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王契約・基本編~レオザード獅国放浪記~
環境はおろか、ショップバトルでもその姿を見ないデッキ「王契約」。
その実態を探るため、筆者は王契約の生まれたレオザード獅国に潜入した。
はい、抹茶と申します。
ライズオブライバルズから握り続けてきた王契約について、ようやくある程度の結論が見えましたので、提供できる限りの情報を提供します。
興味のある方は是非最後まで読んでいただければ幸いです。
王契約について
回収効果と踏み倒し効果を使って、速やかに相手を轢き切る変則アグロデッキです。フィニッシャーカードはありますが、それに頼ることなく早期に決着(大体先3が目標ですが、先2も十分に狙えます)を目指せる速攻能力が持ち味です。
また、【AFO】という王契約特有の効果を使い、契約スピリットであるラオンに効果を与えてアドバンテージを稼いでいく特徴があります。
フィニッシャーであるキング・ラオンが強力であるため、そこを目指しがちですが、既存の類似デッキを探すならば魔影妖戒(ツクヨミ)などのデッキタイプが近いです。蘇生と踏み倒しを連打し、いくつかの軽微なメタ効果を展開して、速やかに相手を轢き切ります。
環境的にはゼロカウンターやダークタワーなど、このデッキに向かい風のカードがいくつもあるため、あまり今握る理由はないかもしれません。
ただ、動きはかなり面白く、友達と遊ぶ時には楽しいデッキだと思います。
サンプルデッキ
![](https://assets.st-note.com/img/1688006900289-Sn5RmlkHtN.jpg?width=1200)
3 相棒獅子ラオン
3 イノレーサー
3 三賢神ラルヴァンダード
3 近衛獅団ドラグーン・ゴレム
3 近衛獅団ハイドライン
2 近衛獅団フェディック
3 近衛獅団ナルシス
3 近衛獅団オルト・タイガ
2 近衛獅団ラピーヌ
3 竜騎兵ラオン
2 異獣キマイ・ラオン
2 リューマン・ポラリス
2 覇道王キング・ラオン
3 オラクルXX オーバージャッジメント
3 ストリームドロー
以上40枚
カード解説
・相棒獅子ラオン
王契約の契約スピリット。
単独では何もできず、かつその効果の対象範囲も狭い(フェニルは金雲全体、ガタルは緑の効果召喚可能なスピリットなど、その枠にかなりの融通が利きます)、それだけ見れば恐らく最弱の契約です。
ですが、このデッキの主軸であり、このカードの効果を活かしきった時の速度は、決して現環境のトップスピードに劣るものではありません。
上効果で【AFO】というテキストを持ったスピリットを召喚したときにカウントを+1できます。逆に言えば、それらのカードが無ければカウントを盛ることはできないため、デッキ内はできるだけ【AFO】持ちのスピリットで埋める必要があります。
魂状態でも発揮できるため、必ずフィールド上に1枚は残しましょう。
下効果はトラッシュから「蒼波」スピリットの回収、および3コスト以下の【AFO】持ちの手札からの踏み倒し効果。
・ドロースピリットでトラッシュを肥やす。
・トラッシュに落としたスピリットから、盤面に合ったカードを回収、展開する。
という動きを毎ターン繰り返して相手を殴っていくのが基本の動きです。
「ターンに1回」という表記が実は重要で、1枚ごとにターン1で使えます。また、1回効果を使った個体でも、一度トラッシュに落とした後、竜騎兵等で蘇生すれば別個体扱いになるため、この回収踏み倒し効果を使用可能です(魂状態経由ではダメですよ)。この効果は王契約の土台となるので、しっかり練習して使い慣れることをおすすめします。
また、盤面にいる【AFO】持ちの効果をラオンも持つことになります。これにより、カウント増加やコアブースト、破壊効果をラオンの側で発揮してアドバンテージを稼いでいくことができます。
ラオン自身が蘇生札を兼ねる関係上、3投を強く推します。仮に3枚初動で引いてしまい、ドローソースが1枚も引けなかった時のデメリットを鑑みても、2枚使う盤面がかなりあるためです。
・イノレーサー
・近衛獅団ドラグーン・ゴレム
・近衛獅団ハイドライン
・近衛獅団フェディック
ドロソクリーチャー11枚。
ドローソースとは言いますが、手札を増やすためには使いません。
どれもドローソースと見た場合、単純に1枚手札が減ります。基本は2枚トラッシュ肥やしと考え、こいつら自身も打点と考えるのが王契約の基本です。
カウントを増やせ、素ラオンで蘇生できるドラグーンと、盤面が割れるハイドラインが重要です。【AFO】は持ちませんが、イノレーサーも自身でカウントが増え、ミラージュ効果も強いため採用します。
ドラグーン込みでカウント6まで行けるよう(もしくは下記のオルトタイガでコアを増やす)、先行2ターン目からでも果敢に殴っていき、リソースを稼ぎながら相手のライフをえぐっていくのが理想形です。
王契約はドローソースを連打し、キング・ラオンの着地を愚直に狙うデッキではないです。闇雲にリソースを損失させないように気を付けましょう。
どこかがリバイバルストロングドローでも構わないですが、AFOが引けなければカウントが増えず、竜騎兵の煌臨もままならぬジャバ現象が起こる可能性があります。
回してみて、具合のいい構築を探してみてください。
他にも何かどうしてもねじ込みたい枠がある場合は、役割の薄いフェディックからの捻出になると思います。実際、下記のラルヴァンダードはここから枠を捻出しています。
・三賢神ラルヴァンダード
いつものXXレア。
「ゼロカウンターにかからずに手数を稼げ」
「後続のコアと手札を確保でき」
「ささやかなヘイトネクサス対策」
と、王契約に必要な効果を多数持っています。海帝国の秘宝などのネクサスと違い、自身が打点なのが大きな違いで、先2キルパターン増加にもつながります。
3入れてますが、ダブった時が弱すぎるので、2にしてもいい枠だと思います。
・近衛獅団ナルシス
墓地から起動して手札へ回収できる効果を持つスピリット。ラオンのカウント増加効果に反応して、手札に戻ってきます。
ターン1ではありますが、これで手札の損失をわずかながら軽減することが出来ます。
【AFO】持ちであることが重要なので、まずこれを3投してください。これを差し置いて他の自己回収札を入れないこと。
竜騎兵ラオンの煌臨条件を満たせるかどうかが命に直結するため、カウントを増やせない札は優先されるべきではありません。
下の【AFO】効果は使うのが難しいので、何が何でも踏みたくないバーストがあるときに思い出してみてください。獄の8、天照の6、困ったら7、みたいに、デッキによって致命傷になるバーストのコストを覚えておくといいです。
・近衛獅団オルト・タイガ
コアブースト+アタステ終了メタを持つ優秀な3コスト。
冷静に考えると、単独でここまで効果を詰め込んだ低コストスピリットもなかなかありません。雷契約にもくれ。
道中で殴り、コアを捻出する動きが強いため3投です。オルト・タイガの所在が先2キルの可否に大きく関わります。
このカードが見えたら、そのターンで相手を取れるかを考えましょう。
ゼロカウンターで効果召喚を阻まれる場合、こいつでコアを増やしておくことが特に重要になります。
・近衛獅団ラピーヌ
ドローソースですが、このカードは役割が違うため別枠。
竜騎兵から蘇生し、カウント増加とシンボル増加を行うのがこのカードの主な役割です。
基本はトラッシュに投げておき、フィニッシュが見えるタイミングで蘇生させます。竜騎兵と並べばカウント7は割と達成でき、ダブルシンボルが早期に2体並びます。
速攻フィニッシュパターンに絡むため、最低2投。緊急避難のドロソとしての役割もあるため、3でもいいです。
・竜騎兵ラオン
このデッキの最強無敵煌臨カード。
アタック時に雑に+2カウント盛れるばかりか、あの憎きジャバドをカチ割るアルティメット破壊効果を持ちます。
下のOC効果も強く、素ラオンの蘇生効果も継続して使えるため、これ起点で3打点を生み出せます。
素のラオンと違い、踏み倒し対象は5コスト以下の「蒼波」です。
主に相棒ラオンかラピーヌを蘇生し、2打点生成する動きを多用します。3投確定。
・異獣キマイ・ラオン
契約煌臨。
カウント6という厳しい条件がありますが(なんで)、ソウルコアなしでの契約煌臨が可能な札。ラオンをソウルコアなしで蘇生できるのが偉すぎます。
効果自体は「蒼波」を回収して、8コスト以下を1コスト支払って召喚するそれだけですが、ゼロカンに引っかからない時点で偉大です。
テキスト自体はシンプルですが、煌臨元ラオンと合わせて3打点生まれるのが普通に強いです。
枠的に2枚採用ですが、3枚でも強いと思います。
・覇道王キング・ラオン
このデッキの一応フィニッシャー。一応と書いたのは、別にこのキング・ラオンが弱いからではなく、このカードが出る前に速攻で決着を付けるのが理想だからです。
よって、このカードの役割は、アグロ戦術で決められなかった次のターンに、最後のダメ押しをすることになります。
素でダブルシンボルを持ち、このスピリットと【AFO】全体に耐性を配るため、コアシュート以外の除去はほぼ通りません。ちなみに、周辺含めてBP負けしても耐性効果で場に残ります。
この上、バトル終了時に回復効果とライフバーンを飛ばすため、相手ライフを刈り取る性能は非常に大きいです。
フィニッシュであれば使う程度のカードなので2。
・リューマン・ポラリス
ネクサス破壊およびドローソースと、王契約が欲しいものすべてを持ったバーストカード。おまけにシンボルと軽減まで青として扱える神です。
デッキによっては発動できないこともあるので、無策に伏せることは止めましょう。
オルトタイガでコアを稼いでおいてから手なりで投げて、相手のネクサスを直接割に行くことがまれにあります。
・オラクルXX オーバージャッジメント
崩壊契約最強の防御札です。
バトルを強制終了+白晶というゲロつよ効果を持ちます。
このカードを1枚抱えて全軍攻撃をかけ続けるのが理想です。
・ストリームドロー
蒼波汎用ドロソ。破壊効果がおまけでついてるバグカードです。
生き物で足りない分のドロソをこれで埋めています。貴重なメイン焼きカードなので、焼きについては忘れずに使いましょう。
動かし方
防御札を抱えながらの低コストビート。想獣よろしくドローを重ねてオーバージャッジメントを確保し、数の暴力で押し切ります。
先2でオルト・タイガ、ドラグーン・ゴレムを並べてカウントとコアを稼ぎます。竜騎兵ラオンが絡む場合、さらに打点が伸びるため、先2で相手を轢き切ることも珍しくはありません。ここで倒せるぞと見せて、早々に防御札を切ってもらい、有利に立ちます。
そして、次の総攻撃で倒せればよし、そうでなければ、凌がれたタイミングで、満を辞してキング・ラオンを出します。仮にブロッカーを残したところで、BP勝負の上から叩きこまれる二回のライフバーンを耐える相手はそうはいないでしょう。
基本的にですが、
・3~4コアを維持しながら、メインを動く。
・そのターンでキル出来るかを考える。
・キルできないようならドラグーン・ゴレムやオルト・タイガでリソースを稼ぎ、番を返す。
大体、上のような観点で動きます。
概ね盤面体数+蘇生可能体数+ラルヴァンダードが5以上ならジャストキルなので、それを計算して殴りましょう。殴り終えたスピリットは盤面から消しつつ蘇生していくので、慣れない人には殴り方が難しいデッキです。
魔影妖戒などを握り慣れた人なら、近い殴り方をする感じなので、手に馴染むと思います。
慣れないうちは
・オーバージャッジメントを抱えながらリソースを稼ぐように動く練習
・オルト・タイガ、2枚目のラオン、ラピーヌと竜騎兵ラオン、もしくはラルヴァンダードが見えたらそのターンで勝ち切る練習
をしましょう。
繰り返し言いますが、無理にキング・ラオンを掘りにいかないでください。なくても勝てます。
おまけ
ラルヴァンダードを使いたくない
(7/4変更)下記レシピを参考してください。受けを若干強くしているので、使いやすくなっていると思います。
ナルシス以外のトラッシュから手札回収できる札は入れないの?
(7/4追記)速攻で轢き切る関係上、回収タイミングはあって一回。捨てたそのターンがリーサルということもザラです。よってチェイスライドやプルトサリフでは遅いと考えます(ターンエンドを迎えないのでそもそも回収できない)。なので入れるとしても、捨てたターンで回収でき、キマイ・ラオンで踏み倒せるブラキエールが最優先で、かつ1枚程度になると思います。
終わりに
自分が知る限りの王契約の情報を残そうと思いましたが、分量がたいへんなことになりそうなので、一旦基礎編ということで、簡単な部分から記載させていただきました。今後、追記をするかもしれません。
この記事を読んで、王契約を試しに回してみようと思ってくださる方が増えてくだされば幸いです。
追記
多少構築変えつつ、SB回って10-2、一応勝率8割ほど、優勝一回という感じでした。現上位相手以外(負けたのは超星と呪契約)なら戦えると感じました。対秘契約や鋼契約あたりなら、正面から渡り合えるだけのポテンシャルは現状でもあると考えます。
最終的に優勝した時の構築がこちらになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1688443669466-w1PTq8jazi.png?width=1200)
ラルヴァンダードを切り、若干受け性能を上げました。入れ替えたカードの解説は以下です。
・殲滅巨獣ギガント・ボアード
新弾のバーストカード。8割攻め、2割受けくらいのつもりで採用。低コストアグロである関係上、どこかで1妨害はもらうので、そこで撃つ感じです。発動時に3面持っていけるのもgood。獄対面のヴァントゥースへの返しにはならないので、この場合は早めに撃ちましょう。
・絶甲氷盾
防御札4枚目。防御3枚は流石に足りなかったので追加。防御札であれば正直なんでもいいです。氷刃なら殴り返せますし、それもいいと思います。
以上、いかがでしたでしょうか。質問等あれば、聞いていただければお答えいたします。