なぜ、こんなに辛いのだろう。
いま、心に穴があいた状態になっている。
起きていると、いつもあのことを思ってしまう。仕事をしていても、散歩していても、何をしていても、寝る直前も、起きた直後も、そのことを考えてしまう。
思い通りにいかない。人生、なかなかうまくいかないものだ。
僕はこんな人間だったんだと気づく。どこか人の話に共感できなかったり、わからなかったり、そんなことが多かったけれど、人間らしい感情として、人間として深く悩んでいる。深く、心が沈んでいる。
自分のちっぽけさ。自分のダメダメさ。かっこつけたくなる自分。でもかっこつけられない自分。努力できない自分。楽でいたがる怠惰な自分。すべて、自分自身だ。
誰かに、自分を受け入れてもらいたい。そう思った時に、自分が自分であることをやめようとする。自分でない何かに、自分を作り替えようとする。あぁ、だから人は他者の評価を求めるのか。だから、人は人のために生きるのか。
そんな人間として当たり前のことを今、教えてもらっている。そしてこの感情はこんなに強く、僕の中にあったんだ、ということにも気が付く。
感情とは不思議なものだ。静かな時は静か。その感情などないものだと思い込む。ただ今思うのは、その感情がなかったのではなく、種のようなもので、発芽していなかっただけなのだ。可能性は常にそこに存在していた。人間には、すべての感情がある。ないものと思い込み、気づいていなかっただけだ。
あぁ、辛い。本当に辛い。こんなに辛いのはいつぶりだろうと思う。忘れたい自分と、忘れたくない自分と。でもどこか深いところで、この辛さを味わえられていることに、この辛さを味わえる人間として生まれることができたことに、よかったと思っている自分もいる。あぁ、やっぱり辛いけど、そんなことも頭をよぎるのだ。
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「芸術家として生きる」と決めてからの日々
芸術のげの字も知らなかった素人が、芸術家として生きることを決めてから過ごす日々。詩を書いたり、創作プロセスについての気付きを書いたり、生々…
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