千葉パワースポット【木更津編：證誠寺】
●千葉のパワースポット
千葉は実り豊かな国「ふさのくに」と呼ばれ、パワーが漲るスポットがたくさん点在しています。今回はその中のひとつである「證誠寺」を紹介しましょう。
●「證誠寺」とは
證誠寺は、童謡『証城寺のたぬき囃子』のモデルとなった日本三大狸伝説の一つ『たぬき伝説』が言い伝えられているお寺です。
木更津駅西口から10分ほど歩いたところに位置し、境内には松などの様々な木々が生い茂り独特な雰囲気が漂っています。
●たぬき伝説が残る町
所在地である千葉県木更津市は、童謡の舞台として知れ渡ったことで別名「たぬきの町」とも呼ばれるようになったのはご存知でしょうか？
それを象徴として、置物やマンホールなど、市内の至るところにたぬきの姿が確認できるので、町を散策してみるのも面白いかもしれません。
また、木更津市施工70周年を記念して平成24年7月2日に、市のマスコットとしてお腹の∞がトレードマークのたぬき「きさポン」が誕生しました。地元の子供たちがネーミングを考えたこともあって、今ではみんなに愛される木更津市の顔となっています！！
木更津市役所ホームページ
●たぬきのお寺「證誠寺」
〒292-0831 千葉県木更津市富士見2丁目9-30
●御本尊・ゆかりの人物
また、のちに童謡『証城寺のたぬき囃子』の生みの親となる詩人の野口雨情は偶然、木更津市を訪れたことが縁となり、その地に伝わる伝承を耳にします。
その話を聞いた野口が作詞を、中山晋平が作曲をそれぞれ担当し、大正13年に童謡『証城寺のたぬき囃子』が完成しました。その後の昭和3年にラジオで初めて全国放送され、広く知れ渡ったことで大ヒット！！
この二人は童謡『シャボン玉』、『うさぎのダンス』などの作詞家・作曲家としても有名な人たちでもあります。
『証城寺のたぬき囃子』
●證誠寺・境内
入り口から一歩入るとそこは別世界、住宅街の一角にあるとは思えないほどの静寂に包まれます。その昔、あまりの静けさからこの一体は「鈴ヶ森」と呼ばれていたそうです。
至るところにある愛らしいたぬきの銅像や彫り物が、お堂を賑やかにしています。
浄土真宗の宗祖、親鸞聖人の像が置かれています。ちなみに木更津にある浄土真宗のお寺はこの證誠寺のみだそうです。
その先に進むと和尚さんが実際にたぬきを埋葬した「狸塚」について説明している看板があります。
『たぬき伝説』について書かれているので大変、興味深いです。
本堂は味があるほどに、年季が入っています。ここで、参拝をさせてもらいました。
このお寺で祀られている「阿弥陀如来」は死後、人々を天国へと導いてくれると言われています。いわば、天使ですね！！
奥に進むと童謡の歌詞の一部が書かれた「童謡碑」があります。野口の歌詞の直筆が発見されたことを記念して昭和31年に建てられたそうです。
さらに奥に進むと「狸塚」があります。
ここはお寺の和尚さんが、亡くなったたぬきを可哀想に思い、埋葬した場所だそうです。この石碑は童謡の流行を記念して昭和4年に建てられました。
●証城寺の3つのおすすめポイント！！
・四季折々の景色が望める
境内には、住宅街の一角にありながら緑が生い茂り、神聖な空気が漂っているように感じられます。特に秋には、木々が紅葉で彩られた美しい姿を見ることができるので、癒やしがほしい方におすすめです。
・放浪画家、「山下清」の版画
本堂には、放浪画家として有名な山下清が、訪れた際に描いたとされる版画が飾られているそうです。
是非とも拝みたかったのですが、残念な事に、来訪したときには閉められていました。
確認ができ次第、他の記事に詳細を載せたいと思います！！
・毎年秋に開催！「たぬきまつり」
毎年10月にたぬきの供養と称して開催されているお祭りがあります。
それは「たぬきまつり」。地元の子供たちが和尚さんとたぬきに扮して踊るのだそうです。
可愛らしい衣装をまとった子供たちには癒やされることでしょう。機会があれば、訪れてみてもいいかもしれません。
●おわりに
今回は、『証城寺のたぬき囃子』の童謡で有名な證誠寺をご紹介しました。いかがでしたか？
駅からほど近い場所に位置しているにも関わらず、自然が豊かなお寺。今にもひょっこりとたぬきが出没してもおかしくなさそうな風情が漂っています。
そう広くはない境内ですが、一見の価値はあるので、近くにお越しの際には訪れてみることをおすすめします！！