ジャンプの新連載が面白すぎる
週刊少年ジャンプ2022年12号より、『LIGHT WING』や『SOUL CATHER(S)』でおなじみの神海 英雄(しんかい ひでお)先生の新連載『地球の子』がスタートしました。
「一般人withスーパーヒーローの純愛物語」ということで、最近恋愛中心の作品が少なかったのもあり楽しみでした。
男主人公×スーパーヒーローのヒロイン
ある日、交通事故に遭いそうになった主人公の前に突如スーパーヒーローが現れて助けてくれます。しかし、その活動は秘密裏のため現場を目撃した人は『メンインブラック』よろしく小型の機械で記憶を消されてしまいました。そのまま日常に戻ってしまうかと思いきや、なぜか彼女の姿だけが忘れられなくて…というのが物語の始まり。
神海先生の真骨頂が所々に詰め込まれています。
渋谷と思しき人がひしめく都会の中、たまたま見かけた女性に何かを感じ袖を掴んでしまう主人公。
ヒーローのときとは当然見た目も違う、普通の格好をした女性が同一人物だと直感した描写と心の声。
魅力あるキャラクターを、「コイツは魅力があるぞ」と聞こえてきそうなほど魅せ方が神海先生は上手いです。
それが主人公が惚れる相手のキャラクターなので、より一層わかりやすいです。
特徴的な瞳の描き方やちょっと挟まれるコメディ演出も、ファンタジーな設定とロマンチックな台詞や心情とすごく読みやすいですね。
クサい台詞がクサくない、古めに感じる恋の心情にもときめいてしまう、非常にバランスが良いと思いました。
これ次の話からどうなるの…?
読んだ人が皆が戦慄し、同じことを思った新連載とは思えぬ1話目。
スラスラと読ませたと思ったら後半の展開で一気に読むペースが狂わされました。
これは読んでいただくことが1番わかりやすく、その衝撃も計り知れないのでここでは書きません。
「思っていたのとは違う」ということが、好意的に言えるのはあまり類を見ないでしょう。
2話以降次第ではありますが、確実に次代のジャンプ列強作品の1つに並ぶポテンシャルは秘めております。