大学生の隠岐島旅行記~1日目~
5月の中頃、悩める就活生ととある銭湯へ行き、
「幸せとは何か?」「就活の正解は?」
について話し合い、その末に出たアイデアが
「島滞在&取材」
そして大学生2人は隠岐島へ自分の人生について問うために、答えを見つけるために旅に出るのであった。
松江駅まで
さて、本日は待望の隠岐島取材旅行1日目。
スケジュールはこんな感じだった
05:00起床
7:30梅田バスターミナル発
12:07松江駅到着
接続バス
13:05松江駅発
13:45鏡港到着
フェリー
14:25鏡港発「しらしま」
18:30隠岐島町到着
18:40民泊のおばちゃんが迎えに来る
19:00~自由時間
交通に関しては特に目立ったアクシデントがなく、無事に到着できた。そして現在、民宿にて記事を執筆している。
隠岐島はWifiも飛んでいるし、ソフトバンクの電波も使える。なんて便利なんだ。ここにコワーキングしにきてもいいくらいである。
そして本日は様々なことが起きたので画像を見て、思い出しながら綴っていきたいと思う。
行きの交通手段は高速バス。大阪から松江まで一本だ。1枚目の写真は大山の麓Pである。こちらは鳥取で最も有名な神山であり、聳え立つ壁感があって荘厳さを感じた。
関西より西へはあまり行かないので、新鮮なバストリップであった!
そして到着したのが松江駅。こちらも人生初のお目見えである。なかなかに栄えており、スターバックスもあった。
そして松江駅へ着くなり近場のイオンへ行きマイクロSDとキャンプセットを購入。13時の「鏡港」行きの接続バスへ乗り松江駅周辺の探索はせずに次の目的地へ!
久しぶりの船
さて、次に到着した要所が「鏡港」だ。どうやらここはゲゲゲの鬼太郎を猛プッシュしているみたいで、そこらじゅうが水木先生の某有名キャラたちでいっぱいである。
今回鏡港から乗る船が「しらしま」である。この船にも某有名キャラが描かれており、水木先生の偉大さがわかる。
筆者が船に乗るのは3年ぶりぐらいなのだが、鏡港から出港した際に両脇からひぐらしのお見送りがあって、かなり非日常感のある乗船になった。
非日常を感じると日頃の鬱憤や不満が嘘みたいにちっぽけなものに思える。この演出は旅の醍醐味と言えるだろう。
そしてここに海の画像も貼っておく。綺麗な海は心を浄化してくれる。
湯浅は今、日本の本土から離れ、物理的に、精神的に、社会的にも解き放たれたのだ!!
島の様子
さて、日本の本土から離れ、ウキウキ気分で隠岐島の「島後」へ到着。
島は思ったよりも栄えていて、大きな港があり、信号があり、大きな観光案内所もある。到着するなり感動した。今日は「感動」ばかりで枚挙に遑がない。
そしてしばらくすると、4日間お世話になる宿の女将さんが観光案内所までお迎えに来てくれた。
イカした車だ…
今回は素泊まりの予定なので、そのまま女将さんに連れられるがまま、薬局へGO。
薬局は案外普通で、島の人がよく使う施設なんだとか。
俺らはこれらの食材を使って4日間を自炊で過ごすんだが、果たしていけるのか…
さらに驚くのが島を少し入って奥にパチンコ屋があることだ。そして隣には病院と寿司屋。この立地…不思議である。
「民宿吉岡」と若女将
さて、今日からお世話になる宿の紹介をしていこう。
民宿吉岡が今回我々が滞在する宿なのだが、ここの女将さんがまた面白い人で、独特の島訛りとマシンガントークで俺らを圧倒する。
民宿吉岡は先代女将から続く創業50年以上の老舗で、屋号である「吉岡」を民宿の名前に掲げたそうだ。
吉岡の由来なのだが、吉岡家の本当の苗字は松森で、大昔この民宿の周りには家が8軒ほどしかなく、全ての家が松森家だったため自分の家を「吉岡」を名乗っており、それが由来となって屋号ができたそうだ。
女将の泣けるエピソード
宿の広い貸切風呂を堪能し、ゆっくりしていたら、女将さんと遭遇。そして筆者は女将さんと地元の話や、境遇、女将エピソードについて縷々語った。
女将さんには22歳になる大学生の娘さんがいて、大学へ通っているそうだ。
娘さんは勉学の才能に秀でており、高校進学の際は、東大生を多数輩出している有名高校に行けるほどであったそう。
だが、高校へ通うためには島を出る必要がある。
隠岐島では、本島の高校へ進学する人へ10名の枠で寮制度を設けている。これに選考されなければ本島の高校へは行けずに、地元の高校へ進学することとなる。
女将の娘さんも同じく、本島へ行くべく勉強を続けていたのだが、家族からの大反対や狭い推薦の枠には入れないことから、12月まで進路選択は難航することとなる。
そして12月。女将が職場で働いているときに、一本の電話が入る。(この時はまだ先代女将が旅館を切り盛りしていた)
学校の先生から、娘の進路について話があるからきてくれ。とのこと。
女将が向かうとそこには娘と担任の先生が座っており、そしていきなり「娘さんを本島の私立高校へ行かせることにします」と担任からの直談判。(ちなみに私立の特進クラス)
娘さんのポテンシャルを買ってのことなのだろう。生徒の活躍を第一に考えている担任は素晴らしい。
流石の女将もこれには折れたらしく娘は晴れて本島の私立高校へ行くこととなる。
しかし、隠岐島での10名寮支援制度には入っていないので、本島の私立へ通うには特進クラスの中で成績一位を取り続け、学費免除等の学校からの支援を受ける必要がある。
娘さんはそこでメゲずに勉強を続けクラス1位を取り続け、卒業後はかねてより志望していた大学へ進学することができたのだ。
泣ける話だ。
最後に
今日は女将の泣けるエピソードがほとんどを占めていたが、旅はご縁である。この言葉の意味を実感できる1日目であった。
それぞれの家庭にはドラマがあり、それを親身に聞ける機会はそうそうない。女将エピソードは自分にとってのカタルシスであった。
ちなみに、女将は宿の新メニューである「黒豆ケーキ」と「女将フルコース」を開発しているらしく、近々披露されるらしい。
これを食べられないのは非常に残念であるが、もしこの記事を見てくれている人がいるなら、一度島旅行を検討してみてはいかがだろうか。
電話番号 TEL・FAX(08512)2-3073
住所 島根県隠岐郡隠岐の島町城北町175
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