【今週の米大学野球】カルビン・ハリス1試合4HR/ポール・スキーンズ7.1回15K無失点【12週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、12週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。


1.カルビン・ハリス1試合4HR

 カルビン・ハリス(ミシシッピ大3年/C/MLB公式145位)は、高校時代に高校生オールスターゲームに出場した有望株で、昨年はOF/Cで、打率.336を記録。
今季はCでの出場機会が増加し、6日のミズーリ大戦では、SEC史上3人目、SECシリーズでは史上初の1試合4HRを記録。
12週目は17-8 5HR 13打点の大活躍で、SECの週間MVPを受賞しました。

●8号HR

●9号HR

●10号HR

●11号HR

●12号HR

 ハリスは、2年連続で打率.330以上を記録しているアベレージヒッターですが、昨年から5kg増量し、長打力が大幅にアップ。
守備は平均レベルで、高校時代は投手として90mphを記録した強肩ですが、1年次のシーズン前にTJ手術を受けており、盗塁阻止率は.104。
Cとしては身体能力が高く、OFが適任かもしれません。

2.ポール・スキーンズ7.1回15K無失点

 ポール・スキーンズ(LSU3年/RHP/MLB公式2位)は、空軍士官学校1年次に、全米12位の打率.410/11セーブを記録し、大学代表に選出。
昨年は先発で全米8位の10勝をマークし、再び大学代表に選出されました。
そして、LSUに転校した今季は開幕投手を務め、6回12奪三振無失点の快投で、SECの1週目最優秀投手を受賞。
5日のオーバーン大戦では、7.1回、被安打6、与四球0、奪三振15、失点0の快投で、今季3度目のSECの週間最優秀投手賞を受賞しました。

 スキーンズの球種は、97-100/MAX102mphの速球・スライダー・チェンジアップ。
平均98mphとスピードはMLBでもトップレベルで、大学生No.1の大きく横に曲がるスライダー・制球力も高評価。
奪三振139個は2位と37個差の1位、防御率1.73は全米4位で、ストラスバーグ以来、最高の大学生投手と評されており、全体2位指名が濃厚です。
また、2年連続2桁HRを記録したパワーも魅力的で、秋のシーズンも打者として活躍しましたが、今季はまだ打席に立っていません。

3.レット・ロウダー今季5度目の7回無失点

 レット・ロウダー(ウェイクフォレスト大3年/RHP/MLB公式9位)は、昨年全米2位の10勝を記録し、ハーレムベースボールウィークの日本戦でも好投。
今季はエースに相応しい活躍で、5日の全米19位ボストンカレッジ戦でも、7回、被安打5、与四球1、奪三振9の快投で10勝目を挙げ、今季3度目のACCの週間最優秀投手賞を受賞しました。

 ロウダーの球種は、92-95/MAX97mphの速球・チェンジアップ・スライダー。
チェンジアップは大学生No.1で、ツーシームとのコンビネーション、ゴロ・空振りを奪うスタイルで、今季はスライダーも改善し、防御率は全米3位の1.67。
エースタイプの選手ではないですが完成度は高く、1巡目上位での指名が予想されています。

4.ノーラン・シュバート1試合満塁HR2本

 ノーラン・シュバート(オクラホマ州立大1年/OF/1B25年ドラフト対象)は、19年U15アメリカ代表、高校4年次に13HRを記録したスラッガー。
今季は開幕戦から7番LFで出場し、7日のイーストテネシー州立大戦では同大タイの、1試合3HR10打点を記録。
12週目は15-6 3HR 11打点の活躍で、Big12の1年生週間MVPを受賞しました。

●10号HR(104mph/114m)

●11号HR(108mph/134m)

●12号HR

 シュバートは、195cm104kgと恵まれた体格で、今季は逆方向に推定飛距離142mの特大HRを記録。
高校時代に投手としてMAX91mphを記録した強肩で、両翼向きの選手です。
47試合で61三振と粗さは課題ですが、2年後の指名が楽しみな逸材です。

5.ロック・リジオ12週目4HR10打点

 ロック・リジオ(オクラホマ州立大2年/2B・OF/23年ドラフト対象)は21年MLB公式ドラフトランキング106位のトッププロスペクトで、MILに11巡目で指名されましたが、進学を選択。
昨年は1番2Bとして、ポストシーズン5試合で27-15 4HR 17打点と、勝負強さを発揮しました。
今季は主に2番を務め、12週目は15-8 4HR 10打点を記録し、2度目のBig12の週間MVPを受賞しました。

●13号HR

●13号HR


●16号HR(106mph/133m)


 リジオは、175cm81kgと小柄な体格ですが、パワフルなスイングでカンファレンス2位の16HRを記録。
攻守にアグレッシブなプレーが持ち味で、OFを守ることもできます。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●ケンタッキー大全米3位サウスカロライナ大をスイープ

●オーバーン大全米1位LSUに勝ち越し

●テキサスA&M大全米4位フロリダ大に15-2でコールド勝ち

●バンス・ハニーカット(ノースカロライナ大2年/OF/24年ドラフト対象)のスーパーキャッチ

●ジャック・カグリアン(フロリダ大2年/1B/LHP)同大新記録27号HR

●チャーリー・コンドン(ジョージア大1年/OF/24年ドラフト対象)SEC1年生タイ記録22号HR

●西田陸浮選手(オレゴン大3年/2B/OF)同大新記録シーズン19盗塁

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー(リプライに動画ツイートあり)

●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚

●12週目全米大学ランキング


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