MUP Week9 倫理思考スキル
これまで『伝えるスキル』『ブランディングスキル』と話してきました
読まれていない方はWeek7と8を参照して下さい
今回は3つ目のスキル
『倫理思考スキル』
別の言い方をすれば、ロジカルシンキングスキル
このスキルがビジネスにおいて重要ですが、とても難しいです!
今回の結論
掛け算の法則で、スキルがあっても倫理思考スキルがなければ無意味
どれだけスキルがあってもロジカルシンキングが身についていないとスキルの無駄になってしまいます
今回は難しいので前半、後半に分けて話していきます
さっそくですが問題です!
価格650円のラーメン屋を経営しているとします
座席は13席、浜松町駅近、従業員は3名です
さてこのラーメン屋の売り上げと利益は???
この問題は答えを出すのが目的ではありません
考え方の正解、不正解を見ることを目的としています
このような思考力を見ることを「フェルミ推定」ともいいます
今回の場合でしたら、以下のような表が考えられます
このフレームワークを覚えておけば、いろんな店でも活用できるのでオススメです
ロジカルシンキングは、上記の表のように”要所分解”をしていくことが重要です
#顧客視点を論理的に証明 、追求することがビジネスでは最重要
起業しする人はなぜそこでするのかを何となくにしか説明できないと潰れてしまいます
ここを論理的に説明をできる人がビジネスでは成功していきます
#コペルニクスの地動説思考
「昔の人は地球を中心に惑星が回っていると言っていたが、そうではなく地球が回っている」
このように私たちは自分中心に物事を考えてしまう癖があります
ここで起業したら成功するだろうみたいに、自分の事業に思い込みを抱いてしまいやすいです
考えている時はヒートアップして思い込みを加速させてしまうので一旦冷静になることが必要です
そして自分の見える視野が決して正しくないということを頭に入れ、常に見えている情報を疑い続けないといけません
疑うとはどういうことかというと先ほどの話に戻ります
「顧客視点を論理的に証明する」
自分視点ではなく、常に客観的に見ておくこと
そしてしっかりとしたデータに基づく事実が必要となります
なぜ自分の事業に思い込みを抱くのか?
自分中心に物事を考えてしまうのともう一つ、
#人は物事をドラマチック化してしまう習性があるから
ここで1つ質問をします
世界で予防接種を受けられていない子ども達は何%いるか?
だいたいの方は50%以上の数字を思い浮かべたと思います
しかし、実際は20%です
なぜそう考えてしまったのかと言うと、自分の頭の中で勝手に世界の状況を”ドラマチック化”してしまっているからです
テレビの画面上で飢餓で苦しんでいる子どもや紛争地域の映像を観ているとその画面上が全てと思い込んでしまいます
一旦冷静になってデータで見てみると80%は予防接種を受けられているのだと言うことがわかってきます
このように思い込みは絶対に捨てないといけないのです!
自分の考えは正しいと思うのではなく、人の考えと自分の考えをマッチングさせていき、倫理的に証明していくことをしていかないといけません!
成功するには捨てるべき思考が2つあります
#『分断思考』 と 『ネガティブ思考』
まずは『分断思考』です
分断思考=物事を2つに分ける
例えば
金持ちと貧乏、先進国と途上国、勝ち組と負け組
などのように2つに分けてしまう思考のことです
しかし、この世界は単純に2つに分断できません!
金持ちと貧乏に分けようとしても日本なんて中間層がほとんどですし、勝ち組と負け組はそれぞれの価値観の問題だったりと簡単に分けられません
白か黒ではなくその間のグラデーションを理解することこそが重要です!
なぜ2つに分けるとうまくいかないのか?
あなたがもし飲食店を作るとして立地を考えるとします
よくあるのが交通量が多い所か少ない所です
分断思考であれば多い所=良い、少ない所=悪いという考えになります
はたして本当にそうでしょうか?
交通量が多いデメリットは?逆に少ないメリットは?とここを考える人が少ないです
交通量が多い所は家賃が高かったり、人が来る分人件費もかかってしまいます
逆に少ない所だと家賃が安く、人手もあまりいらず、それでも客が来ないならデリバリー系に専念するなどの施策ができます
このように、分断したものを細分化して、グラデーションを見ることが重要
なので『分断思考』は捨てましょう
もう1つは『ネガティブ思考』です
「保育園落ちた死ね」というツイートがバズった事件覚えていますか?
私たちはネガティブなことに関して敏感に反応して”共感”しやすいです
「保育園受かったやったー!」みたいなポジティブなツイートは誰からも共感されないです
テレビや新聞などのメディアはこのネガティブセンサーのコントロール術で有名です
例えば
車の交通事故が起き、子どもが1人死んでしまったというニュースがあったとします
ここで知るべき情報は交通事故が発生したことと、子どもが1人死んでしまったことです
メディアは子どものお母さんが泣いている映像やインタビューを出してきます
これは本質的にはいらないものです
ではなぜ、載せるのか?
そのネガティブな映像を見せることで大衆に共感させて視聴率を稼ごうとしているからです
このように画面上でネガティブなことばかり流すから世界が悪くなっているんじゃないかという思い込みを抱いてしまうのです
思い込みをするのではなく、情報の裏づけをし、感情に流されないようにしないといけません
なので『ネガティブ思考』は捨てましょう
目に入るもの、耳に入ることを鵜呑みにするのではなく、絶対に疑うこと!
そして下調べをし、ロジカルに考えることが重要です!
今回のまとめ