【College】マレク・ヒューストン3HR13打点/ブロディ・ドネイ3HR【今週の米大学野球1週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/14に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は1週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。

1.マレク・ヒューストン1週目3HR13打点

 マレク・ヒューストン(ウェイクフォレスト大3年/SS/MLB公式16位)は高校時代はフロリダ州トップクラスのSSで、同大では1年次からSSのレギュラーを務め守備の要としてベスト4進出に大きく貢献。
昨季は打率.326 8HR 39打点 OPS.949と打撃面でも活躍し、米代表にも選出されました。
そして、今季は1週目から4試合で打率.714 14-10 3HR 13打点 2盗塁 OPS2.218の大活躍で、複数の媒体で全米週間MVPに選出されました。

●1号HR

●2号HR

●3号HR

 ヒューストンの武器は25年大学生No.1の守備力で、打撃面はコンタクト率や選球眼も高水準。
2年間で計12HR/ケープコッドリーグでは85打数で長打2本のみとパワーが課題でしたが、シーズンオフに7kg増量し191cm93kgに。
このまま好調を維持しパワー面の成長をアピールできれば、1巡目上位で指名されるかもしれません。

2.ブロディ・ドネイ1週目3HR

 ブロディ・ドネイ(フロリダ大3年/C)は高校時代はフロリダ州トップクラスのCで、大学1年次はバージニア工科大で正捕手として打率.260 12HR 38打点 OPS.938と好成績を残し、フロリダ大へ転校。
昨季はDH兼Cとして打率.246 14HR 32打点 OPS.850、CWSでは1試合2HRを記録。
今季は1週目に3試合連続HR&計打率.700 10-7 3HR 5打点 OPS2.550の大活躍で、 SECの週間MVPに選出されました。

●1号HR

●2号HR

●3号HR

 ドネイは196cm107kgと非常に大柄な体格で、ノーステップから繰り出す大学生トップクラスのパワーは一級品。
ケープコッドリーグでも通算202打数で10HRと、木製バットでも変わらぬパワーを発揮しています。
一方で昨季三振率38.9%、13四球/74三振と空振りの多さやアプローチが課題でしたが、スタンスを大きくした影響か低サンプルながら改善傾向にあります。
守備面は強肩が武器ですが体格的にCは難しく、1B/OF転向が既定路線です。

3.リアム・ピーターソン6回11K無失点

 リアム・ピーターソン(フロリダ大2年/RHP/26年ドラフト対象)高校4年次に防御率1.78 5-2 39.1回73Kを記録した、23年MLB公式85位のトッププロスペクトでしたが、進学意志が強くドラフト指名はなし。
昨年は1年生ながら主に先発2番手として防御率6.43 3-6 63回77Kを記録し、5月にはSECの1年生週間MVPも受賞。
今季は開幕戦の空軍士官学校戦に登板し6回 被安打2 与四球1 奪三振11 失点0 平均96.2mphの快投を披露し、投球回/奪三振はキャリアハイでした。

 ピーターソンの球種は94-97/MAX99mphの速球・スライダー・チェンジアップ・カーブ。
伸びのある速球・スピンの効いたスライダーのコンビネーションは一級品で、素材はエースクラス。
サードピッチ/昨季与四球率6.29の制球面が課題ですが、26年1巡目指名有力候補で、今年の日米大学野球選手権で来日してほしい選手のうちの一人です。

4.佐々木麟太郎選手1週目8打点

 佐々木麟太郎(スタンフォード大1年/1B/26年ドラフト対象)は花巻東で高校通算140HRを記録した23年NPBドラフトの目玉でしたが、プロ志望届を提出せずアメリカの大学進学を選択し、2月に同大進学が決定。
昨年のサマーリーグでは21歳以上の選手が大半のMLBドラフトリーグで打率.221 4HR 17打点 OPS.783、ドラフトリーグに参加したアパラチアンリーグで打率.391 3HR 8打点 OPS1.508を記録し、シーズン前の1年生ランキングではBA1位/PG3位にランクイン。
1週目は18-7 8打点 OPS.950の活躍で、打点は1年生1位/全体18位となりました。

 佐々木選手のパワーは現時点でも大学生トップクラスで、球場が狭ければHRになりそうな大飛球が2本ありました。
また、サマーリーグで34四球/33三振の選球眼やスイングスピード・柔らかい打撃面も高評価。
183cm114kg/スタンフォード大の公式サイトでは125kgと横に大きな体格で守備面は課題ですが、現時点では全米1年生MVP最有力候補で、日米大学野球での凱旋が期待されています。

5.サカイノ・シュンスケ選手1週目7打点3盗塁

 サカイノ・シュンスケ(ハワイ大4年/2B)は千葉県生まれで5歳の時にサンディエゴに移住し、高校はコール・ハメルズ/加藤豪将さんらがOBにいるカリフォルニアの強豪/ランチョ・バーナード高校でプレー。
卒業後はCSUNに進学し2年次から2Bのレギュラーとして起用され、打率.310 1HR 23打点 OPS.802を記録。
昨年も打率.308 2HR 29打点 OPS.821の活躍で山崎真彰選手以来/日本人史上2人目のNCAA1部リーグで2年連続打率3割を達成。
今季からハワイ大に転校し、打率.583 12-7 7打点 3盗塁 OPS1.521の大活躍で、Big Westの週間MVPに選出されました。(カンファレンスの週間MVPはおそらく日本人初)

 サカイノ選手は大学通算打率.309のコンタクト力/24盗塁のスピードが武器で、2Bの守備も堅実。
Big Westのアカデミックチームに2度選出されており、学業面も優秀です。
ちなみに、今年2月に22歳になったばかりでまだ若いので、MLBドラフトで指名されなければNPBドラフトの隠し球になるかもしれません。

6.MLB公式ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●26年全体1位最有力候補ドリュー・バーレス(ジョージア工科大2年/OF)のサヨナラ満塁HR

●シンシナティ大全米11位デューク大に勝ち越し

●ルイビル大全米19位テキサス大にサヨナラ勝ち

●ミシガン大全米2位バージニア大にサヨナラ勝ち

●サム・タケット(バージニア工科大)の推定飛距離152mの特大HR

●ジェイス・ラヴィオレット(テキサスA&M大3年/OF/2位)1週目3HR

●ブレント・アイルデール(アーカンソー大3年/3B)1試合2HR

●ファールチップでボールがキャッチャーマスクに挟まる珍プレー

●ロードアイランド大36-22ウィリアム&メアリー大

●𝐃𝟏𝐁𝐚𝐬𝐞𝐛𝐚𝐥𝐥 𝐓𝐨𝐩 𝐏𝐥𝐚𝐲𝐬

●NCAA Baseball全米大学ランキング

8.引用

●Top Baseball Draft Prospects - MLB.com

●Baseball Reference


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