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③金融資産運用 オプション

◎オプション取引

◯コールオプション:買う権利

①原資産価格
:値段が上がれば儲かる(権利を買っている人は)
∴原資産価格が低下すると安くなる

②権利行使価格
ex.買う権利だから
1万円で買う権利と1万5千円で買う権利
当然高いほうが安くなる。

③残存期間
ex.
明日満期のものと半年後満期のものでは半年後満期のものの方が波乱が大きくなるから、プレミアムは高くなる。

④ボラティリティ:変動幅
ex.
変動幅が低下すると
(毎年激しく上がったり下がったりしていたのが、あんまり値動きしなくなったら)
儲からなくなる。

◯プットオプション:売る権利

①原資産価格
:値段が下がれば儲かる(権利を買っている人は)
∴原資産価格が低下すると高くなる

②権利行使価格
ex.売る権利だから
1万円で売る権利と1万5千円で売る権利
当然高いほうが高くなる。

③残存期間
ex.
明日満期のものと半年後満期のものでは半年後満期のものの方が波乱が大きくなるから、プレミアムは高くなる。

④ボラティリティ:変動幅
ex.
変動幅が低下すると
(毎年激しく上がったり下がったりしていたのが、あんまり値動きしなくなったら)
儲からなくなる。

◯ATM(アット・ザ・マネー)


:原資産価格と権利行使価格が同じである状態。
⇒オプションの本質的価値はなく、時間的価値のみになる。

◯ロング・ストラドル

:権利行使価格が同じコール・オプションとプット・オプションを同一数量買い持ちするポジション。
原資産価格が権利行使価格近辺にある場合⇒損失となる。
原資産価格が大幅に上昇または下落した場合⇒利益を得る

◯キャップ


:上限金利を意味する
⇒金利が上昇するとお金がもらえる。

⇒金利上昇のヘッジ


◯フロア


:下限金利を意味する
⇒金利が低下するとお金がもらえる。

⇒金利低下のヘッジ


◯カラー


・キャップ 買い(売り)
・フロア  売り(買い)
を組み合わせた取引

ex.
現在お金を変動金利で借りている人がいて金利が1%、もし金利が上昇して2%や3%となったら利息の支払いが増えてしまう。
⇒金利の上昇を恐れる
⇒キャップを買えば良い
金利が2%になったらお金がもらえる、金利が3%になったらもっとたくさんお金がもらえる。
というオプションを買う
そうすれば金利が上昇した時に買ったオプションからからお金がもらえる。
⇒これがキャップの買い。
but
キャップのの買いにお金がかかってしまう。(キャップを買うわけだからお金を支払わなくてはならない)
⇒金利が上昇すると思っているわけだから
⇒フロア(金利が低下した時にお金がもらえる)を売っておけば良い
⇒金利が低下しないと思っているわけだから

つまり

キャップを買う⇒お金の支払が生じる
フロアを売る⇒お金が入ってくる
⇒単品でキャップを買うよりも安い値段で買うことが出来、金利の上昇にヘッジすることが出来る。


FP1級2020/1㉑


1) 原資産価格が低下すると、コール・オプションのプレミアムは低くなり、プット・オプションのプレミアムは高くなる。

2) 権利行使価格が高いほど、コール・オプションのプレミアムは高くなり、プット・オプションのプレミアムは低くなる。

3) 満期までの残存期間が長いほど、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも低くなる。

4) ボラティリティが低下すると、コール・オプション、プット・オプションのプレミアムはいずれも高くなる

FP1級2019/9㉑

オプション取引による一般的なリスクヘッジに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1) 東証株価指数(TOPIX)を原資産とするコール・オプションの購入は、東証株価指数(TOPIX)が下落することに対するヘッジとなる。

2) ドル・プット/円・コールの購入は、ドルの対円相場が上昇するドル高/円安に対するヘッジとなる。

3) フロアの購入は、対象となる金利が低下することに対するヘッジとなる。

4) ペイヤーズ・スワップションの購入は、スワップ金利が低下することに対するヘッジとなる。

解答解説

1) ❌★★★
コール・オプションの買いは、原資産価格が上昇すると利益が出ることになる。

2) ❌★★★
ドル・プット/円コールというオプションの買いは、言い換えればドル売り・円買いということ。
ドル安/円高に対するヘッジとなる。

3) ⭕★★★

4)❌
やらない

FP1級2019/1⑳

1) ITM(イン・ザ・マネー)は、コール・オプションの場合は原資産価格が権利行使価格を上回っている状態をいい、プット・オプションの場合は原資産価格が権利行使価格を下回っている状態をいう。

2) キャップは、キャップの買い手が売り手に対してオプション料を支払うことにより、原資産である金利があらかじめ設定した金利を上回った場合に、その差額を受け取ることができる取引である。

3) カラーは、キャップの買いとフロアの買いを組み合わせた取引であり、カラーの買い手は売り手に対してオプション料を支払うことにより、原資産である金利があらかじめ設定した変動幅の範囲外となった場合に、その差額を受け取ることができる。


キャップの買いとフロアの売りorキャップの売りとフロアの買い


4) ノックイン・オプションやノックアウト・オプションなどのバリア・オプションは、バリア条件のないオプションと比較すると、他の条件が同一である場合、一般に、オプション料は低くなる。



FP1級練習問題㉑

1)権利行使価格が上昇すると、コール・オプションんのプレミアムは低くなり、プットオプションのプレミアムは高くなる。

2)ATM(アット・ザ・マネー)とは、原資産価格と権利行使価格がおなじである状態をいい、コール・オプションもプット・オプションもATMの状態のとき、権利行使することによる利益が最大となる。

3)フロアは、フロアの買い手が売り手にオプション料を支払うことにより、金利があらかじめ決められた水準を下回った場合に、その差額分の金利を受け取ることができるオプションであり、金利の下落に対するヘッジとなる。

4)権利行使価格が同一のコール・オプションとプットオプションを、同一数量、買い持ちするポジションをロング・ストラドルといい、相場が大きく動くことが予想される場合に取る戦略である。



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