飲食店におけるマーケティングの基本の3つのステップ
飲食店専門で売り上げをあげるためのポイントやWEB集客の
ヒントを主に情報発信をしている安藤です。
マーケティングや戦略的な集客に強い飲食店オーナーやシェフが
増えればと思い活動しています。
飲食店におけるマーケティング?
マーケティングとは価値のあるものを提供し、
対価のお金を得ることを戦略的に行っていくこと。
極論で言うと、
砂漠で水を売るとき、何をしなくても売れるかもしれませんが、
砂漠で砂を売るときには、マーケティングが必要です。
飲食店においても、
数ある飲食店が存在しており、
そこから選んでもらうのですから、
ある意味砂漠で砂を売るように、
マーケティングが必要です。
このコロナ禍で大変な状況に
追い込まれている方もいらっしゃるかもしれませんが、
我々飲食店もマーケティングを駆使し、
生き残っていき、
あなたの理想とするライフスタイルを送りましょう。
それでは、3つのステップです。
マーケティングの3つのステップはとても
シンプルです。
①売れるものを売る
②情報発信
③商品の価値をしっかりと知ってもらい選んでもらう
この3つです。
マーケティングや戦略という言葉があると敬遠されてしまうのですが、
いたってシンプル。
この3つを繰り返すことで、
あなたのお店が選ばれ、価値がわかる人が来て、
食事をしていってくれます。
早速解説していきます。
①売れるものを売る
あなたは売りたいものではなく、
売れるものを売っていますか?
日本の99.7%は中小企業で、
中小企業が倒産してしまう原因の約70%が販売不振。
モノが売れてないから、
倒産するということが起きています。
倒産しているすべての会社に当てはまらないかもしれませんが、
売れるものを売ってないのです。
売りたいものを売ってるのです。
だから売れないのです。
私も料理人をしていたので、
経験があるのですが、
こだわりの料理を作っていく中で、
マニアックな料理が出来上がっていくわけです。
例えばイタリアンでしたら、
○○地方の伝統料理、栗の粉を練りこんだ生パスタ
熊の煮込みソース
より、
ナポリタンが食べたい人の方が人口的には多いかもしれません。
前者がだめだと言っているのではなく、
その場合はマニアックな料理が食べたい人を
店に来てもらえるようになってないと売れませんよね。
ただし、より多く知られているナポリタンであれば、
どんな世代でもどんな地域でも売れやすいことがわかります。
売れるものという定義は難しいですが、
あなたのお店のターゲットがどんなものを欲しがっているのか、
を考えることが重要です。
アンケートを実施して、
どんなものが食べたいのか直接書いてもらうのも簡単ですよね。
あとは地域性。
どんな人が行きかう町なのか。
それによってもあなたのお店の1キロ、2キロの周囲は変わります。
②情報発信
売れるものを売るということ、
理解していただけましたでしょうか?
次のポイントは情報発信。
売れるものを売るということの次に重要です。
50年前
でしたら、飲食店の数ははまだなく、やっとデニーズの1号店が
オープンしたぐらいです。
この時であったら、情報発信は必要ありません。
飲食店の数が少ないからです。
お客さんはそこを目指します。
2021年現在はどうでしょうか?
駅前にはチェーン店のレストラン、居酒屋がひしめき合い、
コンビニの中食もクオリティが高いので、
【食】という大きなカテゴリーの中には選択肢が山ほどあります。
そんな中、あなたのお店選んでもらうには、
お客様に気づいてもらわなければいけません。
気づいてもらうには、
あなたが情報発信しなければいけません。
情報発信は大きく分けて2つ。
まず一つ目はお店の外。
情報発信はもちろんインターネットのSNSなどもそうですが、
お店のトビラや外看板も情報発信の一つです。
私もいくつか店舗さんを見て、
もったいないなと思うのが、
ランチの終わりの休憩中や定休日の時です。
【CLOSE】という看板だけ出してあるときは
「あーもったいない!」
と思います。
何時から、ディナーがオープンなのか、
クローズと出ているだけで、
今日が休みなのか、何曜日と何曜日が休みなのか、
特に掲示していないのです。
外でCLOSEの看板を見た方は、
あれ?あかないな?休みなのかな?
と判断してしまい帰ってしまいます。
お客様思考になっている店舗さんは丁寧に掲示してあります。
定休日、営業時間の情報。
特に閉店後もしっかりとわかるように掲示してます。
閉店後はすべて片づけてしまって、
営業情報を何も掲示していないところが意外と多いです。
営業時間外に、
あなたのお店の前を通り過ぎる人に対しても、
アプローチしましょう。
いつも気になっていつ開いているんだろう?と
気にしてくれているかもしれません。
今だったらフェイスブックやインスタグラムのフォローで、
チェックしてくださいと張り出すのもよいですよね。
情報発信の方法2つ目は
やはりウェブです。
自社ホームページから
SNSのフェイスブック、インスタグラム、
食べログやホットペッパーなどのグルメポータルサイトまで、
発信方法はさまざま。
営業時間、料理の写真、こだわりのポイント、
どんなシェフ、スタッフがいるのか、
これだけでも載せておくことで、まずは見つけてもらいやすくなります。
価値を伝え来店して注文してもらう
売れる商品、メニューを売らなければいけなくて、
そして情報発信のチャンネルを持つ、
最後に必要なことが価値を伝えること、
そして来店してもらって注文してもらうこと。
ここでやっと売り上げがあがる重要なポイントです。
どうやって価値を伝えればよいのかというと、
一番は希少性や限定性です。
ダイヤモンドがそこらじゅうに散らばっているものであれば、
1カラット50万円もしないわけです。
ロシアやアフリカのある地域でしか取れないし、
カットする技術も必要だから値段が上がり、
値段が上がっても欲しい人がいます。
料理屋はダイヤモンドとは比較は難しいですが、
まずは希少性、限定性の部分をピックアップしてみましょう。
あなたの売れるものを売るといった商品が見つかったとして、
その商品のこだわりポイントをしっかりと言葉にして、文章にしていきましょう。
人はストーリーが大好きです。
この料理にはこんな歴史があってなのか、
イタリアでお世話になったマンマの味なのか、
どのようにこだわって作っていて、どのくらい仕込み時間がかかっているかなど、
ストーリーをつむいでみてください。
そうすると、
お客様はただおいしそうな料理のお皿を前にするだけでなく、
このお皿、一品ができるまでの
ストーリーととも食事をすることができます。
ただの料理から価値のある一品にまで変化するのです。
あなたの料理の価値を最大限に伝えるためには、
メニューに表記、お店の外に掲示、
グルメポータルサイトに表示、
SNSなどでも発信していくべきです。
まとめ
以上が、
飲食店におけるマーケティングの3つのポイントです。
とてもシンプルですが、
実践していない方にとっては
めんどうだと感じてしまうかもしれません。
逆に面倒だと感じたらチャンスです。
同じように面倒だと思ってやっていない人を出し抜くチャンスです。
今日からぜひ実践し、
マーケティングに強いシェフ、オーナーさんになりましょう。
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