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海外MBA受験振り返り(2023年オックスブリッジ合格)

はじめに

こんにちは、元海外MBA受験生のghostsheepです。
この度無事に受験を終え、英国オックスブリッジ(OxfordとCambridgeの並称)の両方に合格、そのうちの某校に留学する事となりました。
元々2023Intakeを目指して受験していましたが、入学を遅らせたい諸事情あり合格後に学校に相談したところ1年入学繰り上げを認めてもらい、2024年夏より現在の職場を休職して私費留学する予定です。

自分は海外駐在中にMBA受験準備を開始し、受験仲間がほとんどいない中で孤独に準備を進めていたのですが、その過程でインターネット上の多くの受験体験談を参考にさせてもらいました。その経験を海外MBA受験コミュニティに還元したく、諸先輩に倣い自分のMBA受験体験も記録に残す事にしましたので、後進の皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。

多少ぼやかして書いているところもありますが、もし個別に質問等あれば喜んで詳細をお話しますので個別にメッセージ等を頂ければと思います。

MBA受験を志した理由

自分は新卒で総合商社に入社し、初期配属から一貫して営業部隊で機械製品の海外事業に携わってきました。幸運な事に新規市場開拓のプロジェクトを多く担当させて頂いたのですが、出来上がった仕組みの無い環境で新しい仕事を立ち上げていく中で、ビジネス全般の基本的な「型」を自分の中で持っておきたい、ビジネスというものについて体系的に勉強し直したいという気持ちがあり、MBAというものには以前から漠然と興味がありました。

決定打となったのは直近のアサインメントでした。その案件では従来製品の新規市場開拓ではなく、新い技術を使った先進製品の事業開発に関わる事業投資を行い、自分の所属部署にとっては変わり種な案件を担当していました。
その案件の出資後間もなく世界をコロナのパンデミックが襲い、想定していた事業環境が大きく変わってしまう難局を迎えました。従来製品のビジネスにおいては百戦錬磨だと思っていた上司達がこの案件では想定外の状況を前にあたふたするのを見て、特に環境変化の激しい昨今の環境において特定の産業に依らない普遍的なビジネススキルを身につけておく重要性を痛感し、MBAについて真剣に考え始めました。
もう少し言うと、本事業の失敗を恐れた社内の関係部署間で責任を押し付け合う泥沼の展開になっていくのを見て、投資プロセスで自分が関わったストラクチャーについて色々と反省する部分もあり、新規事業開発についてもっとプロフェッショナルになりたいという動機もありました。

また、この案件ではスタートアップ企業と一緒に仕事をしていましたが、そのスタートアップ企業はコロナ禍の環境変化に応じて機敏に戦略をピポットするのをみて、こうやって大企業ではなくスタートアップ企業が業界の変化をリードしているのだと痛感し、単に座学でビジネスを学ぶのではなくアントレプレナーやスタートアップ・エコシステムの近くに実際に身を置く重要性を感じました。

こういった経緯から、当初はオンラインMBA等も視野には入れていましたが、特にテクノロジーを使った新規事業に挑戦するエコシステムや、そういった環境に集まるアントレプレナー・未来のアントレプレナー達と時間を一緒に過ごしたいと考え、かつ現在海外駐在中の自分にとって駐在後のキャリアとしてもちょうど良いと思い、社費留学を使ってフルタイムの海外MBAを目指すことにしました。

準備開始時のイメージ・方針・想定スケジュール

MBA受験を考え始めてまず最初に国内MBAホルダーの友人に話を聞いたところAGOSの存在を教えてもらい、早速無料相談を受けました。無料相談では海外MBA受験全般について説明された上で、当方のプロファイルを元に以下の様なアドバイスをされました。

  • 有力候補はMid Career MBA(Stanfrod MSx, MIT Sloan Fellows, LBS Sloan Masters)、欧州校、アジア校

  • TOEFLスコアメイクに1年、GMATスコアメイクに半年、エッセイ準備に3ヶ月

今思い返せばこのアドバイスはほぼ正確に的中しましたし、逆に言えば自分の受験プロセスは標準的なスケジュール通りに、かつ出願校の番狂せ無く順調に進める事ができましたと振り返ります。

とは言え、この無料相談を受けた段階では学校選びやGMATについては正直全然イメージできていませんでした。まずはTOEFLで100点の壁を破らない事には受験のスタートラインにも立てないだけでなく社費選考の基準も満たさないので、学校選びの事は一旦置いておきTOEFLのスコアメイクに専念する事にしました。
詳細は後述しますが、この段階からある程度は学校選びについてアンテナを張っておいた方が良かったと振り返ります。

全体スケジュール

全体スケジュールは以下の通りとなりました。

2020年12月 MBA受験を決意
2021年1月 AGOSのTOEFL総合パッケージ受講開始
2021年10月 TOEFLスコアメイク完了
2021年11月 GMAT対策開始。Mathを独学で始めるのと、Vocabularyの勉強から着手。2023年留学の社費派遣生選考に応募。
2021年12月 GMAT Mathの勉強を一通り終わらせる。社費選考不合格。私費覚悟で2023年夏留学のMBA受験を進め、合格してから社費派遣の再交渉をする作戦とする。従い1st Roundでの受験が必須になる。

2022年1月 AGOSのGMAT Verbalコース受講開始
2022年4月 AGOSのカウンセラーパッケージ申し込み。学校調査やエッセイ準備開始。
2022年6月 GMATスコアメイク完了。学校調査・エッセイ準備本格化
2022年9月〜 順次出願・面接開始。この頃から担当案件の方針が不透明になり2023年に自分が留学して離脱すると中途半端になってしまいそうで、入学時期を2024年にする可能性を考え始める。
2022年10月〜11月 9月に出願した某校に合格。事情を説明して入学繰り上げ出来ないか確認したところ認めてもらう。2024年夏留学の社費派遣生選考に応募。
2022年12月 合格校が出揃う。社費派遣に落選。私費留学であっても家庭の事情から2024年の留学が良いと判断し、繰り上げを認めてもらった学校への2024年留学を決定。受験プロセス終了。

社費選考に応募する関係で年内に合格が出る1st Roundで勝負を決める事にしましたが、幸いにもGMATのスコアメイクが6月に終わり、理想的なスケジュールで進める事ができたと思います。

TOEFLとGMAT学習期間はコロナ禍で会食・出張が一切無く、毎日家で2時間、通勤等のスキマ時間で1時間、合計3時間を平日・休日ともに勉強時間に充てる事ができました。GMATのスコアメイクが終わったあたりから出張が入り始めてタイムマネジメントが難しくなり始め、かつ第二子も生まれて生活がバタバタする様になりました。受験準備全般において運の巡り合わせは大きかったと感じています。

テストスコアメイク

次に多くのMBA受験生にとって最も時間を割く厚い壁であるテストスコアメイクについて振り返ります。

英語スコアメイク(TOEFL)

まずTOEFLかIELTSかを選択する必要がありますが、自分の場合はAGOSに相談した際に「TOEFLからIELTSへの移行は簡単なので、TOEFLで行き詰ったらIELTSに転向すればよい」と説明され、TOEFLの勉強を開始しました。AGOSのTOEFLパッケージを申し込みましたが、このパッケージは実際にIELTSに転向する場合に備えて無料でIELTSのパッケージに切り替えられるオプションが付いていました。

AGOSからは100点を超えて足切りライン突破、105点を超えると有望ライン突破と説明されたので、2021年1月からTOEFLの勉強を開始し、10月に100点、12月に105点超えを目標としていました。

100点の壁は厚く90点台後半で足踏みしましたが、最後は一気に101点→109点とスコアアップする事ができ、ここでTOEFLの勉強は終えてGMATに移行しました。GMATの項でも触れますが、105点前後で足踏みせずに「スコアメイク完了」と自身を持って言えるスコアに一気にジャンプアップできた事は大変な幸運だったと思っています。

TOEFLスコアメイクの過程は以下記事にまとめているのでこちらをご参照ください。

109点を取った事でほとんどの大学の足切り要件をクリアする事ができましたが、オックスブリッジだけは「最低110点、かつ各セクション最低25点」という条件が課されている事だけが気がかりでした。
AGOSに相談したところ「最低110点という運用は厳格ではない」と説明され、そういうものなのかと思いましたが、やはり心残りでしたのでこの段階ではGMATを終わらせた後にIELTSに転向してオックスブリッジの最低要件スコアを目指す想定でいました。想定より2か月程早くスコアメイクが終わったので、この段階ではまだ時間的な余裕を感じていました。

結果的にGMATで予想以上に時間を食ってしまい、カウンセラーもこのTOEFLスコアを問題視しなかったので、結局このままオックスブリッジ両校を出願して無事に合格する事が出来ました。
とは言え、自分の場合は100点台後半だったのであまり不安に感じなかったものの、100点台前半だったら相当不安だったと思いますので、この2校に出願の可能性がある人は最初からIELTSを対策した方が良いのかもしれません。
自分は年齢等のプロファイルを考えるとこの2校は自然と候補に上がっていたはずだったので、本来であればIELTSで攻めるべきだったと振り返ります。

GMATスコアメイク

TOEFLのスコアメイクを終えてすぐにGMATの準備に移行しました。これまたGMATとGREの選択がありましたが、GMATからGREへの移行は比較的容易だという話を聞き、時間的余裕を感じていたことからもGMATで準備を開始しました。

GMATスコアメイクの過程は以下記事で詳しくまとめています。

努力が比較的スコアに出やすい(じわじわと点数が伸びた)TOEFLと比べ、GMATは点数のボラが大きく精神衛生上大変良くありませんでした。自分の場合はPrepではそこそこの点数が出ても本番で振るわないという事が続き、中山先生にアドバイスされてEAを受けたところ高得点が出て、そのノリで数日後にGMATを受けたら出願スコアが出た、という展開でした。

EAは難易度的に解きやすく、試験時間も短いので最後まで集中が維持できるので、EAで受験できる大学が少しでも候補に上がっている人はぜひ選択肢に入れておくと良いと思います。EAで高得点が取れた事で気持ちは相当楽になりました。

GMATの戦略について少なくとも自分の経験から言えるのは、GMATは基礎学力もさることながら本番の精神状態のコントロールや時間配分等の準備の要素も非常に大きいと感じており、そういう面でも色々な作戦・アイデアを収集されると良いと思います。

最終的に本番スコアは610点から710点と大幅ジャンプしてスコアメイクを終えました。もう1-2ヶ月程時間があればもう少しスコアアップを粘ったかもしれませんが、米国2年制が本命でなければ710点で十分かとも思います。

これが670点などの「戦えるけど優位性に欠けるスコア」をとっていたら、スコアアップを頑張るかエッセイに移るかで気持ちが揺らぐ、あるいはGMATとエッセイ準備の二足の草鞋で頑張る等、いずれにせよ精神的に辛い展開となっていたかもしれません。
TOEFLの時もそうだったのですが、「戦えないスコア」から「悩まなくて良いスコア」に一気にジャンプアップできたのは、自分の受験プロセスにおいて非常に幸運だったと感じています。

カウンセラー

まだGMAT準備がメインの時期でしたが、4月頃になりTwitterで周りがカウンセラーの申し込みをしているのを見て焦り、カウンセラー探しを始めました。まず同じ職場の海外MBA留学経験者の何人かに話を聞いたところ、「カウンセラー選びは相性が大事」とあまり具体的なアドバイスはもらえなかった一方、学校選びについては「君のプロファイル的に2年制のプログラムだと間伸びするかもしれないので、1年制の方が良いかも」というアドバイスをもらいました。

同じタイミングでAGOSのカウンセラーの無料相談を受けた際、プロファイル的にMid Career Programまはた欧州の1年制のプログラムが有力候補になるだろうとコメントされ、実際の留学経験者と乖離無い視点のアドバイスがもらえると受け止めAGOSのパッケージに申し込む事にしました。
自分の場合はこの経緯に加えて、海外駐在中だった事もあり自己分析の様な機微のあるやりとりは日本語で行いたいという気持ちがあり、ネイティブのカウンセラーはあまり考えていませんでした。

4月にAGOSのカウンセラー申し込んでからしばらくは、週に1回程時間を取って自己分析やWhy MBAのディスカッション、学校調査のやり方についてガイドを仰いでいました。
ここまではAGOS一本で準備を進めていましたが、色々なアルムナイの方々から話を聞く中でもう少し情報収集のソースを持っておきたいと感じる様になり、本格的にエッセイを書き始める段階になって定評のあるEdもサブとして申し込みました。

メインのカウンセラーを日本人にするのかネイティブにするのかは良し悪しあり一概には言えないと思います。日本人カウンセラーについて言うと、自分の場合は狙い通り機微のあるコミュニケーションをストレスなく進める事ができた事は満足していますが、エッセイ作成はどうしてもネイティブチェックが最後の最後になってしまい、それまで日本人カウンセラーと一緒に作り込んでOKだと思っていた英語表現がネイティブには分かりにくいのだとギリギリで気づいて色々と修正する、といった展開が何度かありました。

こういった反省から、最終的にはAGOSの日本人カウンセラーと一緒にエッセイのドラフトを作る→Edのチェック→AGOS日本人カウンセラーのチェック、AGOSでのネイティブチェック、という順序でエッセイを作り込むプロセスに落ち着きました。(NUSだけは問題ないかと思いEdには見てもらいませんでした。)
一度Edを経由する事でネイティブ目線での構成・表現のBrush Upが入るので、そこで確実に一段レベルアップする感覚があり、個人的には悪くないコンビネーションだったと振り返ります。

カウンセラーの個別の評価について言うと、エッセイだけについて言えばAGOSだけで完結させても十分なクオリティになったかもしれませんが、AGOSは面接対策はかなり手薄く、初めて紹介されるネイティブ講師と即席のMock Interviewを一回やるだけでした。特に、一度だけですがネイティブ講師が外出先のうるさい環境からMock Interviewをされた事があり(おそらく予定を忘れて外出していた)、概してインタビュー対策は正直言ってかなり不満でした。

一方でEdはのインタビュー対策は、自分のエッセイの内容だけでなく学校の特色も踏まえた想定質問を準備した上でMock Interviewを行なってくれ、最後の最後で自信を養う事ができ大変良かったです。インタビューだけでなくエッセイ作成についても、Edにフィードバック・Brush Upしてもらった事で見違える程のクオリティになる場面が多々あり大変満足しています。

但し、Edにお金をかけ過ぎた気もしなくはなく、費用対効果を評価に入れると判断は分かれるかもしれません。カウンセラー費用の話は海外MBA受験の永遠のテーマなのでしょうが。。自分はEdのパッケージの時間が結構余ってしまった事もあり、もう少し安く済ませる事が出来たという点は反省しています。

学校調査

MBA受験の話をするとスコアメイクやエッセイ・インタビュー対策に話が行きがちですが、本当の意味でいちばん重要なのはやはり学校選びかと思いますので、トピックに分けて自分の経験・考えを説明します。

学校の絞り込み方

自分の場合は学校については以下の観点で絞り込んでいきました。

  1. Top20校(社費留学対象の条件。結果的に落選したが。)

  2. 欧州またはMid-career program (社歴11年以上な為)

  3. 英語圏(子女教育の観点)

  4. プログラム特色(アントレプレナー・テクノロジー・ソーシャルインパクト等を重視)

カウンセラーや社内のMBA保持者数人に話を聞いたところ、自分の年齢・プロファイルから①Stanford MSx Program, ②MIT Sloan Fellows, ③Cambridgeの3校はまず自然と候補に上がりました。

これら候補は全て1年制のプログラムでしたが、アルムナイの話を聞いていると1年制は相当忙しいのだと認識し、色々な経験ができる2年制プログラムの夢も捨てきれませんでした。とは言え米国2年制プログラムは年齢的にハードルが極めて高いと認識し、ダメ元で④MIT Sloanのみ追加しました。Sloan Fellowsとアプリケーションはほぼ同内容なので負担は少なかったです。(2つのプログラムの併願は問題無いことはオンライン説明会でアドミに確認しました。)

ランキング上位・英国・2年制という条件から⑤LBSも候補に上がり、年齢的に厳しいかと思いアドミにCVを送って聞いてみたところ是非アプライして欲しいと返信あり出願を決意。なんとなく多様な学生が集まる総合大に憧れがありましたが、LBSは総合大ではない点以外の条件は完璧でした。

あとは欧州校の知名度及びソーシャルアントレプレナーシップという特色に惹かれ⑥Oxfordを追加。最後に、アジアに駐在中である事が有利に働くと考え安全ゾーンとして⑦NUSを追加し、合計7校にApply。最終的にCambridge, Oxford, NUSの3校に合格しました。

学校調査を始めるタイミングについて

結果的に私費留学となったので、学費・生活費の面で1年制のオックスブリッジは現実的な留学先として満足しています。
しかしながら、例えば米国2年制のプログラムについては、そもそも年齢的に合格可能性が低いと認識していた為、一校一校を細かく調べていく労力を惜しんで、ほとんど何も調べもせずに見切ってしまっていました。もし社費留学生に選ばれていたら、米国2年制を見切った事を少し後悔していただろうと感じています。

AGOS夏祭りの様な機会でいくつもの学校をまとめて横並びに比較できる機会を使えば効率的に米国校の調査ができたかもしれませんが、1st Roundで出願する場合、8月に開催されるAGOS夏祭りをスタート地点として学校の中身を丁寧に吟味しながら出願先を考え始めるのはスケジュール的に遅過ぎるかと思います。学校が個別に開催するWeb説明会等も本格的になってくるのも6-7月頃なので、こういったイベントを待って出願先を考え始めると、1st Roundに向けた学校調査は意外と時間がありません。

これらの経験から、特に1st Roundでの出願を検討している人は、出願の前年から学校説明会に参加して情報を集める事で余裕を持った調査ができるかと思います。出願の前年は多くの人にとってTOEFLやIELTSのスコアメイクに追われているタイミングかと思いますが、息抜きかつモチベーションアップにもつながると思いますので、是非出願の前年から色々な大学やカウンセラー・AGOS等のメーリングリストに登録しておき、情報収集しておく事を強くお勧めします。

在校生・アルムナイからの情報収集

沢山の在校生・アルムナイの方からお話を伺いました。アルムナイとのコーヒーチャット(今はほとんどの場合オンラインでしょうが)は最初はアポ取りに緊張しますがすぐに慣れますので、ともかく早く動き出すのが良いと思います。
学校の特色・プログラムの内容・受験戦略など、カウンセラーからやネット上でも色々な情報が得られますがやはりアルムナイの情報の濃さとは比べものになりませんし、多くの方が親身になって私の状況に合わせてアドバイスして頂き、受験戦略上でも大きな影響がありました。

アルムナイのコンタクトは以下の手段に分かれると思います。

  • 直接の知り合い、社内
    一番最初に情報を集めるのに良いと思います。学校そのものについて聞くとケースもあれば、自分と似た環境や考え方である事が多い為、MBA受験プロセス全般に関する有益なアドバイスも多かったです。

  • 学校ウェブサイトから
    志望校の在校生の紹介サイトやStudent Clubの連絡先からコンタクトしました。志望校の中で自分とバックグラウンドや興味関心が近い日本人の話を聞けると、かなり解像度が広がると思います。アルムナイではなく在校生の方が、プログラム等の環境についてFreshな情報を聞く事が出来ます。

  • Linkein等から
    学校名で検索してバックグラウンドや興味関心が近い在校生またはアルムナイにコンタクトを取りました。

自分の場合は上記の方法でコンタクトを取った在校生・アルムナイから別の方を紹介してもらい、更に他の方を紹介してもらい、、を繰り返し、ドリーム校については5人近くの方から話を伺う事が出来ました。
色々な考え方があるかと思いますが、受験される学校については最低でも2名の方から話を伺うだけで、学校の理解は格段に広がりますしエッセイでのオリジナリティが出しやすくなるかと思います。

尚、日本人以外の方からも何人か話を聞きましたが、言語の壁以上に職務的なバックグラウンドやキャリア観がかなり違うので日本人の時程は参考にならないかなとも感じました。自分の場合はMBA卒業後は現在の勤務先に戻る想定で準備していたので尚更ですが、卒業後に現地就職を検討している等の場合は、実際に現地就職している/した人に話を聞くのは有用かもしれません。

なるべく多くの人から話を聞こうとしたところ、業務のスケジュールとMBA準備関連スケジュールの二重管理かつ、色々な時差を踏まえての調整が多い為に混乱しがちで、スケジュール調整関連で何回か失敗してアルムナイの方にご迷惑をおかけしてしまい大変反省しています。スケジュール管理には十分気をつけて下さい。

GPA、WES

自分の大学の成績証明書にはGPAの記載が無かった事、及び自分のGPAは低いという認識があったのですが、WESを使うと高めの数字になるという噂を聞いた事から、WESで正式にGPAの計算を依頼しました。

WESのホームページでは、まず無料で簡易的にGPAを計算するサービスがあり、私の様にそもそも成績証明書にGPAの記載が無い人はそのサービスを使ってGPAを確認する事ができます。その後念の為有料で公式な計算・証明書発行を依頼しましたが、結局簡易計算サービスと同じGPAとなりました。ちなみに2点台後半です。。

有名な話ですが、WESのプロセスはレスポンスが悪くかつ時間がかかりますので、WESを使う事を検討されている人は是非早めにアクションを取る事をお勧めします。私は4月頃にオンライン上で申し込み、同日に卒業校からの成績証明書をWESの事務所宛発行依頼をかけましたが、正式スコアが発行されるまで1ヶ月程を要しました。

エッセイ

エッセイ作成について振り返ります。と言ってもここはかなり人による部分なので、極めて表面的な事しか書けませんが。。

自分の場合はこれまでの職歴がそれなりに一本筋の通ったもので、そこからの延長線的なキャリア開発に於いてMBAが必要だというストーリーがなんとなく頭の中で整理できておりました。1回目の社費留学の選考の際にもそれを文章に落とし込んで整理していたので、カウンセラーとのセッションを始めてすぐにWhy MBAの骨子ができ、全体的にスムーズに進んだと思います。

エッセイの作成については、まずStanford MSx (有名なWhat matters)とCambridgeから着手しました。この2校はエッセイのボリュームが非常に多く、比較的時間に余裕があるうちにこの2校のエッセイに取り組んだ事で、カウンセラーもまだ忙しくない時に細かくレビューしてもらえ、自身を感じるクオリティに仕上げる事ができました。(Stanfordは不合格でしたが。)

Why MBAのエピソードやBehavioral questionについては、なるべく直近の経験を使う様にし、伝えたいメッセージを明確化かつそれが学校にフィットしている事をアピールする様に気を付けました。分かり易さを重視するとありきたりな内容に聞こえ、オリジナリティを重視すると内容が伝わりにくいというトレードオフに陥りがちなので、カウンセラーと相談しながら上手くオリジナリティと分かり易さのバランスを取れるかが大事だと思いました。

1st Roundで7校にアプライするというかなりの強行軍でしたが、StanfordとCambridgeを最初に仕上げておいた事で、そこで作成したエッセイの骨子や表現を他の学校のエッセイに転用できた部分が多く、効率的にエッセイを仕上げていく事ができました。

Why Schoolについては学校ごとに考える必要があります。常套手段として具体的な授業名などを入れていく訳ですが、学校のウェブサイトで確認できる情報をだとオリジナリティに欠けるので、在校生やアルムナイから聞いた内容を上手く盛り込む事が重要だと思います。

インタビュー(ビデオインタビュー含む)

インタビュー準備

Applicationも終盤を迎えていた9月末にインタビューの準備を開始しました。仕事も忙しくなって来たタイミングでエッセイ提出の過渡期を迎えていたので、Applicationが終わりかけて気が抜けそうになっていたので、尻を叩く為にもまずDMM英会話に申し込み、とりあえず毎日朝と昼休みに30分のDMM英会話のレッスンをするルーティーンを作りました。
並行してインタビューの想定スクリプトを作り込みました。特に、OxfordやLBSでまずビデオインタビューが必要になり、そこでのBehavioral questionsのスクリプトを作る過程で主だった質問に対する回答はBrush Upされていったと思います。

ビデオインタビューが一通り終わった後は、DMM英会話の講師に以下サイトの様な想定質問を参照してもらいながら、Mock Interviewを繰り返し行いました。何度も同じ様な質問を受ける事で、基本的な質問に対してはすらすらと淀みなく回答できる様になり、寧ろあまり早口にならない様に注意を受ける事もありました。

実際にインタビューに呼ばれてからは、DMM英会話に加えてAGOSとEdでそれぞれ1-2回ずつMock Interviewを行いました。特にEdはしっかりと学校に合わせた質問を用意してくれ、大変自信がつきました。

やってみて想像以上に効果が大きかったなと思ったのが、受験生同士でのMock Interviewです。Edの紹介で受験生のLINEグループに参加させてもらい、そこで同じ学校を受ける受験生同士等で仲間を探しました。
やってみるまでは「ネイティブでない人と練習して何の意味があるんだ」と思ってみましたが、自分がインタビューを聞く側になってみると、どういう話し方をされると分かり易い、分かりにくいというのを客観的に感じることができ、目から鱗の機会となりました。自分は元々受験仲間が少なかったので、あまり受験生同士でのMock Interviewは回数自体は少なかったですが、このnoteを読んでいる受験生には是非積極的に試してほしいと強くお薦めします。

(追記)また、インタビューでは最近読んだ本を聞かれる事も多いかと思う一方でMBA準備に追われていると本を読む余裕も無いかもしれず、戦略的に一冊用意しておいた方が良いかと思います。特に、洋書の邦訳の方が話が広がりやすくて無難でしょう。
私はたまたま読んで面白かった以下の本を用意していました。金融や発電用タービン事業などのコングロマリット戦略に揺れるGEは総合商社のビジネスモデルにどこか似ていると感じる部分が多く、総合商社で働いていた時の課題感=MBAを希望した理由に話を広げやすいと感じた為です。

インタビュー本番関連

複数の学校のインタビューの準備を進めていると、Why School等の学校に合わせて回答を変えないといけない質問に詰まる様な気がしていたので、インタビュー直前は1-2時間準備の時間を取って最終調整する様にしていました。緊張しがちな人にはかえって辛い時間になるかもしれませんが。。

自分の場合は全てオンラインで面接しましたが、時間帯による通信品質のムラには悩まされました。特にLBSの面接では通信状態がかなり悪くなり泣きそうになりながら面接を終えました。職場等で安定した通信環境がある人は、そういう環境を利用して万全を期した方が良いかもしれません。

ちなみに、英国は10月末でサマータイムが終わるので、11月に入ると時差が変わります。ある英国校のインタビュー開始時間を1時間勘違いしていた事にインタビュー直前に気づいた時は、本当に肝を冷やしました。。

各校受験プロセス振り返り

学校ごとに振り返ります。

MIT Sloan / Sloan Fellows (併願)

テクノロジーを使ったアントレプレナーシップに強いという観点で理想の学校でした。沢山のアルムナイに話を聞き、オンラインの学校説明会も可能な限り出席しましたが、話を聞けば聞くほど志望度が上がり、まさにドリーム校でしたが、残念ながらSloan/Sloan Fellowsどちらもインタビューにも呼ばれず不合格でした。
オンラインイベントに沢山出席した為か、Sloan / Sloan Fellowsいずれも気づいたらApplication FeeがWaiverとなっており、せめてSloan Fellowsはインタビューくらいは呼んでくれるだろうと淡い期待があったので、インタビューにも呼ばれなかったのは結構なショックでした(笑)

MITはエッセイの文量が極めて少なくApplicationの差別化が難しいと感じました。
特に自分の場合は脱炭素系プロジェクトが直近のアサインメントで、且つWhy MBAもその路線で考えていましたが、とあるMITアルムナイにその話をしたところ「その分野ってレッドオーシャンで、みんな注目しているよね?」と言われました。MITは卒業後に何をしたいのかはあまり聞かれない(Sloan Fellowsは卒業後のキャリア展望に関するエッセイがある)のですが、ともかく自分はMITにとっては目新しさに欠けるApplicantだったのかもしれません。

MITの特徴である1分のビデオエッセイは何度も何度も撮り直しました。iPadを手に持って自分に関する写真を何枚か見せたり、音質もピンマイクを使うなどそれなりに凝ったつもりでした。落ちましたが。。

不合格になった理由を分析するのは意味が無いかもしれませんが、MITは、特にSloan Fellowsは社費留学生を優遇しがちと良く聞き、かつ安定的に留学生を取っている派遣先もあったりするので、自分はそもそもハンディキャップが大きかったのだろうと自分に言い聞かせています。

MITは2年制のMIT Sloanと1年制のSloan Fellowsの併願をする場合も、それぞれのアプリケーションに一から情報を記入する必要があります。(アカウントは同一アカウントを使用可能。テストスコアはアカウントと紐付く為か、MIT Sloanの方でGMATのスコアを入力したら、Sloan FellowsのアプリケーションにGMATのスコアが自動的に入力されていた。)

Stanford MSx Program

これまたドリーム校でした。インタビューに呼ばれず不合格。
「Inteview Invitationは○日に通知する」という学校が多いのに比べ、Stanfordはインタビューは○日にInvitationを「開始」する、だけど実際にいつInvitationが来るかは分からないという仕組みで、Invitation通知開始日から毎日メールボックスを見ては意気消沈する日々が続きました。結局Invitationが来ないままDecisionの日になり不合格通知が来ました。Invitationに呼ばれない日々が続くことで少しずつ心の準備ができるので、最終的な不合格通知のショックは少なかったです(笑)

泣く子も黙るStanford、かつ規模も小さいMSxなので流石に難しいとは思っていました。更に、現在の職場に戻る前提のApplicationなのに社費派遣の正式な認定を受けていない事を正直に書かざるを得ず、インパクトの弱いApplicantだったのだろうと分析します。

とは言え、What Mattersのエッセイを力を込めて書いた事で、その他の学校での類似のエッセイについては全く困らなくなりました。ちょうどエッセイ作成の時期に新型コロナウイルスに感染し隔離していた時期に、まる1日かけて仕上げたのは良い思い出です。

ちなみにMITと異なり、Stanfordは2年制のGBSと1年制のMSxの一括Applyがシステム上で可能です。GBSとMSxのDeadlineは1ヶ月ほど差があり、この併願アプリケーションのDeadlineは早い方のGBSに揃えられていました。自分も当初は併願しようと考えていましたが、GBSの方のDeadlineだと推薦状等が間に合わないと感じてきたところで、時間を確保する為MSx専願に切り替えました。米国2年生の憧れはありましたが、さすがにGBSは記念受験のつもりでいたので特に後悔していません。

London Business School

面接まで呼ばれたものの不合格でした。

エッセイはオーソドックスですが、自分のこれまでの経歴について細かく記入する必要があり意外と骨が折れるので、結構準備に時間がかかります。また、アルムナイから推薦状を入力してもらう事もでき、自分の場合は卒業したばかりの同期にお願いしました。

自分はWhy LBSが少々苦労しました。総合大でもないのでプログラムや環境に明確な特色がある訳ではなく、LBSならではという特徴が見つかりにくい学校だと感じています。自分の場合はやりたい事ができるのがロンドンに所在していてかつ2年制のLBSが最適だったという説明でしたが、少々インパクトに欠けていたかなと振り返ります。

無事にインタビューに呼ばれ、追加でビデオエッセイを提出する必要がありました。LBSのビデオエッセイは1問目はWhy LBS、2問目はランダムなBehavioral Questionですが、2問目でこれまで想定していなかった質問が出てきてかなりたじたじな回答になってしまい、もしかしたらこれが不合格の一因かもしれません。

面接官とのアポイントについて、自分は海外駐在中でしたが在日本の面接官を指定され、日本へ行って面着で面接を実施するスケジュールも提案しましたが、面接官よりオンラインで構わないと言われオンラインで実施しました。

肝心の面接本番での通信環境が悪くて本当に泣きそうになりました。WIFIとテザリングの両方を交互に試したもののほとんど改善せず、もしかしたら面接官側の回線の問題だったのかもしれませんが、ともかくこちらの音声は届いているらしいが先方の映像がフリーズしっぱなしで、自分の声が聞こえているのかどうなのか不安になりながら受け答えするという厳しい環境でした。そんな中、あまり深掘りしてほしくないと思っていたWhy LBSを掘り下げられ、なかなか辛い戦いでした。

アドミからは1-2時間で終わると聞いていましたが、実際には1時間弱で終了。ただし面接時間は面接官によるらしく、Twitter上の知人は2時間みっちり続いたと言っていました。

面接終了後、通信環境が悪かったので問題があれば面接をやり直したいという旨をアドミ及び面接官に連絡しましたが、面接官からは「ケース面接が非常に良かったので高評価をアドミに伝えた。再面接不要。」と返信あり、安堵して結果を待ちました。。。が蓋を開けてみたら不合格でした。

Edによると、Edの受け持ちの中で私と同じ会社から同じ1st Roundの出願者2名がLBSに合格していたと教えてもらい、同じ会社という非常に小さなプールの中での競争に負けた事を知り、諦めがつきました。

University of Cambridge, Judge Business School

学校調査の初期から候補に上がっていて、テクノロジーに強いという点や、大学の知名度そのものからも有力候補でした。アルムナイで自分のバックグラウドにかなり似た人と話をする事ができ、少なくともCambridgeでは自分の携わっている産業の出身者は少なめなので競争はそこまで高くないのではないか、というアドバイスをもらっており、目論見通り順調に合格する事ができました。

Cambridgeはエッセイの文量が多いのですが、自分は志望度が高く現実的な合格圏内と認識していた事もあり早い段階から着手し、十分な時間をかけて自信のあるクオリティまで仕上げる事ができました。

インタビューに呼ばれた後、同じラウンドでインタビューに呼ばれた日本人が集められて在校生と話をする機会が与えられ、そこでインタビュー対策について直接詳細な解説をもらう事ができました。在校生曰く、Cambridgeはインタビューに呼ばれれば落ちることは珍しいケースだと言われていましたが、蓋を開けてみると同じラウンドの日本人で不合格者が出ましたので、油断は禁物と思います。

インタビューそのものはFaculityが行うのですが、自分の開始時刻直前まで他の受験生の面接が入っており、かなり忙しそうでした。自分の面接がはじめると「今日面接する受験生のレジュメは昨夜一気に届いたので全然読めていない」とつぶやきつつ、その場でレジュメを読みながらWhy Cambridgeについて2-3質問をされたところで雑談モードに移り、10分経過したあたりで逆質問の時間になりました。ここぞとばかりでFaculityの専門分野に絡めて時間切れと言われるまで色々な質問をぶつけたところ、面接の終わりには「アドミには高評価を伝えておく」とフィードバックがあり、一週間後には合格通知がありました。

University of Oxford, Saïd Business School

ソーシャルアントレプレナーに強みがあるという特色が脱炭素系のプロジェクトに関わってきた自分のキャリアと親和性が高いと思い受験しました。

Oxfordのアプリケーションは卒業後のキャリア希望に応じて質問が変わる形式になっています。自分は「現在の勤務先に戻る」という選択肢でアプライしたのですが、最初はブラウザ上でその選択肢が隠れているのに気づかず転職前提でのエッセイを一度仕上げてしまった後、隠れていた選択肢を選び直しエッセイを書き直すはめになりましたので、Macを使用されている方は気をつけて下さい。尚、他の学校はどこもエッセイに文字制限が課されているのに、Oxfordは文字制限が無く、「伝えたい事は全部聞こう」という名門校としてのプライドを感じました。

Oxfordはアプリケーションを出す際にビデオエッセイとライティングタスクが課されます。ビデオエッセイはWhy Oxfordが1問とBehavioral Questionsが2問、いずれも感触としては80点の出来栄えでした。ライティングタスクは自分は「自分を動物に例えると何か?」という質問で、「獲物(新規案件)をチームワークで追いかけるのが好きだから、犬。」というかなりオーソドックスな回答を書きました。

面接は金融業界で働いていた事のあるというアドミの女性1人が面接官で、内容としては非常にオーソドックスではあったものの、アプリケーションをかなりしっかり読んで臨んでいる事が伝わってきました。アプリケーションの内容に関わる質問から始まり、きちんと受験者の考えやバックグラウンドについて丁寧に掘り下げるタイプの質問が続きました。逆質問も1時間の面接時間が終わるまで非常に丁寧に答えてくれ、名門で良い学校だと最後まで感じるプロセスでした。

National University of Singapore

自分が現在アジアに駐在中な事もあり合格可能性は高いと考えており、安全ゾーンの位置付けで受験しました。

NUSは欧米の学校に比べて推薦状が色々トリッキーでした。推薦者が2人という事もあり、この対応は結構バタバタしました。

  • 質問の内容が欧米校と比べて独特。

  • 推薦者を設定すると、設定した日から回答までの期日が切られる。推薦者の設定をするまで質問内容を確認できない(結局は例年通りの質問であったが。)
    ※但し実際には、回答期日を伝えてもアドミにお願いすれば期日を延長してもらえました。

  • 入力フォームに文字数制限についての記載が無いが、実際にはかなり少なめの文字数制限があった。

NUSは一応ラウンド毎の締切が切られていますが、実際にはローリングベースなので、自分も他の学校の出願に合わせて1st Roundの締切よりも2-3週間早いタイミングで出願し、早めに選考が進みました。

面接はアドミとアルムナイが1人ずつという形式でした。2人とも私のレジュメを読んでいて、まずアドミから、その次にアルムナイからという流れで進行しました。面接の内容自体はオーソドックスでした。面接から約1週間で合格通知がありました。

その他MBA関連サービス

MBA COMPASS

過去のビッグデータを元に、自分のプロファイルから学校選びや志望校に対する現在地についてカウンセリングしてくれるサービスです。

自分の場合は年齢、GMATスコア、そして社費/私費による合格可能性について立ち位置を確認するサービスを使い、受験ポートフォリオを組む参考としました。
人によっては1st Roundでダメなら2ndで、という風に複数ラウンドで結果が出るまで出願を続けるケースもあるかと思いますが、自分の場合は1st Roundで勝負を決める必要あり、1stの中でドリーム校と合格圏内校を組み合わせる必要がありましたので、MBA Compassでドリーム校と合格圏内校について把握できたのは非常に有効でした。

Peetslist

MBA受験支援のサブスクリプションサービスです。

自己分析支援のサービス等に加え、毎週ファシリテーター及び複数の受験生とのセッションを持つコミュニティを単位として自己分析やアルムナイ訪問を進めていくサービスに興味をもってトライアルに参加しましたが、自分の参加したタイミングだと、1st Roundに向けた準備に間に合わず、本格的な使用には至りませんでした。

MBA受験を通じてかかった費用

ざっくり300万円くらいかかっています。

  • TOEFL準備(授業料) 50万円

  • TOEFL受験料 40万円

  • GMAT準備(授業料)  50万円

  • GMAT・EA受験料 20万円

  • カウンセラーx2 90万円

  • 出願料 15万円

  • その他(書籍、DMM英会話、単発サービス等)20万円

認識はしていましたが、かなりお金をかけた方だと思います。。。。。
自分の場合は海外駐在中かつコロナ禍でほとんどお金を使う趣味らしいものも無く、かつ仕事が精神的にかなり嫌な思いをする役回りな中、TOEFLやGMATの勉強で自分を保っていた側面もあり、半分は趣味だと割り切ってお金を使っていました。(海外旅行やゴルフや車にお金を注ぎ込むと考えれば。。。と言い聞かせていました。)
但し、TOEFLやGMATについては学習を通じて自分の英語力が間違いなく底上げされた感覚はあり、その点の費用帯効果は感じております。

Edについては20hパッケージを購入しましたが、思ったより短く済み10hパッケージでも良かったと後悔しています。GMATの講義も、私はAGOSでしたが今は中山先生のG-Prepを使えばもっと安く済むでしょう。

(追記)その後Edにダメ元で確認したところ、パッケージの未使用分を返金を快く対応してもらいました。ありがたし。。。。。

最後に

長くなりましたが、2年近くに渡ったMBA受験をこれで供養できました。これで気持ちを切り替えて、これからは1年半後の留学に向けて色々な準備をしていきたいと思います。社費留学ではなく私費留学になったので、MBAを通じて何を叶えていきたいのか、これから改めて考えてみたいと思います(笑)

自分は海外駐在中で基本的には孤独な戦いでしたが、大変なMBA受験を一緒に励ましあって乗り越えた多くの受験仲間と知り合うことができました。受験仲間の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

受験プロセスを通じてアルムナイ、在校生、2023Intakeの多くの方々とのネットワークを広げる事ができましたが、自分と同じ2024Intakeの皆様とも是非仲良くさせて頂きたいです。受験プロセスについての質問等がありましたらできる限りのサポートをさせて頂きますので、遠慮なくコンタクト頂けばと思います。

(2023年4月に一部追記致しました)

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