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【ご報告】 『ハーモニー』解けました。

 伊藤計劃御大の没後15年目を経て、やっと……という感じではありますが。出版から16年を目前にしてのことでした。

『ハーモニー』本編の謎は解けて、あとは細部を残すのみ。
 それももはや時間の問題ですね。
 なので、いよいよ本格的に、一連の読解を本へまとめようと思います。
 形式としては同人誌(電子書籍と紙の本、各1980円くらい?)として、一応どこかに売り込んではみるかな。

 早くても今年いっぱいかかりそうですが、お待ち頂ければ幸いです。今まで記事をご購入頂いた方、感想を頂いた方はありがとうございました。引き続き、頑張ります。

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 最後に、最難関だった最終パート(一番最後の章です)について、こっそりと……。※本当にちょこっと感想として触れてるだけです。有料予告くらいの感じでどうぞ。

これが人類の意識最後の日。
これが全世界数十億人の「わたし」が消滅した日。
本テクストは、それについて当事者であった人間の主観で綴られた物語だ。

 とあるんですが、読み解いたらぜんぶ合っててビビりました。
 いさざ気づくと「あっ」となったポイントはいくつかあって、ここって複数の叙述トリックが仕掛けられてるんですね。

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