MUP Week21 ビジネスチャンス

今回は身近なところでビジネスを見つけ出す方法について話していきます


今回の結論は、

『ビジネスチャンスは石ころ以上に転がっている』


ビジネスをする上で、人は何に対してお金を払うのかを考えないといけません

ストレスを発散したい、大声で歌いたい、ご飯を作るのが面倒、などを解消するサービスに人はお金を払います

つまり、人は 『不』 に対してお金を払います

『不』とは、不満や不安、不経済的、不平等的、不利益などのことです


さっそくですが、フィリピンの街並みと病院の写真から『不』を探してみてください

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ここで『不』に気づいても目に見えた表面上の事実しか見れていない人がほとんどです
なので、表面上の事実を少し調査したり、事実に対してwhyを考え、裏側の真実を見れるようにならないといけません
でないと、ビジネスチャンスはそこら中に転がっているのに無駄になってしまいます!


今回の解答例

画像3

surface fact (表の事実)とreverse fact (裏の真実)は図のとおりです

ただ、表の事実だけを見ているのではなく、それに対してどういった『不』があるのか考えるというのがここでのポイントです

実際に竹花貴樹さんはこの『不』に対して解決するサービスを作りました
それが、病院内に広告看板などを出すサービスである「Medical Ads」(以降MAと略)です

実際にどういった方法で『不』を解決するのかを見ていきます

既存OOH(out of house)屋外広告を利用しているクライアントに対して解決できる3つのことがあります
1.効果の効率化
2.コスト削減
3.ブランディングアップ です


1.効果の効率化

まず 1つ目、OOHとMAの違いは「自分の必要なターゲットにのみリーチできる」というところです

マス広告やOOH広告はマスリーチといい、
特定の人に宣伝できず、その分費用もかかります

MAはダイレクトリーチといい、
特定のターゲットに直接宣伝でき、無駄な費用を抑えることができます
今回であれば、フィリピンのきれいな病院には裕福な人たちが集まるので、その人たちに向けた宣伝でターゲットを絞ることができます

2つ目にタイムボリュームの違いがあります

タイムボリューム(view time)=教育広告
広告を見る時間が長ければ長いほど教育的な広告ができます
OOHの場合、車で通りかかった時、広告を見る時間はせいぜい5秒程度で名前が覚えられたらいいくらいです

MAの場合、病院の待ち時間は長く、日本でも大きい病院に行ったら1時間以上待たされることもあると思います
そこに広告を出したり、パンフレットを置くと時間潰しに読んでもらいやすく、記憶にも残りやすくなります


2.コスト削減

これは、図で見てもらった方が分かりやすいと思います

画像4

OOHで広告を出すと30%の人が見ますが、その商品のターゲットになる人は30%のうち10%になります
しかし、値段はマスリーチなので高くなります

MAで広告を出すと最初の母数は少ないが、病院なので待ち時間が長いと50%以上の人が見ます
さらに時間潰しのために手に取ったり読んだりする人はほぼ100%といっていいでしょう
値段もダイレクトリーチなので比較的安価になります


3.ブランディングアップ

病院に置くことで、広告看板よりもブランディングアップになります

例えば、病院にレッドブルが置いてあると、病院がレッドブルを勧めているように思います
このような効果をドクター商法といい、ドクターペッパーやドクターシーラボなどが挙げられます



では、この事業を成功するための戦略は

①無在庫商法
②独占契約
③競合排他 が挙げられます


①無在庫商法

病院にスペースを貸してもらっても今すぐにお金が払えるわけではないので、「今からこのスペースを売ってくるのでそれまで空けといて下さい」という契約にし、クライアントが決まったらスペース代として支払う形にします
こうすることで、こちらの出費がかからず、病院側にも負担はありません
むしろ、病院側からすればスペースを空けておくだけで広告代が入ってくるのでメリットが大きいです


②独占契約

売り方はエクスクルージブリ(独占契約)で年間契約にします
病院にくる人をターゲットにしている企業は多く、スペースは決まっているので、「宣伝に良い媒体なのに、あなたが買わないなら他に売ります」というスタンスで売っていきます


③競合排他

年間契約にすることで、経営の安定性が上がります
また病院や企業と独占契約をしており同じサービスが他ではできなくなり、競合排他に繋がります




最後に

新しい事業を作る時に重要なこと

❶新しいものを探すな
❷ターゲット層を絞るな
❸シード(種)はどこにでもある


今の時代、新しいものは生まれにくいです
既存のサービスの掛け合わせ、情報と情報の繋ぎ合わせでビジネスチャンスが生まれてきます
なのでビジネスチャンスを見つけるためにはまず、情報に多く触れないといけません!




今回のまとめ

・ビジネスチャンスは石ころ以上に転がっている

・人は『不』を解決するためにお金を出す

・裏側の真実が見れないとビジネスに繋がらない

・今の時代、情報と情報の繋ぎ合わせでサービスが生まれている

・情報に多く触れることが今すべきこと


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