【今週の米大学野球】クリス・アームストロング5試合8HR24打点/ポール・スキーンズMAX102mph記録【6週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、6週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。

1.クリス・アームストロング5試合8HR24打点

 クリス・アームストロング(ジャクソンビル大院生/3B・1B)は、高校時代はスイッチピッチャーとして有名だった二刀流で、フロリダ大1年次は9試合に登板。
翌年からは野手に絞り、3年次には1BのレギュラーとしてOPS.887を記録し、シーズン後に参加したケープコッドリーグでも、MVP級の大活躍でした。
 しかし、指名が期待された昨年は打率.230と絶不調で、今季はジャクソンビル大に転校。
開幕から2番3Bとして活躍し、6週目は21-13 8HR 24打点の大爆発で、46打点は全米1位となりました。


●全8HRの打球速度・推定飛距離

定飛距離 アームストロングは193cm104kgと大柄なパワーヒッターで、21年のケープコッドリーグでは、7HRを記録。
26試合/32三振とアプローチに課題はありますが、このまま好調をキープできれば、指名される可能性もあります。

2.パーカー・ノーランド1試合満塁HR2本

 パーカー・ノーランド(バンダービルト大4年/3B/1B/2B)は、1年次からレギュラーを獲得し、昨年はキャリアハイのOPS.808を記録。
24日のミシシッピ州立大戦では、6-5 11打点の大活躍で、同大の打点記録を更新。
6週目は3試合15-8 3HR 18打点を記録し、SECの週間MVPを獲得しました。

●満塁HR2本

 ノーランドは中距離タイプの選手ですが、今季はスイング軌道を変更し、長打力が向上。
内野3ポジションを守れる器用さも売りで、チームには欠かせない存在です。

3.ポール・スキーンズ6試合連続6回11K

 ポール・スキーンズ(LSU3年/RHP/MLB公式4位)は、空軍士官学校1年次に、全米12位の打率.410 11セーブを記録し、大学代表に選出。
昨年は先発で全米8位の10勝をマークし、再び大学代表に選出されました。
そして、LSUに転校した今季は開幕投手を務め、6回12奪三振無失点の快投で、SECの1週目最優秀投手に選出されました。
24日の全米5位アーカンソー大戦でも、7回、被安打2、与四球3、奪三振12、失点1と好投しました。

 スキーンズの球種は、97-100/MAX102mphの速球、スライダー、チェンジアップ。
平均98mphとMLBでもトップレベルの球威に加え、大きく横に曲がるスライダーの評価が高い大学生No.1投手です。
対戦したアーカンソー大のヘッドコーチは、彼を「私が今まで見てきた中で最高の大学生投手」と、これ以上ない賞賛を贈っています。
また、2年連続2桁HRを記録したパワーも魅力的で、秋シーズンも打者として活躍しましたが、今季はまだ打席に立っていません。

4.ディラン・クルーズ4試合連続HR 

 ディラン・クルーズ(LSU3年/OF/MLB公式1位)は、20年ドラフト1巡目候補のトッププロスペクトでしたが、進学を選択し同大1年生新記録の18HRをマーク。
シーズン後には、大学代表に選出。
昨年は、SEC4位/全米20位の22HRでカンファレンスのMVPに選出され、ハーレムベースボールウィークでは、日本代表とも対戦しました。
そして、さらなる活躍が期待される今季も開幕から絶好調で、6週目は4試合連続HRを記録。
16-10 4HR 9打点の大活躍でSECの週間MVPを受賞し、打率は全米1位となりました。

●6号HR(打球速度108.0mph/推定飛距離122m)

●8号HR(打球速度111.3mph/推定飛距離119m)

●9号HR(打球速度110.3mph/推定飛距離136m)

 クルーズは、昨年から全体1位最有力と評される非常にスイングスピードの速い強打者で、平均打球速度はなんと100mph以上
強肩でスピードもありCFも問題なくこなせる、走攻守すべて平均以上の5ツールプレイヤーで、将来のスーパースター候補です。

5.ジャック・カグリアン6週目4HR

 ジャック・カグリアン(フロリダ大2年/1B/LHP/24年ドラフト対象)は、高校時代からMAX96mphの速球とパワーが武器の、有望な二刀流選手でしたが、TJ手術の影響で指名されず進学。
昨年は4月下旬からDHで起用され、104打数で7HRを記録しました。
 そして、今季は1週目に6.2回無失点2週目は計6HRでSEC週間MVPと、一気に米大学球界の大谷選手と評されるまでの選手へ成長。
6週目は18-11 4HR 8打点でSECの週間MVPに選出され、17HRは全米1位となりました。

●14号HR(打球速度112.6mph)

●15号HR(打球速度110.4mph)

●16号HR(打球速度114.6mph)

●17号HR

 カグリアンの球種は、94-97/MAX99mphの速球、スライダー、チェンジアップ。
粗削りな部分が多く、制球力は未完成ですが、非常にポテンシャルの高いパワーピッチャーです。
一方、打者としては25日のダブルヘッダーで110mph以上の打球7本記録と、大学生離れしたパワーが持ち味です。

6.MLB公式23年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●テキサス大、全米14位テキサス工科大戦サヨナラHRで14連勝

●ノーラン・シュバート(オクラホマ州立大1年/OF/1B/24年ドラフト対象)8号特大HR(打球速度113mph/推定飛距離137m)

●オールドドミニオン大同大新記録1試合8HR

●ブレイク・バーク(テネシー大2年/1B/24年ドラフト対象)9号弾丸HR(打球速度113mph/推定飛距離135m)


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●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚

●6週目全米大学ランキング



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