【答えと解説】釘読みクイズ Pとある-風車上
今回も多数様のご参加ありがとうございますm(_ _)m
3種類の比較ということで難易度は低めの3とさせていただきました。
かと言って簡単すぎるのもつまらないので
・迷う形(②)
・マイナス調整のみ
・人によって見方が変わりそうな問題
引っ掛け問題ではないですが即答しにくいものを選びました。
(プラス調整が見つからなかったのもありますw)
設置から経年した台は寄りがマイナス調整になるもの。
プラスは望めないのでマイナスが小さいものを選ぶ問題でした。
正解は「③・②・①」
後ろから順に3・2・1でした。
Pとあるの風車上は他機種とは少し変わったカタチをしています。
一般的なカタチはこのように縦長です。
とある(藤商事)は「斜め」+「短い」のが特徴で特殊部類としています。
ですので一般的な機種のセオリーに当てはまらない部分があり、別物機種と頭を切り替えることが大切です。
部分的な見方になりますが連釘一番下の釘に注目してください。
元ゲージの段階で連釘下の釘は「水平」です。
これはかなり珍しい配置です。
無調整とも言い換えれますね。
その他機種は「右上がり」に配置されてます。
普通の機種は
・右上がりほど良く
・水平に近づくほど悪い
これがセオリーです。
ところが元ゲージの段階で水平という変わった機種です。
普通の機種であれば右下がり=大きなマイナスで絶対パスしたい調整です。
そういった意味で特殊部類。
ですのでこの機種は「水平」が基準(デフォ)で考えることになります。
寄り釘のカタチは違っても最後は逆三角形
補助線を引くとわかりやすいと思います。
右へ多く流したいわけですから左辺より右辺が広いほどプラスです。
①は逆八のカタチはキレイですがほぼ逆二等辺三角形。
右へ流れる玉は少ないので最下位です。
おそらく③と②で迷う方が多かったと思います。
もし寄り釘を見る時に風車は考慮せず「上半分だけ」見た場合、答えは変わってくるはずです。
右下がりになるほどマイナス調整、これも間違いではないです。
世にある寄り釘の解説は上半分のここを指すことが多いです。
次に風車を見て‥という流れですが風車の傾きを判別するのは非常に困難です。
ここでお手上げとなってしまうしまうことでしょう。
私が推奨してるのは「風車とセット見る見方」です。
連釘を通った玉は必ず風車に落ちるので無視はできないですからね。
ですのでこの問題は風車と合わせて見ることで答えが変わるという内容でした。
正直なところ③と②は僅差です。
②③①の回答も多かったですが、②が一番良い見方も間違いではないですね。
実践ではどちらから打っても良いと思います。
ただクイズの都合上、③②①の順位を付けさせてもらいました。
一見大きなマイナスに見える②を最初に持ってくるというのは風車とのバランスを見れてる証なので素晴らしいと思います。
引っ掛け問題に使えそうなカタチだったので少し後悔しています笑
逆八(連釘)の広さをどう考えるか?
②が極端に広いのがわかりますね。
ここで悩んだ方も多いと思います。
以下、よくあるマイナス調整例3つを見てください。
主に逆八を広くするため、おそらくこれを丸暗記していると
「広い=マイナス」のイメージが刷り込まれてると思います。
もちろん間違いではないですがこれだとすべてのケースに対応できない欠点があります。
これも上半分だけ見れば、右の方が良いと見えてしまいますね。
左画像は逆八も広く、外向きに逸れてます。
パッと見は左が悪く見えますが風車と合わせて見た場合、実際は左の方が中央へ玉が寄る調整です。
これはホールが寄りで落とそうとしてる意図は伝わりますが落ちてない、ちぐはぐな調整です。
つまり広い狭いどちらが良いか?ではなく
「風車の位置による」が答えです。
極端な例ですが狭くてもマイナスにもプラスにもなるということです。
・風車が固定で動かない
・右の連釘が固定で動かない
この条件なら広い=マイナスになりますが実際は動かせます。
ですので数学の公式のように丸暗記では対応できません。
②は
・逆八も一番広い
・連釘が右下がり
一見マイナスですが「風車の位置が優秀」です。
(画角がズレてるのを考慮しても)
でもこれは風車が左向きではなく無調整に近いです。
どこのホールもPとあるは風車がやや右向きにされてると思います。
ですので逆八がどんなカタチであれ
「風車の位置によって」良し悪しは変わってくるということです。
・広いと玉が暴れる?
・広いと勢いが付いて‥
などいろいろ浮かびますがこれらを考慮すると難しくなってしまいます。
意外かもしれませんが、調整する人は玉の勢いや暴れるなどは考えて調整はしていません。
本当です。
勢いを付ける殺すは技術としてありますがこのたった数本の釘で演出はできず、抽象論や結果論に過ぎないからです。
事実として勢いや回転もあるのですが、定義や再現性がないものは出来るだけ除外して伝えるようにしています(ストローク系も)
人によって答えが違うとなれば話が進まないですからね。
この辺りが釘の難しいところでもあり面白いところでもありますが‥。
ですので結局は風車を基準とした逆三角形で見るのが一番大事となります。
もし部分的(逆八のみ)に言うならば
・広くてもプラス方向へ広いならプラス
・狭くてもプラス方向へ広いならプラス
・広くてもマイナス方向へ広いならマイナス
・狭くてもマイナス方向へ広いならマイナス
広いか?狭いか?というよりも
最終的には逆三角形のカタチ次第です。
藤商事のゲージは甘い
パツと見てゲージの甘い辛いがわかる専門家ではないですが、見ている限りどこも回転率を落とすのに大変そうな印象を受けます。
とあるの高交換域なら1K15~16にしたい、ボーダーが甘いですからね。
つまりプラス調整がほとんど見ないということです。
釘の本数も少なく、マイナスにできる箇所も少ないので
あちこちマイナスにしてなんとか落とそうと必死な印象です。
よくあるマイナス調製例です。
むしろこのような右下がりになっている店がほとんどです。
(これで風車も右向きならお手上げです)
右下がりだからマイナスだ!ではなく
風車との位置関係で判断してください。
マイナスだけどまだ右へ流れやすい調整は多いです。
マイナスの中からまだマシな方を選ぶイメージです
プラスはほぼ望めない機種で、無調整なら良い調整といえます。
風車を右に振れば簡単に落ちるのですがホールは一度決めた風車を変えるのを非常に嫌がります(理由は割愛します)
風車を触らずマイナスにするとなれば多少強引な調整になるもの。
落とすために右の連釘を下げる機種というのは珍しいといえますね。
ゆえに見た目の悪いマイナス調整が多い機種です。
いろんな寄り釘があれど結局は逆三角形で見る!
部分的な見方は補助的として風車とセットで見ることを私は推奨します。
逆三角形で見る、これで全機種対応できます。
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