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成功が保証されていないものに向かう姿勢~看護師さんを応援しています~

こんにちは。Ryosukeです。
リハビリテーション専門職として、
入院患者さんの心身の回復に向けたアプローチについて考える仕事をしています。

今回は「成功が保証されていないものに向かう姿勢」というテーマで書いていきたいと思います。


東京五輪への看護師派遣のニュースに関して・・・

菅義偉首相は、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会が、
日本看護協会に対して要請した、500人規模の看護師派遣に対して、
「現在休まれている人がたくさんいると聞いている。可能だと思う。」
と述べたそうです。

これに対しては現在、
新型コロナウイルスで医療ひっ迫がしている状況もあり、
反対論が渦巻いているそうです。

「休まれている」の意図は?

ここからは私の考察です。
500人規模の看護師派遣を要請したのは、
日本看護協会に対してです。
日本看護協会に所属している看護師さんは2021年3月現在で、
約76万人。

日本看護協会の組織率は約5割と言われていますので、
単純計算で日本には約152万人の看護師さんがいることになります。

「休まれている」というのは、
「免許を持ちながらも何らかの形で現在職場を離れている」
といったニュアンス、
つまり「意図」が含まれているのではないかと感じています。


看護師さんを取り巻く「背景」

しかし、日本全国152万人を擁していたとしても、
現在、看護師不足は深刻の一途をたどっているようです。

実際に令和元年(2019年)の看護師の有効求人倍率は、2.46倍。
看護師1人に対して2.46件の求人が来ています。
まだまだ引く手数多。

ただ、看護師は毎年増えています。
それなのになぜ看護師が不足しているのでしょう。

看護ニーズの増大~高齢化~

看護師を必要としているのは医療機関だけではなく、
介護施設在宅看護など、サービスが多様化していることが要因にあるようです。

また、厚生労働省によれば、訪問看護の利用者数は、
平成19年が約25万人だったのに対して、
平成28年では約43万人。
この10年でほぼ倍増しています。

さらに2025年には、いわゆる団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、
医療やケアを必要とする高齢者のさらなる増加が予想され、
看護師が求められるシーンは一層増加すると思われます。


働く環境の急激な変化

そんな状況下で、新型コロナウイルス患者さんへの対応
看護師の働く環境は、更に、急激に多様化しました。

通常であっても、この時期は配置換えもあるでしょう。
新人教育もあるでしょう。

そこに更に東京五輪・パラリンピックへの派遣

確かに・・・一言では言い表せないほど、
大変な状況だと感じています。


ここで再び「意図」を問う

五輪・パラリンピックを軸に考えれば、
新型コロナウイルスが広がっている状況下で行われる大会は、
東京が初めてなわけです。

これは、看護師派遣のことだけでなく、
準備段階におけるすべてのことは、
今までのマニュアルにはないことです。

なので、どうしたらいいかわかりません。
全ては結果論です。

成功が保証されていないものに向かう姿勢が、問われています。

2024年大会のパリ、
2028年大会のロサンゼルスも、
今回の東京がどのように行われるかを見ています。

看護師さんを応援しています

みんな不安です。

なので、ちょっとしたほころびに、反応したくなります。

不安なんです。

みんな頑張っています。

頑張っているから、不安なんです。

確かに、そんな中で、
「休まれているから」と聞いたら、
「こんなに頑張っているのに」と、
反応したくなる気持ちもわかります。

それでも、
今は、とてつもないミッションを引き受けているわけです。
世界で初めて、
コロナ禍の五輪・パラリンピックに派遣されるというミッションを、
引き受けているわけです。


本当に尊敬しています。
そして、私は100%応援しています。
そもそも応援していない人はいないと信じています。


今回は「成功が保証されていないものに向かう姿勢~看護師さんを応援しています~」というテーマで書かせていただきました。
今回の1枚は、lazy_planetさんにいただきました。ありがとうございました(^_-)-☆

今回もご覧いただきありがとうございました。
また、明日(^^)/~~~

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