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情報が集まる仕組みを考える

ヤンデル先生

こんにちは、まてぃです。お返事ありがとうございます。

さすがです、ヤンデル先生という御仁は

正直なところ、先生の「ささやかな夢」の壮大さに慄きました。

Bio-psycho-socio-spiritual modelのすべてに対応した、全症候・全疾病で検索可能な、査読付きの医療ウィキペディアを、ぬるっぬる動く最高のUIで無償提供する
―― ささやかな夢 Shin Ichihara/Dr. Yandel より

もっとわかりやすく言うと、こちらですね。

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これってもう、途方もない規模になるのでは。要件や予算のことを考えるとうぬぬ……と呻き声しか出ないのですが、気を取り直して、ざっくりとした図で考えてみました。

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きちんと考えると違う形になるかもしれませんが、たたき台として考えるならこんな感じでしょうか。

医療系サービスの現況

現在、医療系のDB(データベース)やオンラインサービスを鑑みると、病気の基礎知識や原因、症状、治療や検査の情報をまとめている「医療辞典」(株式会社メドレー)、病気や健康の悩みを医師に相談できる「アスクドクターズ」(株式会社エムスリー)が代表的なものとして挙げられます。

先生が考えているものに最も近いものは、アスクドクターズだと思うのですが、こちらだとサービス上で投げかけて帰ってくるのは「疑問に対する回答」。先生の考えている投げかけの回答は、「この人が詳しいです」という個人名ですよね。

どうすれば実現できるか考えるとき、仮に先生の夢を「ヤンデルシステム」と名づけて話を続けますが、そうですね、略して「ヤンシス」ですか。このヤンシス、キモはもちろん医師のDBです。

何かを作るとき、情報設計は全体の構成図から考えます。その構成図が上記の図ですが、かつてWELQが踏んだ轍(正確な医療情報記事を監修なしに公開していた点)を踏まないために必要なのは、先生もおっしゃるとおり査読(※)、もとい、監修の体制づくりです。

※査読
掲載記事に誤りに有無がないかを確認したり、記事掲載の適否について判断意見を出すこと。ここでは、編集的要素をもつ「監修」の単語を以下で使います。監修の意味は、著作物の著述や編集などを監督・指揮すること。掲載内容の正否判断や全体の整合性などの確認も行います。

ヤンシスの仕組みで考えると、監修が必要な個所は3か所、下図の緑で記載した部分です(DBの中身をどう集めるかはいったん横に置きます)。

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ヤンシスを実装可能にするには、まずこの3つを解決する必要があります。

仕組みで解決する考え方

先に挙げた「医療辞典」と「アスクドクターズ」は、仕組みで運営が可能なサービスであると言えます。(私より先生のほうが詳しいのは承知の上で)個人的な推測ではありますが、サービス視点で考えたいので、以下簡単に説明させてください。

■医療辞典
メドレー社は医療プラットホームを運営している企業で、オンライン診療システムの提供や服薬指導アプリなど、おもに医療機関向けの医療プラットホームを運営。加えて、医療従事者向け求人サイトの運営も行っているため、医療従事者の個人情報も取得しやすい環境にあります。その上で医療辞典を運営し、791名の医師が協力医師として活動しているそうです(*2020/11/27現在。メドレー社公式サイトより)。

■アスクドクターズ
エムスリー社は世界最大規模の医療従事者向けプラットフォームを運営している企業で、そのすごさは、圧倒的な数です。2018年厚生省発表の統計データにある登録医師数は327,210 人(歯科医師除く)。うちエムスリーに登録がある医師数は約28万人(「m3.com」の会員)。「アスクドクターズ」で随時回答している“協力医師”はのべ6,000人だそうです(*2020/11/27現在。エムスリー社公式サイトより)。

さて、ここで問題です

「ヤンシス」はどんな仕組みで運営しましょうか。

先に挙げた3つの課題を解決するために、なんらかのネットワークと仕組みを作りたいです。先生ご自身が約12万人を擁するインフルエンサーですし、それ自体が群を抜いてすばらしいことですが、残念ながらそのすべてが医師ではありません。

ヤンシスに登録していただく医師をどう集め、約32万人の医師のうち、何人の登録をイメージとするか。医師DBを継続的に最新情報を更新しながら監修できる仕組みをどう作るか考えたいです。

なにかイメージってありますか? 

……って、ざくっーーと聞いちゃいます。ウフフ。


(2020.12.16 まてぃさん→ヤンデル先生)

写真/渡邉真弓

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