
ハの字になってれば開いてますし平行ならギリギリまで締まっています。

縦や斜めの開きは慣れていないのもあり正面からでは難しいと思います。
玉の直径は11.00mm
高交換域だとどこも平行に締まってますが万が一開いてる店もあるかもしれないので一応確認として見るのも良いと思います。

スクリーンショット 2021-08-28 024617

このように真横、水平に近いほどプラスになります。
この高さを見るのが一番簡単です

スクリーンショット 2021-08-29 133057

欲を言えば右向きになっていればいるほどプラスになりますが実践ではまず見ないので知識として知っておく程度で十分です。

画像22

ちなみにこの水平に近い調整は「かなり良い調整部類」です。
プラスと表現してますが元ゲージに近い無調整といったところです。
現実は9割の店が左上がりのマイナス調整になっていることがほとんどです。

明日見ればすぐわかると思います。

このように
「入口の釘は締まっているもの」という前提を利用して良し悪しを見抜く方法もあります。
(一応確認はします)
この見方はスルーや一般的なワープでも使える場面は多いです。

まとめ

今回は想定外のルートが出てきて私も面白かったです。
地中海のワープはプラスを探すというよりマイナスが小さいものを選ぶイメージです。

ステージ性能が高いので重要な部分。
この簡単な釘読みverをおすすめします。
実際は抜けることも大事ですがステージのクセの方が大事です。

ステージからまったくヘソに入らない台もあるのが事実。
実際打ってみてバランスを見ることが最も良い判別方です。
釘も見た目ではわからない例の一つでした。

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