2023オンラインサロン作戦会議

昨年の振り返りと今年オンラインサロン松リハの皆さんと動いていきたい作戦について書きます。
ぜひみなさんもこれを読んでご自分の作戦を立ててください。
松リハが力になれること、そうでないこともあるかと思いますが
できるだけアナタの願い応援させてくださいね。

年末年始ってバタバタするので「あー計画なんて立てらんない」と思っている方も多いと思います。
毎年、僕はその年の始まりは
立春(2/4)からと考えております。
そして春分の日(3/21)までにあれこれ考えて準備して、そこからプロジェクトを本格始動する。そんなイメージを持っています。

さて昨年の振返りです。

昨年はオンラインサロン運営、リハタツ資格の始動、書籍「生活リハビリの達人になろう!」を9月に出版。
看護小規模多機能施設「しずちゃんハウス」の工事。京都府の助成金を取り付け、11月より改修工事がスタート。2023年7月には事業開始となります。自分でもここまで進むとは想像してなかったんです。
これは妻の松本泰子の若干ブレーキのない行動力で実現しました。しずえさんという私達がリハビリ担当したお婆さんがいます。夫婦共々大好きだったしずえさんが特養入所となり、お家が空き家になったんです。
「あのしずえさんの大きなお宅なら泊まれる施設にできる。そしてしずえさんも帰って来れるかも」泰子のアイデア。これが最初の動機でした。

●ここから2023年の作戦会議

施設のオープンが2023年の大きなイベントとなります。不安と楽しみが入り混じりワクワクドキドキしております。

人を雇用し、利用者さんと契約し地域で受け入れられる存在になれるまでジタバタして頑張りたいと思います。

介護施設の経営が難しいといわれる中、不安だらけ、それに建築資材が高騰しており予算は跳ね上がりました。もう後戻りはできません。

ただ
「バリバリの介護施設をつくる」というより
自分たちが共に生きていきたい人が集まる
コミュニティをつくる!そんなイメージが僕の頭に浮かんでいます。

これは死ぬまでにいつかやりたいことだったし、やるなら早いほうがいい。
50歳になった私はもういいかげん動かないと、死ぬまでにつくれない!と重い腰を上げました。
さあここからは作品づくりです。

スペインの建築物、ガウディのサグラダ・ファミリアのように終わりのない作品づくりが始まったと考えています。

※サグラダ・ファミリアは1882年に建設が開始されていまだ建設中の建物です。現在9代目の建設責任者が指揮をとり、2026年に完成予定とのこと。なんと完成に150年を費やすという。

これを参考に長期戦、そうやって作品をつくるような働き方で
僕は今までの介護の常識を変えていきたいと思っています。
僕の目指すものは世間で災害や経済的危機が起こっても耐えうるコミュニティです。
そんなしなやかなコミュニティなので当然、高齢者や障害を持つ人、生きにくさを抱える人もお互いに身を寄せ合って生きていけます。

そのためにある程度、資本主義経済から距離をとっても大丈夫といえる基盤づくり。それと同時に収入源をいくつかの蛇口のように持っておく必要があります。
介護保険からいただける報酬だけで生きていこうとするとキツイ。そしてこのお年寄りからナンボ取れるか?という視点で動いてしまうのもイヤなんです(そんなの介護じゃない!)。

介護報酬に頼らず、でも豊かに生きよう

これが目標です。

そのためのアイデアを出し合ったり、試したりする場が松リハオンラインサロンだと思っています。

ここでみんなでどんどん実験していきます。
例えば物販。ものを売るのは利用者さんや家族さんに対してではなく、ネット経由の世界を相手にしたビジネスです。
昔はなかった、BASEやメルカリなど気軽に物販が行えるシステムが利用できるのだから収入源は増やせるはずです。

そして例えば物々交換。
日本は南北に縦長の国なので気候的特徴が豊かです。宮崎でマンゴーがとれ、新潟でお米がとれ、北海道でズワイガニがとれます。
旬のものを交換し合えば、けっこう豊かに暮らせるはずです。

しずちゃんハウスにも裏の畑が広いので、専属の管理人もゆくゆくは配置して、そこからできる収穫物で自分たちの食料のある程度の自給自足をしたり、余剰分は物々交換に流します。
介護系にこだわらず、たくさん存在するコミュニティとつながっていきます。
なにか災害などがあったらお互いにサポートしあえる関係を構築したいです。

そして、もちろん介護は片手間にせず、
終末期まで安心して身を寄せられる施設を目指します。
元気な方には畑や家事などをしていただき、コミュニティ運営の一員になっていただきます。

また介護を要する方には手厚い介護をおこないます。
特に入浴ケア、食事ケア、排泄ケアの3大ケアに重点を置きます。

そんな考え方、方向性に賛同いただける方、興味のある方はぜひ一緒にこの「コミュニティづくり」という新たなお仕事に挑戦してみませんか?

きっと今までと生き方が変わってくると思います。自分だけでなく家族、地域が安心、豊かになるコミュニティづくりです。
仕事の楽しさ、ワクワク感が違います。

こちらの希望する来てほしい職員さんとしてはお給料だけに頼らず、手に職を持っていただき、資本主義経済をハックしてやろうという気概で飛び込んで来てほしいです。

そんな勉強会もしていきます。
例えば希望する職員さんにはアロマオイルを使用したアロマタッチを勉強していただき
利用者さんに気持ちいいマッサージ
を提供できる技術者になっていただきます。

または畑づくりや小物づくりを青空販売、ネット上での物販につなげていくスキルも上げていきます。

また楽天経済圏などの利用、積立投信などで財産を増やし守る知識も勉強が必要です。

私も今まで報酬のカタチをいくつかつくって来ました。施設アドバイザー、生活リハビリ講師、執筆活動、オンラインサロン運営、資格制度、ユーチューバーなど。
そうするとコロナなど非常事態でもなんとか生きていけました。
特にリアルがだめなときのオンライン活動、執筆活動のチャンネルは活動できたので助かりました。

認めたくないことですが「介護」という仕事はきっと介護報酬だけで生きていこうとする人にとってはもう限界、未来のない仕事なのかもしれません。

だって政府にお金はないし、高齢者は増えていくし、労働人口は激減していくのは明らかな事実だからです。
たとえお金があったとしても、防衛費やなにかに使われて、介護に手厚く予算を振り向ける、そんな政策は出てきそうにありません。

だから
「介護保険だのみを最初っから放棄して
介護もできるしなやかなコミュニティづくり」が僕の目指すものなのです。

ほんとうは介護がしたいんだけど、メインにそれを据えるとあの泥船、介護保険号に乗らないといけない。あの船に乗りたいですか?

その船はワンピース号じゃない。
水を含んで沈みかけたパンパース号だ。

いかに介護保険制度からもっともらうか、
ではなく
介護好きの仲間たちで一緒に生きていくにはどうするか?どんなシステムなら楽しく笑って生きていけるか?
それを模索し、新しいモデルとなれたら嬉しい、そう考えています。

もちろんここに書いたことは「方向性」であって、2023年はまだまだこのカタチは青写真として胸にしまっていると思います。
このシステムのタネを植える年だと考えています。

まずは看護小規模多機能型施設しずちゃんハウスがわが町、与謝野町の日常に溶け込んで、この町に住むたくさんの人の大切な存在になるまでの道のりがエピソード1です。

目の前の利用者に向き合って、バタバタしながらもコミュニティづくりの舵取りをしていきます。

この動きを見守ったり、アドバイス頂いたりご一緒してもらえるのが松リハメンバーなのです。
オンラインサロン松リハは単なるオンラインコミュニティの域を飛び出して、各地で連携したり、一緒に事業をつくったり、収益を上げたり、雇用が生まれたりする、そんな集団になりたいのです。

そう、松リハメンバーの豊かさが満ち溢れたらその豊かさが、ニッポンの介護界に伝播していく…
コレ、皆さんと挑戦したいのです。

松リハの中にはもうコミュニティを意識して活動しておられる経営者もたくさんおられます。

また「最終的には独立してやってみたい」、という職員さんもおられます。

今、介護施設はコロナの影響もあり、どんどん自由度が失われています。
人に対する寛容さも失われている気がします。その中で目の前のお年寄りの声に耳を澄ますこと、思いをカタチにすることに尽力される職員さんもたくさんいます。

その仕事も尊いと思います。

ただ大規模介護施設は(高口光子さんも解雇されたように)これからも自由度が失われ続ける可能性が高いです。いくのがつらい現場より、いくのが楽しい現場づくりをやってみませんか?

今日が一番若い日です。
僕の活動が松リハが皆さんの
生き方とリンクしていけたら…
そう願っています。

これが2023年から始まるオンラインサロン松リハ(松本健史・泰子)のメッセージです。

今年もよろしくお願いします!

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松本健史
京都北部、天橋立を望むきれいな町で介護現場の理学療法士をしています。「がんばらないリハビリ介護」というYouTubeチャンネルを更新中。励みになりますのでサポートしていただけると嬉しいです。