終わらない週末 ネタバレ 考察
超強引働き方改革。
「ずっと夏休みが続けばいいのに」
学生時代、そんな風に思ったことがある。何なら今も。
同じ思いの人は結構いそうな気がしてる。
そんな僕達に朗報。
そろそろ世界は終わるらしい。
神の視点。
カメラワークがやたら気持ち悪い。それがこの映画の不気味さを引き立てる。
斜めに傾けたり、不自然に切り替えたりして視聴者を不安にさせる。
分断を連想させる構図も不穏だし、
見下ろすような視点、つまり俯瞰視点も気持ち悪い。
この画面を神視点という人もいる。
神と言えば、娘のローズが引用したドラマが意味深だった。
祈りをささげたが死んだ男に、文句を言われた神が
「ラジオで知らせたし、船もヘリも寄こした。他にどうしろと?」
と言うシーン。
神は超常現象、「奇跡」ではなく「偶然」を装った救いや啓示を送る。
この映画でも奇妙な現象がたびたび起こる。
神の使いと言われる鹿が何度も出てくる。
ローズ以外は気にしてないし、父親は別の神話持ち出すし、群れに囲まれ異様にデカい鹿に出会っても、アマンダたちは襲われると勘違いして喚き散らすだけ。
啓示も救いも無視するアマンダたちに彼女の最初の言葉が思い出される
「人間がクソほど嫌い」
そんなに人間にローズは
「もう待てない」と言う。
終わらない週末を映画と共に。
崩れるジェンガ、群がる動物。
どれだけサインを送っても人間は気付かない。
サインをみても確証バイアスがかかり、日常にしがみ付こうとする。
国は崩壊し、世界を操る悪の陰謀団は何もできずに逃げていく。
こうして「週末」は「終末」に変わった。
少女だけが無垢な心でサインを察知し、呼び声も無視しシェルターに入る。
膨大な映画やドラマからお気に入りの作品を選び笑う。
愚かな家族(人間)と過ごすくらいなら終末世界を映画で現実逃避した方がだいぶマシ。
だって「人間なんて大嫌いだから」
備忘録
50秒で映画の紹介してます。暇なときどうぞ。
https://www.youtube.com/@cinemattoz5859
アメリカで起こってる事=家の中で起こってる事。
孤立し、先入観から疑心暗鬼が生じ、和解を試みるも、トラブルによってまた不和が生まれ、疑心暗鬼のループが起こる。
船の事を言わない。飛行機の事を言わない。=確証バイアス。騒いでる奴ってダサいって思われる。
ケヴィンベーコン=プレッパーで陰謀論者とかいう一般的にはバカにされてる人がいち早く適応してるって悲しい現実。
悪の陰謀団は神のサインに気付かなくても逃げれる。
一般人には伝えられないし、サインすら見逃すどうしようもなさ。