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マツカンフェス物語#42「海を越えての共演『中江裕気とJoris Posthumus』」
コロナ禍のライブ雑感編その2「海を越えての共演『中江裕気とJoris Posthumus』」
2020/03/02 MON
管楽器修理のお店「マツカン」は11月28日(日)に横浜・関内で音楽フェスを開催することになった。
この音楽フェスの企画にコロナ禍が大きく影響を与えているのは言うまでもない。
緊急事態宣言やまん延防止の最中はもちろんのこと昨年2020年3月以降“生演奏”がままならなくなり、思うようにそれを見聞きすることが難しくなった。
今年2021年10月以降、急激に感染者数が減って、だいぶ公演が増えてきた。でも、相変わらず、観客はマスク着用、発声禁止。昔通りとはいかない。新しい“生演奏”の楽しみ方を模索している途上とも言える。
この1年半を振り返れば、また、感染者数が増える可能性はある。けれども、感染症対策のノウハウは蓄積され、コロナ禍でのエンターテインメントの新しい楽しみ方は身についてきつつあると言える。
「マツカンフェス」には“あたらしいライブの楽しみ方”をみんなで作るきっかけになってほしいという思いもある。
そこで、この章「コロナ禍のライブ雑感編」では、生演奏の意義やその新しい楽しみ方について考えるきっかけになったコロナ禍での松本の個人的エンターテインメント体験をいくつか紹介していきたいと思う。
前回、1回目の緊急事態宣言明け、はじめて行ったライブ「中牟礼貞則とさがゆきDUOライブ」について書いた。
(以下敬称略)
今回は1回目の緊急事態宣言直前に行ったライブ「Joris Posthumus Group」について紹介する。
Joris Posthumus(ヨリス・ポスティムス)はオランダ出身のサックスプレーヤーである。彼を知ったのは2018年
きっかけは自分がリペアマン修業時代に見習いをしていた高田馬場修理工房「ハセカン」で懇意にさせていただいたサックスプレーヤー「中江裕気」である。
彼が「Joris Posthumus Group」に所属していて、Jorisがアルトサックス、中江がテナーサックスでフロント二管を務めていた。
2018/9/9(火)町田まほろ座で、二人のスリリングな演奏とそれを盛り立てるリズム隊のプレイに魅了された。
そんなJorisが新しいアルバムのレコーディングのため2月下旬に来日。それに合わせて日本国内ツアーをおこなった。そのひとつ、2020/3/2(月)「そるとぴーなつ」での公演を観に行った。仕事を終えて、2ndステージ開始時間21:45に間に合った(こんな時間帯のライブも今は隔世の感)。
今振り返れば、絶妙なタイミングだった。あと数週間Jorisの来日が遅れていたら、日本公演はおろか、来日自体が叶わず、レコーディングもできなかったはずである。2020/2/27(木)安倍首相が週明けからの休校要請をしたところから国内の新型コロナウィルスに対する向き合い方が様変わりした。卒業式は急遽中止になり、東京では3/25の病院でのクラスター発生をきっかけに3/28から不要不急の外出自粛を小池都知事が要請した。そんな状況だったので、果たしてライブをしてもいいのだろうか、ライブを行くにしてもどんなことに用心すればいいのか、まだよくわからなかった。
でも、いざライブがはじまれば、2018年同様熱くスリリングな演奏に夢中になった。これがライブの醍醐味!と感じた。
けれども、4/6(月)緊急事態宣言されて以降、長くライブを味わうことができなくなった。そうなって、はじめて、ライブの貴重さをひしひしと感じるようになった。しかもオランダのJorisと日本の中江の共演が実現するのはいつのことになるのか全く分からない。
僕はとても大切なものを失ったと思い知らされた。
つづく
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