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【社内向け】今回の資金調達は何を意味するのか

昨日、グロービス・キャピタル・パートナーズ+既存株主からの資金調達を発表できました。

まずは関わってくれたみんな、お疲れさま。特に中心になって動いてくれたいずみん(*1)。実のところ僕は今回ほとんどなにもしていません。投資家とのやり取りも、資料の準備も全部やってもらって、僕は最後のプレゼンを10分だけやっただけです。いずみん、初めてのチャレンジでやり切ってくれてありがとう。

さて、大型の資金調達ニュースがこれだけ続くなか、調達の規模ではなかなかインパクトを作れないけれど、それでも僕らは新たな挑戦権を得ました。
今回の資金調達の意味を改めて説明しようと思います。

グロービスは、みんなも知っての通り400億円のファンドを運営する日本トップクラスのVCです。
VCは、この資金を貯金したり、事業を起こして増やすことはできません。資金をどこかベンチャー企業に投資して、そのベンチャーが上場やM&AでExitすることで初めて運用益が出ることになります。

それが400億円もあるということはどういうことか。
それは、ユニコーンクラス、少なくとも500億円〜数千億円に成長する可能性のあるベンチャーにしか投資ができないことを意味します。なぜなら1社1社ケアしたり社外取締役に入ったりしながら支援することを考えると、数億円単位を何社にも投資するという選択肢は取れないからです。(3億円ずつの投資だと100社以上も投資しなきゃいけません)

これはマジの話で、グロービスの渡邉さん(*2)にも「空はX0億円以上の投資ができる会社か」と何度も言われました笑
X0億円以上投資して、それをX倍にして成長し得る事業や企業か。少なくともそう化ける可能性があるか。そう確認された約2ヶ月でした。

そして、そんな投資が決まり、僕たちは受け入れました。
これは、空を世界クラスのPriceTech企業に成長させる覚悟を決めたということを意味します。前からミッションに掲げていた、「世界中の価格を最適化し、売り手も買い手も嬉しい世界を作る」はもう夢ではなく、計画になります。

(目安としての)ユニコーンクラスになるということは、並のチャレンジ、成功じゃ足りません。世界を、人々の生活を変えるような事業が期待されていて、普通のチームや発想では届かないのです。

そもそも、世界中の価格ってもっと変わっていけるよね、という発想自体が冷静に考えて飛んでた。
そのせいでかなり苦労したよね。そして多分これからも苦労すると思う。

PriceTechという産業を興してリードしていくという僕らの事業計画を現実にするために、高いハードルはこれからもっと出てくる。
何が起ころうとも、それらすべてを越えていく覚悟を決めました。強制はできないけれど、一人でも多く同じように腹をくくってくれる仲間がいたら嬉しいです。

■そんなチャレンジの成功確度を上げるためにみんなへのお願いは3つ

①足で理解しよう → ②深く深く洞察しよう → ③10Xを提案しよう

①足で理解しよう
MagicPriceは、業界素人が作ったサービスです。だからこそホテルに何度も足を運んで、実際にお仕事現場を見て、ときには仕事をやらせてもらって、とにかく理解に努めた最初の1年間が後々に効いてきた。(*3)

これからも、様々な企業や業界へと価値提供するために、とにかく足を運んで実情を理解しよう。同じ場所にずっと留まっているよりも、街に、本屋に、普段入らない店に、普段会わない人のいる場所に、世界に移動して回って、今何が起きているのかを理解しよう。顕在的な課題と、潜在的な課題を見つけよう。

②深く深く洞察しよう
貪欲に学んで、情報を吸収したら、見つけたその課題の根っこはどこにあるのか、そして、これから何が起きるのかを洞察しよう。
一時的な、表層的な問題やブームと、より普遍的な、本質的なメガトレンドを見誤らないよう、自分の頭で深く深く考える癖をつけよう。

どう考えるのかを考えることって難しくて、上手く伝えられた気がしないんだけれども笑、深く洞察して仮説をぶつけることが顧客との距離を縮めるためにも重要であることを覚えておいて欲しい。

③10Xを提案しよう
スタートアップと起業家(今いるみんなも起業家の一員だと思ってる)の社会における役割のひとつは、やっぱりイノベーションだと思う。

今まで存在していたソリューション、組織、仕事のやり方 etc よりもちょっと良いもの・・・じゃなくて、10倍や100倍も変化がある新しい道を見つけることに情熱を傾けよう。
10Xの着想を、顧客に、仲間に、社会に提案し続けて、検証しながら形にしよう。

PriceTech、世の中の価格をテクノロジーで変えていく事業、というまだほとんど存在しないチャレンジの正解は誰も分かっていない。
だからこそ、この、理解→洞察→提案のサイクルを可能な限り早く多く回して、正解に近付いていくしかない。

これまでもそれが得意なメンバーに集まってきてもらったけれど、更に意識して加速させていこう。

そして、投資を受けた資金を、社会への大きなインパクトに変えていきましょう。

長文読んでくれてありがとう
コメント待ってまーす

(社外の方への注記)
*1 経営企画、社長室の和泉ちひろ。頭が良すぎてだいたい何でもできる鬼才。資金調達を担うなんて全く聞かされていなかった。
*2 千葉道場仲間のFABRIC TOKYOも見てると聞いていて始めから信頼感があった。空の社外取締役にも就任しました。
*3 MagicPriceを作っていた超初期、最初のお客さんになってくれた旅館で僕が働いてみたところが始まり。その写真はピッチ資料にも使ってます。

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